2022-23工場長日誌 033(その2)

で、ピュアアイスの方。

コチラも悪くありませんが、切っ先は欠けています。こーゆー場合、先端修正してリメイクからの研ぎになります。

ハイ、完成。

ちなみに、オーダーは「抜き易い厚目」とのことでしたが、ある程度厚みを落とさなければ、いくら峰のブレーディングをバキバキにしても、抜き易さは出ません。「太い釘と細い釘」みたいなモンで、ピック自体の厚みで抜きの抵抗が出ます。

画像真ん中はK島さんの。ノーマル仕様で使っていても、堅い物にぶつかれば最初の画像の通り、切っ先欠いてしまいます。

一方、薄い分だけパワーコントロールしながら繊細に打ち込めば、K島さんのよーなバキバキ仕様であって先端は飛びません。

よーするに、打ち込み方の問題なんだよなぁ~。バランサーつけてアックスに振り回されるよーなら、まず軽く、刺さらないなら刺さるよーな厚みにするのがおすすめです。

カンプ「ゲコ アイス EVO」 新作

素晴らしいパターンと超しなやかなレザーから作り上げられた、
秀逸なグローブが誕生です。


CAMP「GEKO ICE EVO」¥19,800(税込)
◇素材構成
・皮革素材:Pittards Goat skin leather
・中綿素材:
PrimaLoft®Gold 100g/m2(甲側)
PrimaLoft®Gold ECO Grip-Control 100g/m2(掌側)
・防水グローブインサート:DRYZONE®
・他素材:ナイロン他
◇カラー:ブラック
◇重量:185g (サイズL/ペア)
◇サイズ:SS~LL


冬期登攀や、
人気の「ゲコアイスPRO」ではちょっと寒い環境(北海道)。
そんな状況でのアイスクライミング等で活躍してくれるグローブです。(左ゲコアイスプロ、右ゲコアイスエボ)

感覚的にはなりますが、人気アイスクライミンググローブで、
左から順に寒いけど操作性がいい順番で並べると、
ターミネーター、ゲコアイスプロ、パニッシャー、ゲコアイスエボ、エンフォーサーな感じになると思います。
(上段がカンプ、下段がBD)

甲側にはたっぷりとプリマロフトインサレーションが入っていて暖かい感覚がわかります。メンブレンも入っていて、防水透湿仕様となります。

レザーは消耗しやすい指の後ろ側にも配置されているのに、

この柔らかさ。とてもしなやかなです◎指周りもパターンが素晴らしいです◎

なので薄めのインナーグローブでしたらレイヤリングしても曲げ伸ばしも苦になりません。

はめ口も素晴らしいですよ。緩衝するコードロックを使っていません。
「OPEN-CLOSE SYSTEM」を採用していて、

「CLOSE」を引っ張れば口が閉じ、「OPEN」引っ張れば口が緩くなります。
スピディーかつ超簡単操作です◎

細かいところになりすが、手首にあるベルクロにバックルからテープが抜けることを防いだり、とめやすくするためにストッパーを設けています。

こういう見えない所をケアしてくれるのが、かなりポイントが上がります◎

はめる時にはガイドがあり◎

落下防止のゴム製リーシュもあります。

ゲコアイスプロ同様に親指と人差し指はタッチおパネル対応で、
ここも人気ポイントの1つです。

ぶら下げループもあります。

雪が侵入しないラッキングができます。

今では人気の「ゲコアイス PRO」も発売当初そうだったように、
「ゲコアイスEVO」も今期、国内では当店のみの取扱となります。
(※巣鴨にあるキャラバン直営店でも取り扱っているようです。)
いいグローブ(道具)を探し出すのは楽しいです。
是非、下記モデルとも比べてみてください。
寒いとき用と好コンディション用、2つ持ちをおすすめさせていただきます。


また、お気付きの人もいたと思いますが、ゲコアイスPROも「カンプ」ロゴがNEWとなりました。

ロゴが変わっただけですが、こちらも変わらず超人気です。

CAMP「GEKO ICE PRO (2022FW)」¥22,000(税込)


各モデルのネットショップはこちらからどうぞ!

