でなりらぼ(アックス・クランポンチューン)

今シーズンのアップがてら済ませた作業が終わると、また、ごってりです。2011ver.ノミックとクオークです。

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で、出来上がりはこんな感じ。ポイントはクオークの「patented否定」かな。

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合わせてLYNX(リンクス)もご購入なので、モノポイント化してみた。フロントベールの入替以外は超楽。マニュアル見ると「踏みつけたアイゼンにテープを通し引き抜く」とあるので、やってみました。コレは使える。ただ、入れる時は十分注意して下さい。恐ろしい勢いで入ります。テープも以前の物より柔らかくなったし、「ピロピロ」が着いたので、外す時が楽になりましたね。トゥーベールセーフティーストラップは増設。前爪の出し具合は「合わせてみて」って感じ。ちなみに、ネパエボW’sでは「ベール一番後ろ、前爪短」が良い感じです。

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あと、色々調整希望する人は、来店前には「在庫確認」・「工場長の所在確認」をして下さい。トゥーベールのリベット打ちやら、センターバーのカットなんてしていると、時間そこそこかかります。限りないボランティア作業なのでこちらも本業優先です!、時間に余裕が無い時来るのも止めて下さい。よろしくお願いしますね。

でなりらぼ(アックスチューン)

手を加えた放置クオークの出来映えは、こんな感じ。片方は先が限界なので1コマ落しましたが、「貫通力」はこの程度で十分、「保持力」は数ミリ落としただけなので、特に変わらずでしょう。“キンキンに尖っていればイイ”ってもんじゃありません。鉛筆削るのと同じで、「キンキン」だから折れる、無駄に尖らせてどーすんだい?“、一撃(いや2,3撃!?)で決まれば!!”十分じゃないっスかぁ?。

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でなりらぼ(アックスチューン)

「ピック再生」ですが、限界があります。「貫通力と保持力のバランス」と言うのがその壁。まぁ、簡単に言うと「むやみやたらに研ぐな」ってこと。ヤスリ持ってシコシコしているといずれはなくなります、いくら尖らせてもちびって短くなったラムでは引きつけた際にすっぽ抜けてしまいます。ここがツボなんだけど、どーも皆さん、やたら研ぎたがる。まぁ、自分の物ですから好きなよーにして構いませんが、ケチョンケチョンの残骸を持ってくるのは勘弁して欲しい。“三角研ぎ”と呼んでいる内側へのきつい研ぎ込みは再生可能性を著しくダウンさせます、「自分でどーにかして下さい」って感じ。職人気質な工場長も生きるためには仕方がない、まぁ、「やれ」と言われればやりますけど、そこでお金使うなら新しいラム買って下さい!。ピックトップの形状は、丸とか四角じゃないよね~、勘弁してよぉ・・・。

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で、アフターはこんな感じ。「貫通力」は十分確保されますが、コマを落とした分「保持力」は落ちます。まぁ、前が前ですから、「絶好調」なんでしょーけど(笑)。

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で、半年放置の次の課題、クオークの先っちょはこんな感じ。

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おっ、先っちょはまだ完全に逝っていません!。ここは生かしたいなぁ~。頑張りましょう!。

でなりらぼ(アックスチューン)

「お待ち遠様でした」って漢字はこーなのかぁ・・・。そこに感心してしまいましたが、やる気になれば早いのです、今回の作品はこんな感じ。「クオークにsimondフィンガーガード」です。

ポイント1:グローブをはめた時の“握り幅”で位置を決定(「トリガーに指掛け持ち」は今はあまりしません、「グー持ち」サイズが良いと思います)。

ポイント2:フィンガーガードの取り付けは付属のネジではなく、3mmボルトを貫通させる(タッピングネジではガタつきが生じ集中力が削がれるし、穴が肥大するのでダメ)。

ポイント3:フィンガーガードの遊びのガタつきはグルーで調整(下方向に力がかかるので、適度に盛る)。

ポイント4:自己融着テープは「下から上」に巻き上げる(その方がめくれにくいです)。

以上4点が注意事項。「グリップの削り出し」と「旋盤で真っ直ぐ貫通させる」が難しい作業で、4h位で完成。ワンオフメイキング醍醐味ですが、失敗するかしないかは、やってみないと分かりません!(笑)。

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リーシュレス全盛時代を迎え、「レストし放題」・「持ち替えOK」ときたら、ココないと困ります。ぷるぷるしてる時に、「下の手を押さえつける上の手」は最悪です、泣けてきます、とても片手離せません・・・。また、きちっとボルトカットしておけば、すっきり収まるこいつは“痛くな~い”のも素晴らしい!。それにしても、クオークは息が長い、「完成されたアックス」=「道具屋殺し」ですね(笑)。

でなりらぼ(アックスチューン)

