いんぷれっしょん(WCフレンズ)

この前の『niwano店番日記』で紹介されたWild Country社のHelium Friends(ヘリウムフレンズ)ですが、折角なのでアフリカに連れて行ってみた。スーパーガイドの後をなぞるから「新しいカムよりナッツキー」的な感じだが、こーゆー時じゃないとわざわざ買ってテストなどしないので仕方がない、そのバネ仕掛け、僕が買いましょう!。

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庭ちゃんがほぼ完璧に書き上げているので、「書く事ないじゃね?」のも事実ですが、そこはこちらもプロですからどーにかしましょう!。な訳で、旧友を引きづり出して検証、流石に棒友まで戻るのは止めます。

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記載通り、1,カムヘッドは肉抜きされ21世紀化されてますし、2,カーブ変更というより、リベットをセンター寄りにして対応レンジを広げた感じ?、3,サムループの採用はステムが伸びた分、当然と言えば当然、4,ステムを伸ばせば深いセットは当然可能、5,「スプリングを調整」と言うより「サムループ採用+スプリング調整」なのでトリガーの引き心地は良くなっています。近くで見るとこんな感じ。

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ただ、旧友は旧友で悪くはない。短いステムでコンパクト感満載、確かに「壁」向きではないが「岩稜」の「チョイ仕掛け」には十分、まだまだ現役です。とりあえず、このネタはもう少し膨らませてみますので今日はここまで。続きはBD社のキャメロットと比べてみますがあまり期待しないで下さい、諸事情により僕的には次回の方が書き憎い。

いんぷれっしょん(ぼるだーXみっどGTX)

今回のアフリカにはこいつを連れて行きました。LA SPORTIVA社Boulder X Mid GTX(ボルダーXミッドGTX)。

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事前に日本の湿気た岩場でもテストしてますが、「ビブラムもココまで来たか!」って感じの十分なフリクション、素晴らしいです。ファイブテンのアプローチシューズに比べ“シュン”としたシルエットで容姿もステキ、何よりも「GTXハイフリクションミッドカット」は業界のブランクセクション、他が出していないので、選択肢がありません。

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不満という程のものではありませんが、敢えて言うならファイブテンの様に「変則ブロックパターン」の方が泥道で足が残るかな。まぁ、問題になる話じゃありませんけど。ハイグレードハイキングから雪渓が残るアプローチまで、マジいいすよぉ~。

いんぷれっしょん(JBTI)

色々ありましたが、やはり、こいつは優秀。JBTI。

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使った感じの印象。1,500ml以上入れるとスグに吹きこぼれる、融通は利かない。2,イグナイターの個体差が多少ある、調整しても今一。まぁ、全体的にはかなり優秀、沸騰時間・低燃費、申し分ございません。ただ、毎回500mlのうち200ml残して雪から3Lの水を作るには10回やらないと終わらないので泣けてきます・・・。早い所、1L物のSUMO出してもらわないと気が狂いそーです。個人的にはSOL TIかSUMO TIかまだ悩んでおります。僻地で110カートリッジを手に入れるのは至難の業だが、250カートリッジなら手に入る事を考えれば、「大は小を兼ねる」の法則上、SUMO TIの方が使い勝手がよさそう。ただ、荷物を最小限にするためには半分以上残ったカートリッジとでか鍋持ち歩くのも何だかなぁ~って感じ。さて、どちらにしようか?。もう少しだけ悩もー。

いんぷれっしょん(Platyほーさー)

今日はハイドレーションの話、チューブの付いた水筒の話じゃありません。

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デナリさんで「ハイドレーション」と言えば、1,水が入る容器+2,ホース付き+3,容器に穴、の3つが揃ってないと「チューブの付いた水筒」と言われます。要は吊すための穴がないと空荷の時に容器が安定せず今一使えない事があるので、ハイドレーションシステムに「穴」は重要なのです!!。

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色々なメーカーから色々出ていますが、個人的には「水筒でも使えてハイドレーションでも使える」形状が好きなので、選択肢は狭いです。な訳で、コレ。Platypus社HOUSER(ホーサー)シリーズ、1.0L/1.8L/2.0L/3.0Lの各サイズ。