2022-23工場長日誌 032

SIROCCO(シロッコ)にバイザー付けます。

「シロッコ+バーザー」の案件は2013年に始まりました。2020年には「メテオ+スクリーン」の販売が立ち消えとなり、未だに作業し続ける事になるとは・・・。

今回は「脱着重視」なのでCT仕様。メスネジ固定して、ベース付けて完成。

SIROCCO(シロッコ)本体もこの前の変更で少し形状変更されたよーなので、ほぼワンオフ作業です。

コロナ渦で立ち消えとなった「メテオ+スクリーン」の復活、切望です。

BD「アルパイン アバランチ セーフティーセット」


軽量化を最優先したい「雪山登山」「アルパインクライミング」「アイスクライミング」に最適なアバランチ3点セット。
しかも、バラバラで買うよりも、このセットを買ったほうが、7,370円(約9%)もお得です。

セット内容は、
・ビーコン「リーコンLTビーコン」

・ショベル「トランスファーLTショベル」

・プローブ「クイックドローカーボン240プローブ」

上記の3点をセットにしたブラックダイヤモンド最軽量のアバランチセーフティセットとなりますので、アルパインクライミングで極力荷物を減らしたい人でも携行しやすいセットとなります。

バックカントリーの方々は3点セットの携行率が高いですが、
今までショベルのみで対応していたヤマヤの方々は、この軽量3点セットで携行率があがることを願います。




Black Diamond「ALPINE AVY SAFETY SET」¥75,240(税込)
◇セット内容
・リーコンLTビーコン(税込14,960)
・トランスファーLTショベル(税込14,960)
・クイックドローカーボンプローブ240(税込52,690)
(単体で全て購入した場合=税込82,610)
◇重量
・リーコンLTビーコン=160g
・トランスファーLTショベル=408g
・クイックドローカーボンプローブ240=225g
(セット重量=793g)


スペック詳細、ご購入はこちらからネットショップへどうぞ!

グリベル「720 スピーディー」新作

チューブ内にハンドルを収納できるスクリュー。
【ハンドル収納時】

【ハンドル展開時】

ハンドルの仕組みはこんな感じです。

枝の部分が中に入ります。

クイックドロー付きなので、素早いロープクリップが可能です。
また、回収の時にスクリューを落としてしまうアクシデントが減ります。
しかも、付属するカラビナは回転防止のセパレーター付き!!

テープのリングはネジって縫製してありますね。

刃は4本

鋭い仕上がりです。

ジョイント部の作り

長さは2サイズ、13cmの「S」と16cm「M」。
(左がS、右がM)


■GRIVEL「720 SPEEDY S」¥15,180(税込)
長さ:13cm
重量:163g

■GRIVEL「720 SPEEDY M」¥15,950(税込)
長さ:16cm
重量:172g

・共通スペック
素材:スチール
認証:CE EN 568


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ペツル「メテオラ」 新作入荷

ペツルから新作のヘルメットが入荷です。

ペツルのヘルメットで「TOP AND SIDE PROTECTION」と記載されているモデルは、独自の「PETZL protocol」という試験条件が追加されていて、前部、後部、側部の保護性能もテストさています。
つまり、通常のクライミングヘルメット「EN 12492」「UIAA 106」のような主にトップへの保護性能規格だけではない、前部、後部、側部もプラスで守ってくれる、より安全性能が高いヘルメットとなります。

フォームの厚みもありますね。
頭頂部と頭の周囲の保護が強化され、スキーツーリング用としても使えるようです。
※アルペンスキー用ヘルメットの規格 EN 1077 の要求事項は満たしていません。アルペンスキー用ヘルメットとしての使用には適していません。