店の裏口で送られてきたアックスを転がしていたら、「もー、氷かよ!?」って言われました。そーなんです、もう、「氷」なんです・・・。「気分が乗らない」と言う理由だけで、5月から2本預かったまま、「まだ寒くない」と言う理由だけで、今年のノミックが4本、クオークが2本、言い訳する自分にうんざりします・・・。まぁ、皆さん空気読んでくれるので、「ワンオフ職人」としては魂込めてチューンいたします!!。今シーズンの手始めは、クオークくんの「フィンガーガード増設」と「ピック修正」です。ちなみに、ウチは「山道具屋」であって、「鉄工所」ではありません!、いや、「鉄工所風山道具屋」だったけ?。

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でなりらぼ(ギアインプレッション)

9月最終週に東北に行ってきました。で、今回のお題は「ギアインプレッション」です。051

先ずは、テント。ホントは、こいつを「8月」に使ってみようと張り切っていたのですが、僕が張り切るとろくな事がありません!、案の定、「中止」でございます。その後もスタッフ間をうろうろしたものの、尽く「中止」で誰も使わず真価不明のままでした。しかーし、ついにチャンス到来。今回、ケンコー社さんにお借りした商品は、来春BIG AGNES社から発売される“フライクリーク2プラティナム”(暫定価格¥54,600)です。

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基本構造は現在販売中のフライクリーク2と同じですが、「フルメッシュ仕様・超軽量・限定バージョン」ってのが格好いい!。軽さを求めれば、ダブルウォールよりシングルウォールって所でしょーが、熱帯指数が年々上がる日本では、1,雨の問題、2,熱こもり、3,虫対策といった点が、都会のもやしっ子を冷房が効いた部屋に引き止めます。そこで目を付けたのがコレ、“フライクリーク2プラティナム”なのです。2人用のダブルウォールで992gて言うのも、驚異的な数字です!。

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ポイントは、ダブルウォールの利点、「フライをしっかり張り込めば雨漏りは軽減」、フルメッシュなので熱こもりせず、嫌な虫も寄せ付けません!。激夏に雨男で加齢臭漂う相棒と寝ても心配なし!。しかーし、僕が張り切るとろくな事がない。今回の山行は3日ともPカン、気温も下がりアブなどまるでいない!。どーしてくれるんだい、プラティナムくんよぉ~。唯一のレポートは「木村ガイドと寝ましたが、お互い快眠でした」ぐらいか!?。う~ん、やはり盛夏に使いたかったぁ・・・。来年はかわいい子としっぽり用に1台欲しいところです(笑)。構造的には、自立型ですが、Y字ポールなのでペグダウンしっかりして程々の条件で使えば良い感じです。

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次は、GSストーブ。まぁ、普通「これ以上入れないで下さい」ラインがあっても、「それ以上入れたい」のが人の常。でも、コレは入れすぎると漏ガスする様なので注意が必要な模様。道具の性質や癖が分かるまで使い倒すのも一苦労です・・・。

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そんでもって、GPS。現在、5機種目ですが、ハードもソフトも成熟した感ばっちり。出発前に調べまくりの旗立てまくりなので、間違いようがない!。う~ん、すばらしい!。ただ、トラックアップで終了点が同じ方向にあり、悩んだ場所が1カ所発生しました。今回、「文明の利器」1つで勝負しようと思ってましたが、やはり「野生の勘」はまだ捨てられません。皆さん、大変興味をお持ちですが、「使い方が分からない」の声が多いです。近々講習会でもしましょーかねぇ。

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最後は、自分のザック。MILLETのExpedition65(¥23,100)です。フロントがジッパーで解放出来るので、パッキングしていてデッドスペースを尽く無くせるし、急にタバコが切れてもすぐ出せる優れもの!。また、「65L」とうたってますが、80L位は余裕で飲み込みます。1,560gってのも信じがたいです。ご先祖様はICIさんのBAFFIN65と思われますが、ウチの担当者は頑なに否定します。残念な僕は敗残兵状態の父親の荷物を全飲みでしたが、「がっちり背負える男性向き、ハードボイルド仕様」 ですから、バテた彼女の荷物を全飲みして下さい!。

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でなりらぼ(トーチ)

道具のチューニングの際、トーチを使うことがしばしばありますが、なかなか気に入ったトーチがない。ねじ込み式のボンベは、コスト的にも入手もやや難あり。カセット式はその点クリアーですが、逆さまにして使えない、「う~ん」って感じです。個人的には、残ったガスを使う目的でPRIMUS TB-72も候補でしたが、12SS展示会で新富士バーナーさんにいたST-450には“New”が付いていたのでこっちに乗ってみました。安いカセット式であることもさることながら、「あぶりの達人」っていう安っぽいコピーもググって来ちゃいます。

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で、早速点火実験。縦て良し、横にして良し、寝かして良し、流石「達人」、すばらし-じゃありませんかぁ~。

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この窓で、空気の流入量を調節すると1,300℃~900℃の炎の調整も出来るそーです。