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ザックを降ろしてからはドリンキングチューブを外して、クロージャーキャップをすればいつもの形、寝ぼけて飲んでも安心の狭口形状!!、人によっては乾燥に楽な広口形状を好む人もいますが、“がっぼっ”と出てくるので水筒としては今一。タダ、ホーサーにも弱点があります、それは「毎回ドリンキングチューブが付いてくる」って事です。普通のプラティより柔らかい素材で出来ているので、何となく安心して使えるのですが、ホースだらけになって困りものです・・・。「ホースよりタンクの方が痛み易いのにおかし~だろ!?」と毎回絡んでみるものの、「無いモノは無い」ので無駄です(笑)。

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で、 ドリンキングチューブですが、キレイにしておくためにはバラバラにして干す。それが一番です。まぁ、チューブだらけなので替えは幾らでもあるのですが、バラシとメンテは趣味みたいなものなので、やはり毎回きちっとやってしまいホースだらけになって困る。オイオイ、早いとこタンクパーツ出してくれ・・・。

尻フェチ(ぎあくえ)

少し散らかっている位が「BackRoom」的でよいのだが、暫く留守している間に山ちゃんの美しい活字に満ちあふれていた。油断である。で、久々のお題ですが、僕の性的志向ではない。ザックのボトムの話。

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左から、MILLET社ZEPHYR(ゼファー)40+10、GRANITE GEAR社CROWN(クラウン) V.C.60、MAMMUT社TRION GUIDE(トリオンガイド)45+7、BD社SPEED(スピード)40でございます。色々なザックが並ぶとおしりの形も様々でございまして、言うなら、左から「だるま型」・「安産型」・「上がり尻」・「やや上がり尻」とでも申しましょーか・・・。暑さでおかしくなった訳ではございません、禁欲生活でザックのケツで発情してる訳でもございません、だってそーゆー形なんですモン(笑)!!。

で、ザック選びには幾つかポイントありますが、ボトム形状もその1つ。「上がり尻」と呼ぶ背面から切れ上がる形は立位点に重心が乗る構造。「だるま型」・「安産型」と呼ぶフラットボトム+拡張型は腰回りの重心重視。「上がり尻」は登攀系モデルがよく採用する形で、「だるま型」・「安産型」は歩き系モデルで採用される形状。昔のキスリングザックと異なり、現代のサックはほぼ「縦長」なので、重心は下に向かいます。なので、個人的にはパッキングし易いフラットボトムでシンプルな寸胴の物を好んで使っています。

店に帰って来てもこのところ、ザックのケツばかり眺めています。完璧なフェチですわぁ。そんな訳で、なかなか自分に合うザックが見つけられない方、何が物足りないか分からない方、一度スタッフに相談してみて下さい。多少は役に立つこと言うかも。

JET BOIL入荷ましたyo(ぎあくえ)

またJET BOIL SOL TI(ソルチタニウム)(¥19,500)入荷ました!。今回は2台。俺まだ我慢します、欲しい人お先にどーぞ。

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「前回と違って2台になってるじゃん!、絵面違うじゃん!」、と吠えても“手抜き疑惑”が払拭出来ないので、一応、インプレッション。

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幸か不幸か、店内で実験する程最近は暇ではない。水量計ったり、沸騰時間計ったり、ガス残量計ったり、そーゆーのは雑誌とかの仕事ですから、余程ネタがなければ考えてもイイが、とりあえず、手持ちのP-153と勝負させてみました。コーヒー飲むために500ml、「時間半分」とまではいきませんが「1/3」は削れる。ただ、P-153はフルスロットル全開モードなので「ガス残量」が関わってくると、ソルチタニウムは相当優秀です。初代Flashとも明らかに違う・・・。

カタログスペック書くと皆さんの楽しみが無くなってしまいそーなので割愛しますが、只今のオススメの買い方のは、“ソルチタニウム+SUMO TIコンパニオンカップ(1.8L/265g)”で「状況に応じて鍋替える」ですかね。余裕ある人はSUMO TI(¥27,800)のガス検待ちの2個持ち。レギュレーターはソル・スモは同じ。JBの他機とはカタログスペック、0.5Lで15秒の差が生じます。「軽い・早い」などの形容詞を重視する方はココは奮発すべきでしょう!。もっと色々悩みたい方は店来て相談して下さい、幾らでも揺さぶりますyo(笑)。