このメテオラは、
特有のヘッドバンドデザインおよびサイジングで髪を束ねた状態で装着でき女性に最適です。

バックルはマグネット式。

近づければくっつきます。

説明書には、「VIZION 取り付けようホール」と記載があります。
現状バイザーが無いのでわかりませんが、今後楽しみな穴ですね。

裏側もパーツがしっくりくるように象られコーティングもしっかりとしてあります。

交換パッドもしっかりと付属です。

デザインはマットな質感とセンスを感じる色味の配色になります。
【バイオレット】

【グレー】


PETZL「METEORA」¥13,750(税込)
◇サイズ: 52-58cm
◇重量:225g
◇素材
・ポリカーボネート(天頂部)
・EPSフォーム(ライナー)
・ポリエステル(ストラップ)
◇カラー:
□バイオレット
□グレー


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スマートなのも何なんだよね

最近、滞留しないよう一生懸命作業しているので、順番待ちの在庫がなく仕事の効率が悪くなった。冷めるまでの時間が稼げない・・・。

なんで、研ぎながらスマホのバッテリー交換でもしよう。

この手の作業の最初の厄介は「隙間を作ること」。無理矢理こじれば余裕ですが、スマートなんであまりバキバキにする気にならないんだよなぁ。

で、次の厄介は「両面テープの糊地獄」。最近の両面テープはとても優秀なので、ヒートガンで温めて作業しないと、まず剥がれない。スマートなんで、ネジ使わない。糞面倒くさい・・・。

バッテリーまで辿り着いてもまた糊地獄・・・。

ココまで来れば余裕。

新しいバッテリーを納め、FFCケーブル刺して組み直せば完成。

過去には液晶飛ばしたり、高い授業料払って来ましたが、作業慣れしたのと割とやりやすい筐体だったのでスグ終わってしまった。ブログ記事書く余裕すらありますから(笑)。

アークテリクス「オーロス スキーキャリーパック アクセサリー」新作入荷

ヘルメットホルダーに続きまして、他のパーツ系も入荷してきました。


ARC’TERYX「OLOSS SKI CARRY PACK ACCESSORY」¥5,500(税込)
◇重量:15g
◇素材:ナイロン、他
◇付属:収納バッグ


アークテリクスのバックカントリー向けパック「ラッシュSK」に付属するテープと似たテープが入ってきます。
内容は、
フック付きの

エンドをタイオフできるようにループを設けたショートが4本。

両端にフックがついたロングが1本。

収納ケース。収納ケースは先日と同様に立派な袋です。

こんな感じのセットになります。

キャリー使用した場合、イメージはこんな感じになります。

キャリーだけではなく、
コンプレションベルトが無いパックに取り付けられれば、快適になります。
例えば、
【サイド側】

【前面側】

アルファFLに付属していないサイドコンプレッションとしても使用できそうですね。
※今、アルファFLが手元にないので装着の有無は試していません。

このパーツはループが4カ所あれば、設置できます。
無い場合は取り付けには工夫が必要になってきますのでご注意ください。
フックは2.5mmほどのコードとかみがいいと思いますが、テンションコード系でもいけそうです。
※メーカー発表ですとアルファARに対応、ラッシュSKに付属となっております。

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2022-23工場長日誌 030-031(その3)

で、ピック(PUR’ICE)も同封されてきましたが、デフォルト仕様でお使いとのことですから、見たところ、修正の必要は無いかと。

▲出てますし、切っ先もあるのでこのままでイイんじゃないかな。

ちなみに、その1でアイス仕様にチューンナップした新品PUR’ICE(ピュアアイス)と比べるとこんな感じ。

左から、ノーマルーチューンドーノーマルーチューンド。

アイス仕様のチューンナップは左右面を削り落とし、ピックの体積自体を少なくするので、氷に刺さる時の感じは、言うなれば「注射針と釘」ぐらいの違いかな。同じ力で刺すなら、細くて鋭利な方が刺さりますよね。

「ミックス想定ならノーマル、氷想定ならチューンド」の使い分けをおすすめしてますが、「1つで何でも」をご希望の人は、ご自身の技術力UPと使う道具に対する理解を深めることで、そこん所カバーして下さい。

あと「薄くしたら折れないか?」とかチョイチョイ聞かれますが、先端の▲については堅いものに当たれば、ノーマル・チューンド関係なく飛びますが、垂直方向に刺して左右に余程変な力がかからない限り、普通は折れないと思いますよ。注射針も釘もなかなか折れないし。