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まぁ、ホントは刺身ばかり食べさせると芸がないので、「あぶり」にするために買いました。どちらかと言えば「水産加工部」のネタですが、キャンプとかで使うのも自由です。お好きにお使いください!。基本、研究室では私利私欲な課題の研究がメインなので、仕方ありません!。僕的には今月一番のお気に入りですな。部員の方は必帯アイテムですね。

でなりらぼ(メンテ)

買ってから3ヶ月もしないでこの状態、今日も泣けますわぁ・・・。勿論、職業使用です、普通の人ならココまで減りません!。昨日同様、どんな感じかと言うと、

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いたって健全、タダ、右足の蹴り込み癖の結果、この様な状態に・・・。ランドは穴あき、トップソールはかなりキテいますがまだ活けなくもない、もうすぐ冬靴なのであとチョット持てばいい。こーゆー場合はこんな感じ。

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自転車のパンク修理のラバーをあてて完成!。ただ、また同じ所が蹴飛ばされるので危険箇所は2重張り、これでソール張り替えまではもつでしょう。ちなみに、こいつはMAMMUT Monolith GTX(¥49,350)ですが、猛烈に防水性のが高い模様。この夏のゲリラと戦っていたSくん曰く「表銀座縦走4日半、朝から晩までまるで雨止まず状態で浸水無し」、「岩手山、暴風雨で登山道ザバザバ川状態で浸水無し」とのことで、大層、“お気に入り”だそーです。ちなみに、他のイタリア勢は撃沈・・・。まぁ、使用期間とか個体差とかありますけど、悪条件のフィールドインプレッションの方がインチキ店員(僕!?)の言葉より響きますね!(笑)。

ついでにドック入りしたザックもこれ。まぁ、普通より激しく使われるので、こーゆーこともあります。ハードユーザーなりの事情も考慮して、メーカーの担当者の方もちゃんと対応してくれるのでご安心を。

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でなりらぼ(靴)

今日はノリノリ(暇)なのでもう1研究。テーマは「ガイドさんの靴」。

彼のこの靴は半年もしないで、必ず「内側の糸」が切れて修理にやって来ます。糸が切れる度に修理に出さなければならない僕の内側も「この前新品にしたばかりなのに、またか~い!」っと、面倒で面倒で、キレそーです。

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冗談はさておき、「何故、毎回同じ所が切れるか?」、研究員としては興味津々です!。そんな時は色々観察するとおもしろい。まずは踵の減り具合。

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何て水平なんでしょ~。僕はO脚なので、ありとあらゆる靴が外減りしまくってます。先っちょの方はと言うと・・・。

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踵の減りに対して、つま先アウトエッジ減り方がハンパない!。インサイドに乗り込んで、しっかり立ち込みしてるなぁ~、流石、「プロ」って感じ。内側に相当負荷かかる訳です。

(研究結果):クライアントより重い荷物で、年間何十日も履いてビシッとガイディングすると、靴は壊れる・・・。(壊れるとまた新しい靴が必要になる!ねっ!!<研究員、心の叫び>)。

「ブログのネタ」的に取り上げてみましたが、実は、すっかり怠けていたので、これから出すのです。「原因解明」は言い訳としては最高ですし、バシッと直すから待ってて下さい。p.s.:赤い靴もかなり魅力的な感じ、とりあえず、ゲットして履いてみて下さい。

でなりらぼ(靴)

研究室では日々研究を重ねておりますが、一撃で片付かないこともあります!今回で3度目のドック入り、いよいよ地下研行きです!。個人的にはKTK世代(気力・体力・根性)なので、マメが出来よーが、皮が剥けよーがあまり気にしないのですが、「親指の裏にマメが出来る」のは、何故か絶対に嫌です。それぞれ譲れない所がある訳で、今回のターゲットは「小指」です。

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かわいい足です、癖ありそーもありませんが、下りで小指がやられるとのこと。ついでに、この足が入る靴も見てみましょう!。まずは新品。SCARPA TORIOLET W’s(¥42,000)、足入れは良いし、ソールとアッパーのバランスが抜群の逸品!。

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新品と使用中のものも比べてみましょう。

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勿論、「相性」ってのもあります。ただ、「ばん広・甲高」申告者も、自分が思っている程は大したこと無いことは多いです、「日本人だもの・・・」って感じですかっ。「超、標準!」を自称する本日のスタッフ3人分の足はこんな感じ。

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それぞれ使用中の3シーズンブーツは、上記画像、右nude:26.5cm/SCARPA TORIOLET #43、中nude:26cm/ASOLO expert GV UK8.5、左27.5cm/SCARPA TORIOLET #44、です。自分で撮影しながら何ですが、野郎3人分の足は見るに耐え難い・・・。ただ、靴はどれもすばらしいのです!!。

で、地下研の方にドック入りするとこんな感じ。

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最終奥義的な感じ、暫くお待ち下さい。