あけましてあめでとうございます。
本年一発目のブログは新クランポンの紹介です。
12本の平爪で、ブーツにフィットさせやすいクランポンが誕生です。ハードセンターバータイプの中で最軽量になります。

最近のクランポンは軽量化の為、バインディングやセンターバーなどに様々な工夫が凝らされています。
しかし軽量化仕様で副作用も各社にあります。
クランポン標準パーツのままで、ブーツにジャストマッチしてくればいいのですが、
ブーツのサイズや種類によっては、「適度なレバー圧がかからない」「トウベイルとブーツ先端の不納得マッチ」で手間取ることもあります。
当店は、トウベイル(フィル)、ヒールレバー等の様々なパーツを常時しているので、ベストマッチに近づけることができますが、普通はそこまで面倒をみてくれません。
相談されるマッチングをチェックすると「このくらいでOK」で設定されていることも多いです。つまりリスク有りの状態が結構あります。
このグリフィンは、「このくらいの設定」を「良マッチング」へ簡単に行うことができます。
※このクランポンでもブーツによってはお勧めできないこともあります。
縦サイズの新しい調整方法
クランポンのロックパーツ(赤色の樹脂パーツ)を踵側にスライドします。

銀色のレバーを上げて適度に広げたクランポンをブーツをのせたら、下の画像のように持ってクランポンを縮めます。

ヒールストッパー(下写真〇印)で止まるまで押していけば、ほとんどの場合は縦の適正サイズになります。
使用中にサイズが変わらないように、ロックパーツをつま先側にスライドします。

スライド後に、最後の一押しをします。
この状態から、

このような状態になります。
「カチ」と、とても小さな音がします。
ブーツとサイズが合うまでレバーを上げては穴を縮めたり広げたりの作業がなくなり、とても早い調整が可能になりました。
簡単な昔ながらの方法に戻しながら、他所の設計で軽量化に成功。
ダイヤル(ネジ)でレバー圧の細かい調整が可能。簡単に言えば旧式の仕様。
軽量化の為に各社で省かれている機構ですが、やはりマッチングが微妙な場合に助かる仕様。

約±15mmの幅で調整ができます。

それに加えてフロント側2段階、ヒール側3段階の調整もできるためペツル同様にありがたいです。

そして、このダイヤル機構なのに競合より約100gの軽量化に成功しているのは、厚みを2mmと薄くしながら強度を保つために立体的な凹凸を設けた刃の形状からのようです。


前爪は面積を増やして強度保ち、雪面の捉えも良くなる。
(一般的なクランポンの厚みは2.3~2.5mm、最大箇所で3mmのようです。)

ハードセンターバー系は軽量&コンパクトなテープ(コード)系と比べて、ズレ、伸び、破損がなく信頼性がとても高い分、重量と嵩がでますが、そのハードセンターバータイプの中ではペアで780gと最軽量となります。

その他、細かい箇所も徹底しています。
TPUのバスケットも適度なかたさ、内側フラット形状でブーツとの相性は良好です。

アンチスノーの硬さもいいです。


ストラップは操作しやすいように、つまみはラバー系素材です。

クロモリのセンターバーは少しだけ、しなる設定になっています。

スタンダードの「トウベイル」が付属しています。

※「コンパクト トウベイル」もオプションで常備していますので、先端が合わない場合は取り換えてご使用ください。
正直、サンプル状態では仕入れをおこす商品ではないと思っていました。
下の画像は最終版ですが、サンプル段階では凸が短く、

ショート設定してレバー圧をかけたときに凸が穴から外れてしまう「重大な欠点」がありました。

どんな物でもそうですが、
ただ軽い、ただ新機構、ただ売れる、といったようなことで仕入れをしては「その物の役割(クランポンの役目)」を果たせていないものは意味がありません。
サンプルチェック時はそこの部分の意見をメーカー側に強く要望して終わりました。
その後、要望に対して大元からの返答はありませんでしたが、12月末に商品が日本に届いたと連絡をいただきましたので、早速に最終形をチェックさせていただきました。
改善されていて、間違いなく素晴らしいクランポンになっていました。
専門店で道具を買う意味はそこにはあります。
各道具に正直に向き合っているのでメーカーが発表するすべてのものを取り扱っていません。
専門店で取り扱っている商品と取り扱っていない商品には、ほとんどの場合に深い訳があります。
余談が多くなってしまいましたが、
専門店「山の店デナリ」
本年もよろしくお願い申し上げます。
BLUE ICE「GRIFFIN 12」¥29,700(税込)
重量:780g(ペア)
適応サイズ:EUR36~50
付属品:スタンダードトウベイル、収納袋



















背面


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※ピックやハンドル等、旧モデルとの互換性はありますので安心してください。





















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