JET BOIL入荷ましたが(ぎあくえ)

JET BOIL SOL TI(ソルチタニウム)(¥19,500)入荷ました!。が、少量すぎて右から左・・・。自分の分は何時来るのか?。

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今回やっと入手したこいつは速攻波田町に移動、暫く国内でいじくり回され、アフリカに移動する数奇な運命にある。毎度の事ながら中身が気になるので開けてみよう!、最近は罪の意識すら薄れてきた。

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まぁ、ココまで来るには色々あったので興奮度は20%位か・・・。

http://www.denali.ne.jp/blog/?p=1511

http://www.denali.ne.jp/blog/?p=3328

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まだSUMOが控えていますが、「FLASH→ZIP→SOL」とやっとここまで辿り着いた!。要らないドッグタグみたいのと五徳の「うえ」刻印がステキなガス検をクリアーしたモンベルさんの商品ですわ、おめでとうございます。で、値段は重いが重量は軽いSOL TIは市場薄なので欲しい方は予約しないと入手困難です。次回入荷は7月か?。

追加の3シーズンブーツ(ぎあくえ)

また入れてしまった。小さい店に何でこんなにあるのか、自分自身、不思議になります・・・。

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両端:MAMMUT社 PEAKS SERIES MONOLITH GTX M’s&W’s(PSモノリスGTX男女)¥49,350

中2:MAMMUT社 Mt. LENNOX GTX M’s&W’s(マウントレノックスGTX男女)¥39,900

両端クレージーVer.のモノリスはマムート 150周年記念モデルのPEAKSシリーズ。レノックス山は価格改訂で大幅値下げが魅力。で、男女の違いがほぼ分かりませんが、見分け方はレノックスの甲の点が黄色か水色か、そこだけです(笑)。

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女子。

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象さんフットウエアカテゴリーでは、モノリスが“Mountaineering”でレノックス山が“BackPacking”となり、モノリスよりレノックス山の方がソフトな仕上がり。

で、ソールパターンはこんな感じ。

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およよ、モノリス替えた?!。で、ワークブック見ると“UPDATED”の文字が・・・。あぁ~、また資産が減る・・・。

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そんな訳で、金額は大人の事情で書きませんけど、こちら↑のモノリスは割引販売開始致します。各サイズ1足づつ程度はあります、名機です。

http://www.denali.ne.jp/blog/?p=377

http://www.denali.ne.jp/blog/?p=880

3シーズンブーツの紹介その5(ぎあくえ)

絵面同じでスミマセン。今日は女子の分。

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左から、

LA SPORTIVA社 TRANGO S EVO GTX W’s (トランゴSエボGTX女子)¥38,850

SCARPA社 CHARMOZ GTX W’s(シャルモGTX女子)¥34,650

SCARPA社 TRIOLET GTX W’s(トリオレGTX女子)¥42,000(只今、割引中)

GARMONT社 TOWER Plus GTX(タワープラスGTX)¥37,800(unisex)

MAMMUT社 MONOLITH GTX W’s(モノリスGTX女子)¥49,350

ASOLO社 EXPERT GV GTX W’s(エキスパートGV GTX女子)¥49,350(只今、割引中)

飽きた訳ではないのですが、基本、“W’s=女子”と表記しただけで、内容は特に変わりません!。並べ替えるとこんな感じ。

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一応、それぞれ載せましょう。先ずは柔らかめ。

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前:SCARPA社 CHARMOZ GTX W’s(シャルモGTX女子)¥34,650/EUR38 :600g(1/2)

後:LA SPORTIVA社 TRANGO S EVO GTX W’s(トランゴSエボGTX女子)¥38,850/EUR38 :550g(1/2)

売り手も買い手も「丁度イイ」、「中位」はこちら。

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前:SCARPA社 TRIOLET GTX W’s(トリオレGTX女子¥42,000/EUR38 :640g(1/2)<只今、割引中>

