でなりらぼ(すっきりこぶら)

今日のお題はBD Cobra(こぶら)をすっっきりさせてみましょう!。

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最近のアックスはどれも出来がよろしいので、研究室的には研究し甲斐がない。この状態では、トンカチとシャベル外してヘッドブランクに交換、ぶらぶらしてるリーシュの片割れを外す、カーボンシャフトが滑るのでテープ巻くぐらい。難癖つけるなら、刃が厚いので多少、時間がかかる事ぐらい。

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まぁ、先っちょ直さないといけないのでここは技使います。最近のヤバ目な寒気が身に凍みるので、ちゃちゃっと終わらせましょう!。

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“Black Diamond”のロゴがテープ巻いて消えたので、勝手に“MONTURA”シールでも貼っておこ。モンチュラアイスクライミング講習会にご参加いただいたお礼です。

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先っちょ処理はこんな感じ。きっちり仕事してますから、刺さらない訳ございません!。一撃で決めてスッキリして下さい。ただ、危険な物に「非常に」の形容動詞が加算されましたので、ご使用には十分注意して下さい!。

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ラボか鉄工所かグレーゾーンのまま、今日の寒さとネタを乗り切った感で充実。

でなりらぼ(石ゴンのクランポン)

ガイド業に専心して最近はまるで店に出ない石田くんが来た。石田くんはデカイ。店の階段も2,3度破壊された。怪獣のよーなので「石ゴン」。でも山に対する考えは非常にまじめでストイックな若者、ちゃらいテーストなど皆無、今時珍しい「珍獣」、「石ゴン」。で、今日はなに?。

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石ゴンのCyborg Pro(サイボーグ プロ)ですが、ステンレス製センターバーがめっしゃりひしゃげてこの通り。ヘビーな男がハードな使用をすると、2シーズンでこの有様・・・。どーして、こーなってしまうのか、僕には理解出来ません!。もう、こーなると「構造上の限界を超えている」としか言いようがない。他の爪やパーツも酷すぎる!。スタッフにこんな男がいると思うと、道具屋さんとしては悪寒が走る。「ゴンちゃん、削っとく?」。しっまたぁ、あまりの酷さに自発的にツナギになっている!。今日はデスクワークの予定だったのに・・・。

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ゴン左右衛門は暖かい店内でコーヒー飲みながら物色中、工場長は小雨降る屋外で過酷な作業、ステンレス、削り憎。

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お~い、ゴンちゃん出来たぞ~。

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石ゴンは、がっちり刺さるようになったクランポンと追加装備をゲットしてまた巣に戻った。これでまた石ゴンの登りが輝きを増す事間違えなし!。山の癒しだけでは物足りない皆様、“ゴンちゃん”に癒されて下さい!(か、みっちりしごかれてコテンパンか!?)。

<現在は山ですが、教え方は超エリートクラス!数学も教えてくれるガイドのご用命は>

石田登山塾(石田祐城):http://ishidajuku.web.fc2.com/index.html

でなりらぼ(タマには自分の物も研いでみよう)

クランポンのフロントポイントが随分丸くなった。タマには自分の物も研いでみよう。 

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自分の物だとついつい手抜きをする。面倒くさい。それが分かっているので、今回は自分ルールで「魂込める」で行ってみよう。先ずは1本。上から順に、未研・アフター・新品。

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裏側は、左から、新品・未研・アフター。

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両方削ってはい、完成。

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展示会、ほぼ仕事。

この時期は展示会続きで疲れる。言えば「食べ終わってもいないのに、次の料理を注文する」みたいなもの。それが数十社ともなると苦痛以外の何者でもない。ギアはまだイイが、サイズやカラーがあるアパレルは何百アイテムの中からの勝ち残り選考、更に愚痴れば、「オーダーシート出してなんぼ」なので、タダ見てくれば許してもらえるものではない。とっ、仕事っぽい話をしましたが、商品が頭の中に蓄積されていれば、「それ程」でもない。そんな訳で、軽く徘徊を・・・。

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おや、家出少年さながらな大きい鞄をお持ちなのは、江本大先生じゃないですか、今日はわざわざ名古屋からお出かけで?。忘年会・新年会・新店オープン祝いを兼ねて、ご飯でもどーでしょ?。

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勿論、これも立派な仕事です!。ZU-THONES(ズットン)2号店を年明け早々にオープンしたノーハウを学んで帰らねば!。と、前向きな姿勢とは裏腹に、この男と会うといつも肉焼いてくっちゃべってるよーな気がする・・・。まぁ、イイかぁ。

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めがね人生と別れを告げた成田さんが合流しても、まだくっちゃべっているだけのよーに見えます。いーじゃないですか、下界にいる時やお店抜け出せる時ぐらい!。一応、みんな気分的には「会議中」なのです(笑)。

