仕事の合間に、いや、ネタの合間に仕事するよーな、ふざけた体質が蔓延している気がする今日この頃、ネタ枯渇とはいえ、掘ればまだまだ湧いてくるものです。毎度の事ながら、仕事場か遊び場か分からんが、お店での「クランポンのサイズ調整」を公開します。お客様に借りているアイゼンですが・・・。
“前爪の出具合「3クラン」で、ヒールテンション「5~8ポン」で”なんて便利な数字があればイイのですが、クランもポンもないので、地道に説明します。「クランポンの調整」で大切なのは、「緩まないこと・外れないこと」の2点。そこだけしっかりして頂ければ好きにして下さい。いきなり「手抜き」っぽい感じですが、ホントの話です。「緩まないため・外れないため」には、「適切なブーツ長に合わせる」ことが重要です。
上の写真は、所謂、「ブーツ長に合わせた」状態。後爪はほぼ踵です。コレを横からのぞいて見ると・・・。
踵スカスカ、割り箸2本入ります。コレではアイゼンが暴れた時、ポロって外れちゃいますね。楊枝仕様(上の下側の写真)の方はこんな感じ。
ちなみに、コレは強調して「最短」にしてあります。女性ではヒールバックル押し上げられないぐらい堅いと思います。隙間をなくすことばかり気を取られていると、ヒールバックル折れる位の勢いで押し上げる事になります。これでは、とてもセット出来ません!。要は、「踵の遊びを最小限にして、ヒールバックルでテンション調整」がナイスな感じ。後爪をズバリ踵に合わせる必要性はまるでありません。
また、ヒールバックルのテンション調整はネジを回して行います。強さの表現が出来ないので「簡単に外れるのでは緩く、チョット力入れる程度」がグッドです。勿論、踵に遊びがありすぎる場合は、ココをきつくするしか手段がありません!。上の写真では、左側の方が堅く、右の方が緩い状態ですね。「そんな部品付いていない」という人は、そろそろ便利なネコ型ロボットが発売されるかも知れませんので、付けてもらうか、諦めて新しい物にして下さい。
また、PETZL社のセンターバーは左右2穴ですが、これは「ハーフピッチで調整するため」なので、「踵の遊び最小限+ヒールバックルでテンション調整+センターバーで微調整」も可能なので、何通りかの組み合わせを試せば、ベストマッチング出来るハズです。また、各メーカー「ロングバー」や「ベントバー」など、靴の大きさ・形状に合わせるためのパーツも用意している場合があるので、自分のブーツにベストな組み合わせで調節してみ下さい。
最後に、テープの長さですが、グローブをしたままでも操作出来そーな長さ(15cm~20cm)にすればOK。多分、ブーツの先端から少し出る位です。余った長い分はテープに巻き付けて縛って下さい。短すぎるとやりづらいので、いきなり切って泣かないよーに。基本、行政・団体による指導などありませんし、自分のギアですからやりたい放題です、「イイ感じ」な感じでイイじゃね?。