時代の最先端(ぎあくえ)

EDELRID社来てる!、他社にはない個性的魅力的な商品がチョイチョイある。で、今回ご紹介するのはMega Jul(メガジュル@3,990)ではなく、Micro Jul(マイクロ ジュル※日本販売未定)。それにしても、画像に馴染みすぎだ・・・。

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Micro Jul(マイクロ ジュル※日本発売未定)のロープ対応径ですが、なんと「6.9~8.9mm」という驚愕のサイズ。要するに、「ツイン・ダブル専用」という、完全に割り切った男らしいさに道具屋さんはヤラレル(一部、8.9mm Single企画ありますが・・・)。

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画像左:Mega Jul(メガジュル@3,990)、画像右:Micro Jul(マイクロ ジュル※日本販売未定)。

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実際、自分でいじくってないので分かりませんが、いじくっている営業担当と研究員からは、「ロープ操作の際のノッキング」や「カラビナが傷つく」など、事前情報が入っています。でも、勘違いしないで下さい。そーゆー事をコイツに求めるなど言語道断!、スムーズな操作優先ならKilo Jul(キロ ジュル@3,255)に求めましょう!。見れば分かるジャン、このチープな薄っぺらい金属はP社の初代REVERSO(ルベルソ)やREVERSINO(ルベルシーノ)作りですよ!。そりゃー引っ掛かったり傷ついたりするワナ・・・。

で、今回僕が期待するのは、最近の「細くて性能の良い、けど早いロープとの戦い!」の武器として最強な気がしてならない!。なぞり生活が増えてくると、「笑顔で記念撮影」もしてもらえて非常に良いのですが、「今、写真撮るから、落ちないでねっ!」なんて笑えない状況に陥る。そんな時、「カツっ!」って止まる確保器の方が、優秀なビレイヤーより更に優秀な気がしてならないのは僕だけでしょーか?。

僕の知る限り、現状、対応径「6.9~8.9mm」のビレイディバイスは他に思い当たらないし、ロープの進化は止まらない!、更には落ちてく僕も止まらないのではシャレにもならないので、お願いです、どーかバシッと止まって下さい!!。構造的には時代逆行ですが、デザインといいロープ対応径といい、時代の最先端じゃないですか!。

ただ、やはり操作に癖があるので、最新鋭を求めるNowなGuyは補習授業も受けておいて下さいな。懸垂下降にも「チューバーモード」と「ロックモード」なんかあったりして、多機能モデルは難しいッス。

机上講習会のお知らせ(TANA-アルパインガイドオフィス)

皆様、今年のGWは如何でしたでしょーか?。僕はヤリたいこともなく、ヤルこともなく、唯々家でウダウダした毎日。

で、5/8(水)は国際ガイド棚橋靖さんの机上講習会。

『アルパイン教室:「クライミングシステムとロープの結び方(基礎)」』ですが、スミマセン!、油断していたら“定員になりました”の記載が・・・

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棚橋さんの机上講習会は、実は「机上講習」でない時が多い。テーブルを全部片付けて部屋の梁に支点作って、実際にシステム組んでレクチャー。机の上だから「机上」なのに、机は何処へ・・・。

そんな訳で、実作業アリの机上講習会は、入れる人数にも制限がありますし人気が高いので、スグに埋まってしまいます。デナリさんでは「今日の机の状況」しか把握しておりませんので、参加希望者は早めのお申し込みを!

TANA-アルパインガイドオフィスの日程はこちら。

「お悩み相談所」みたいなモノです、GW前改め中の山道具屋なんて(その4-1)

「レイヤリング」の話は、「足し算と引き算」なので、結局全部する事になる。ちゃんと読んできた人なら分かるハズ、いや、分かって欲しい!!。あぁ~、分からん奴は再履修!、お説教聞きにお店来て下さい(笑)。

で、本日から「トップス(シェル)」についてのお話し。「何時着るか?、今でしょっ!」とか「マイルだゼぇ~」とか、適当な事言ってほぼ勢いで商品が売れれば道具屋も気楽な商売ですが、現代シェルはそんなに簡単ではない。「カッパ」とか「ヤッケ」の時代は良かった・・・。そんな訳で、最新鋭シェル解析は何回かに分けてご説明したいと思います。で、今日はソフトな路線から・・・。

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< トップス(シェル)」の話、ソフトシェル編>

一昔前までは、僕は「アンチ ソフトシェル派」でした。理由は「使い所が分からない」からです。ハードシェルに比べて、重いわ防水性能ないわ、ここはヨーロッパや北米ではございません!、「湿気大国日本」です!!。