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明けて今日は横浜。水産事業部ではなくpatagoniaさんの“おーるでぃーらーずみーてぃんぐ”ってやつです。

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遊んでばかりもいられないので、これから商品チェックしてきます。

<遊んでばかりでございません!普段はまじめに仕事してます!>

THE MOUNTAIN GUIDE EMOTO YUJI(江本悠滋):http://www.emoto-yuji.com/index.html

ボルダリングジムZU-THONES(ズットン):http://www.zutton.jp/index.html

成田賢二山岳ガイド事務所:http://www.narita-kenji.com/

でなりらぼ(カッターナイフ職人の原点回帰・応用編)

グリップレストが上手に付けられれば、フィンガーガードの増設もいけます!。もう少し手間が掛かりますが・・・。

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先ずは、取付位置を決めます。昔は人差し指をかけてましたが、今はグーで持てるよう、僕は握り幅を広くとります。「保持力upと素早い持ち替え」が根拠。古いアックスに無駄に穴が開いているのはそのため。だからnewクオークの“Patented”も外してしまいます。いずれにしても、お好みで。

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罫書きに沿って大好きなカッターナイフです。曲線もあるので応用力が求められます!、技で乗り切りましょう。

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ここまで出来たら、穴開け(旋盤で真っ直ぐ貫通させること)→グルー盛→ボルト貫通→余り切るで完成。2011年10月28日 金曜日の“でなりらぼ(アックスチューン)”にもポイント書いてあります。

でなりらぼ(カッターナイフ職人の原点回帰)

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四ッ谷にも雪が積もった。山は随分積もって埋まったんだろー。来シーズンのために載せておこう。で、研究室はじめ。IMGP0028

「2度ある事は3度ある」と言いますが、「2本の時は3本である」事はありません!ペアものなので「4本」です・・・。今なお光り輝くPETZL社 旧々QUARK(きゅうきゅうクオーク)のグリップレストの装着です。

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説明書はサラッと書いてくれますが、黄色のゴムの下のには水平理伏智歯の様な白い奴が潜んでます。歯よりは柔らかいが、カピカピの歯磨き粉よりは堅い。これを外科手術です!。

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暫くしていない作業なので、遠い記憶より近くのお手本、自分のクオークくんをバラスして罫書きを入れる。

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線の通りとにかく切る。写真には大きいノコギリ写ってますが、エンドに干渉するのでオススメしません。僕は平刃のリューターとカッターナイフで作業します。

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カッターナイフの刃をけちらなければ、こんなスッキリすることだってあります。

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後は、ゴムと金属の境目に5mmホールすれば完成。簡単でしょ?。

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って、気楽なモンではありません。こーゆー地味な作業で店の中はこの状態、ウインドショッピングで何気なく店に入ってきた人はどっ引きです。皆さん、いつもスミマセン。

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でなりらぼ(メテオにバイザーTips)

研究室的には平凡すぎて取り上げませんでしたが、丁度これから付けるので、PETZL社のバイザー、VISION(ビジョン)の付け方のコツを載せます。「裏表間違えるなよ、ふぅ~」なんて息吹きかけている奴よりは役に立つ話です。

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ヘルメットには「強化プラスチック」タイプのものと、「軽量樹脂フォーム充填」タイプのものがあります。本日のネタ元、ペッツル社で言えば、Elios(エリオス)とMeteor(メテオ)です。樹脂フォーム充填タイプの膨張率は均等ではないため個体差がでます。それに付属のネジが穴に「びたっ!」と入る訳などありません。ですから、はじめから「そーゆーもんなのねぇ~」と思って付ければ、かなり楽に入ります。では「メテオにバイザー」付けてみましょ~!。

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先ずは、ブツを用意して下さい。そんでもって、奴の言う通り、裏表間違えないようにセットです。勿論、少し力使わないとダメです。ただ、希にホント入らない場合がありますが、その原因は「黒側プラスチックのバリ」です。「そーゆーもんなのねぇ~」と削ってください。

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 バイザー部分が出来上がったら、本体にセットです。タダ、間違えなく干渉するので、「そーゆーもんなのねぇ~」と樹脂フォームを潰してください。これまた希にプラスチックまで落とす必要がある場合がありますが、諦めて下さい。

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そーすると、ほら、ビシャッとねじ穴です!そこに先程のバイザー部分をねじ込めば、ほーら、完成。

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でなりらぼ(松原GUIDE’s mission)