後:GARMONT社 TOWER GTX Plus ¥37,800/UK8 :740g(1/2)<新製品>(unisex)(M’sデータなので重いです)

「靴が歩く靴」的な 「堅め」と「カチンコチン」。

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前:MAMMUT社 MONOLITH GTX W’s(モノリスGTX女子)¥49,350/UK5 .5:766g(1/2)

後:ASOLO社 EXPERT GV GTX(エキスパートGV GTX)¥49,350/UK8:820g(1/2)(只今、割引中(M’sデータなので重いです)

コメントについては、先に書いてしまった男子を参照して下さい。キーボード押すのが面倒な訳ではありませんが、所詮、指先で説明してもこんなモンです。とりわけ女性の場合、足小さかったり、外反母趾だったり、何かと皆さん悩み多き足をお持ちなので、そーなってくると、「ベストな1足」に辿り着くには、「探す→慣らす→調整する→出来上がり」の様な場合が多い。実は「自分に合った靴をまだ見た事すらない」人が意外と多くて驚きますが、レシピなしで料理作ってもたかが知れてる、「てきとー」でそーそー当たり配引ける訳ないです。

とりあえず、“目利き”ならぬ“足利き”になるには、「自分に合ってる1足」をまず知る事が大事、しっかりした基準が出来上がります。そーすれば、あとは同じよーな物探せば同じよーな物になるし、違う個性を探せば違う個性がある物で使い分けも出来る様になります。そんな訳で、ガチで選ぶなら1.5h位時間取って下さい。こちらもガチで探します、靴選びはその位おもしろい!(笑)。

3シーズンブーツの紹介その4(ぎあくえ)

4日目になるとマニア指数も上昇、今日は「堅め」と「カチンコチン」。前回が売り手も買い手も「非常に扱いやすい」“中位”特集でしたが、今日は辛さ倍増、倍々増、「靴が歩く靴」の話。

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前:MAMMUT社 MONOLITH GTX(モノリスGTX)¥49,350/UK8 .5:875g(1/2)

後:ASOLO社 EXPERT GV GTX(エキスパートGV GTX)¥49,350/UK8:820g(1/2)(只今、割引中)

上の2足はシャンクが堅いので、重い物背負った時や長距離で威力を発揮します。ちなみに、僕はエキスパート履いていますが、30kg位背負っても曲がりやしない。普段歩かないので重いのも長いのも大嫌いですが、どーにか誤魔化せるのは、足先の負担を靴に任せて「靴に歩いてもらっている」からです。ただ、体重移動で歩く様な平らな道では歩きにくい、まるでしなりやしない(笑)。で、モノリスはもう少しマイルドな仕上がり、トリオレでは物足りない男性ユーザーに人気。

「堅め」や「カチンコチン」は気軽に履く感じではありませんが、重い物背負った時や長距離にはその効果は絶大です。よくお客様に「軽いの!?、軽いの!?」と聞かれますが、「そんなに軽い軽い言うなら靴を脱げ!、好きな色に足塗ってやる!」って吠えまくり、無理ッスよ、サンダルと比べられても・・・。心配しないで下さい、靴履けば重くなって当たり前なんです、でもその分楽して歩けるのです。

人間同様、「中身が詰まって無いヤツは軽く出来て当然」で、クニャクニャな靴履いて重い物背負って長距離歩けますか?。詰めた分だけしっかり出来ているので、そこを理解して「使い分け」が重要です。あと、同じ重さの物でも、フィットしている物とガブガブな物ではあら不思議、バランス悪い物は重く感じる。「履き重りしない靴」を選ぶ事がポイント。

どーでしょ?長所と短所が表裏一体のパワフルな靴は?。物の構造や機構を理解して使えばこんな頼もしい物はありませんが、「ライト&ファースト」の様な場合はオーバースペック、逆に使いにくい。まぁ、ユーザーはそれだけ広い選択肢の中で「自分が気に入った物」を選ぶことが『間違えない靴選び』になる訳です。

そんな感じで、おすすめ3シーズンブーツを紹介してきましたが、よく分からない人は、実際、2,3足自分で足入れれば、自分に合う物はどれか直ぐに分かると思います。体感希望者はお時間あるときにどーぞ。