なんて事はこの間までの話。最近では500g台→400g台→300g台→200g台まで出てきました!。更にハード事情も変化してきて、組合せが豊富なこと。で、先に言っておきますが、「軽ければ良い」てっ事ではない、単純な話、「各社様々なソフトシェル素材を採用して事で、ソフトシェル自体が、用途や気候の変化に対応する様になった」だけの事。

「レイヤリング」の本質は「着重ね」、そもそも、「1枚で全部カバー」など不可能な訳で、結果、「程々」の積み重ねで「快適」を生み出しているの過ぎません。ですから、「分厚いかさばった鎧は不要」と言うことになります。

パワストの様なフリース系素材は「保温」を主たる目的にしていますから、寒い時期に着れば「温かい」、温かい時期に着れば「暑い」の普通で、そんな時こそ、保温効果を押さえ、程々の防風性と気持ち撥水性を持たせた、ソフトな上着は正にこの時最適!、「何時着るか?、今でしょっ!」、勿論、秋から初冬期にかけても有効です。

要するに、「ソフトシェル」などと言う物は、「大した防水・防風性や保温効果に特化したものではない“グレーゾーン”ウエア」ですが、よくよく考えてみて下さい、山行く時が何時も大雨、台風ですか?。極寒の厳冬地でこの厚さで歯が立ちます?。結果、僕らが快適に行動出来る環境は“グレーゾーン”までで、それ以上になれば、高い防水・透湿・防風機能を備えたハードシェル着ますし、寒ければ分厚いダウンでも着た方が余程よい。グレーゾーンで遊ぶには、グレーな上着の方が取り回しが良いのです!。

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で、形ですが、JKTタイプの物とフード付きタイプの物があります。それぞれの利点・欠点は、フード付きのタイプは不意の雨でもフードを被ることで髪の毛が濡れない(本格的な雨は雨具着て下さい)、寒い時は襟元も温かい。JKTは襟元スッキリだけど、不意の雨に弱い。肩掛けしたアックスが引っ掛かからないで取り出せる。まぁ、結局は好み、「用途や気候の変化に対応」してご自身の好きな方選んで下さい。

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更に、最近のソフトシェルは「ポケッタブル」な物まであるから驚き!!。「ウインドブレーカーみたいな物アリます?」的なものなら、こっちの方が優れている気がしてならない・・・。

デナリさんでは「重いソフトシェル」はお安く売られている。乗りと勢いで仕入れてみたものの、所詮山専、自分ですら使い道が分からない道具など売れるハズがない。まぁ、イイとこバイク乗りの人にでも目を付けて頂ければ本望です。

そんな訳で、雨具をはじめ、「ハードシェル」をお持ちの方は、「あまり厚く重くないソフトシェル」はトップスで羽織るにはこの時期最適!。勿論、レイヤリングによって、真冬のアイスクライミングなんかにも快適に使いこなせます!。「おや?、“グレーゾーン”ウエア意外と使える!?」なんて思ってしまう程便利ですので、仕入選手権に勝ち残った商品を是非チェックしに来て下さい。

見るのも着るのもタダですが、本気で欲しい人は自分の用途に合ったものをバシっと選び抜きます!。マシンガントークにやられて「コレ下さい!」と言った瞬間、金銭・対価の請求がはじまりますので、ご注意下さい。

結局、「お悩み相談所」シリーズはGW前にも中にも終わず仕舞いですが、今年のGWは天気が不安定ですので、直前まで準備は怠らないこと。「現代シェル考察」は重箱の隅をつつく様な話ばかりなので、実は一番厄介。もう少し書くつもりですが、GW明けが富山で雪と氷と岩の世界に隔離予定なので、この件はしばらく放置になりますけど、帰って来たらまた書きますね。

『岳人』様、スミマセン!。「こんなブログ書いてる暇があるなら、この前のウエアの原稿出せ!」って話ですが、へーき、へーき。イイ記事書くためのUPですから(笑)。では。

お尻事情2

手が追いつかないので、ストックから。溜はそこそこございますから、腐る前に排出も重要ですね。

溜まりだした宿題を片付けないといけません。ツナギも新調したし、工場長、頑張りますぅ!。で、「どーしたの!?、その格好!?」と突っ込んでくる新人なお客様、コレこそ「本業」、カゴに入れた商品をレジ打ちするのが山道具屋の仕事ではございません!。ほぼツナギ、限りなくツナギ、ゴアJKTよりもソフトシェルよりも火花に強いのは間違え無くツナギ、実際、何屋か自分でも分かりませんが、こーゆーのがインチキ山道具屋っぽくて一番楽しい。

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とっ、張りきってみるものの、お尻がこの様な状態なのであまり頑張れる気がしないので、新兵器の「座布団的な物」を導入してみた。おぉ~、凄くイイ感じじゃん!

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とりあえず、本日のノルマは終了。