展示会が終わって四ッ谷に戻ると、交差点に松原さんがいた。年始の挨拶しながら2人で横断歩道を渡る。で、監督、今日は何でしょーか?。IMGP0006

「おーちゃんさぁ、韓国に氷り行くんだけど、削れる?」ってサラッと言い放つ・・・。で、いつ?・・・。「3日後なんだけど、出来る?」ってまたサラッと言い放つ・・・。「あと、角も付けられる?」ってまたまたサラッと言い放つ・・・。分かりました、分かりました、松原兄貴のmissionでは仕方ありません。丁度、静岡から同じよーな依頼が来ているので、2本も4本も同じです!。お気に入りのelfツナギにチェンジして一気に終わらせよう!。久し振りの旧々クオークチューンなので萌えます!!。

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ただ、1つ問題が・・・。お姉さん達の「メテオバイザー」と「newクオークチューン」とフォースブッキングですわぁ!!。幸い明日は僕といとちゃん2人しか居ない。僕はひたすら作業出来る。それならば、女性優先で「メテオ→クオーク→松原GUIDE’s mission&静岡からのご依頼」にしよっ!。ブログネタも2つは稼げるので僕的にもOK!。でも、不幸なのはいとちゃんです。作業服着て無言で黙々と工作している工場長ほど質が悪いものありませんから。でも心配するな、いとちゃん!、松原さんの癒しをUpしておく。

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現在、展示会や展示会や展示会など、時間的にもネタ的にも切迫しております!。時系列的にmissionをこなしますので、もしかしたら居るかも知れない、らぼマニアの方チョット待っててね。

<バリバリガイドしながら山岳部の監督もやっちゃう頼れる兄貴のご用命は>

山について語るときに僕の語ること(松原尚之):http://uobmm.exblog.jp/

展示会(MHW編)からの“ぎあくえ”

今期より独自素材のDRY.Qを使用したモデルが好評な、MHW(マウンテンハードウエア)の来冬商品を見に行って来ました。デナリでは庭ちゃんと僕がテストで使わせて頂きましたが、生地感も良く好印象でした。

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 商品もちゃんと見ましたが、棚にこんなものが・・・。なんじゃ?この怪しげなクランポンは?。

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montrail(モントレール)社の製品である事は直ぐ分かりますが、BD社の往年の名機セーバートゥースを思わせる形状ながら、GRIVEL社のランボーチックな雰囲気もかもし出す、OEMのOEM!?、不思議なアイゼンです。

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MHWスタッフは皆さん忙しいそーなので、あほ道具屋のくだらない興味に巻き込む事はNG、一番暇そーな木偶の坊に色々事情を聞いてみた。

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先ずは、ギアチェック。おい、後ろ向け!。

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これには興味ないが、こっちは見た事無いぞ!?。

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はは~ん、あのクランポンはお前のか!?、そーゆー組み合わせねっ。

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クリップインシステムの専用機か~。応用力に欠けるので僕はあまり好きではないが、チャレンジ精神は認めよう!。ただ、クランポンのせーで今日も完全に脱線してしまった・・・。スミマセン、ネタ不足なモンで(笑)。

第1回モンチュライベント報告

「第1回モンチュライベント 初級者のためのアイスクライミング講習会」ですが、お天気も良く楽しい2日間となりました。

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メーカー直営の“ふらぐしっぷすとあ”なるモノや“がーるやりーた”など、このところの山業界は「そこそこキテル」気がします。デナリさんも多分、1/100位の確立でその恩恵を受けている事は間違えありません。そんな訳で、たまにはそのご恩を還元すべく、モンチュライベントのお手伝いでございます。

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ただ、冠が「モンチュライベント」なので「モンチュラっぽい事」となると、頭痛いです・・・。アドバイザーの篠原さんや成田さんが言うところの、「ギア系ウエア」、「エルゴミック感」を十分に伝えるためには、“コタツでみかん”などもっての他、動きがあってこそのモンチュラウエアですから。そんな訳で「第1回」は「アイスクライミング講習会」になった訳ですが、「講習会」と銘打った以上、「技」を伝授しなければインチキっぽい。ご参加頂いた方々の技量や経験は未知数、有意義な2日間のために、講師も受講者もがっちり登って頂きました。

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現代クライミングをしていれば、「動きや体勢」などは皆さん出来ます。ただ、氷の場合、不安定な要素が強いので「信頼感」に欠けて「イイ動き」が出来ません。それを取り除いて登りに集中するためには、「動きやすいウエア」「良く刺さるアックス」など、道具依存にする事で10年は取り戻せます。なので、性別・年齢・体型などの差を埋めやすいジャンルです。それに「技」が加われば「あれ、イケてない!?」、立派な「アイスクライマー」の出来上がりです!。

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今回の参加者は10数名でしたので、「技」も「景品」も十分行き渡ったと思います。初アイスの方からかじった事のある方まで、内容の濃いイベントが出来ました。

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既に第2回のイベントの概要は出来ています。これまた「技」が光るジャンルなので、ご期待下さい!。