見定める難しさ。

昔、一人の客としてデナリを覗いた私。
客の私は接客を受ければ無駄なモノを買わずに必要でしかもイイモノを買えた。
デナリには品揃えに一味違う味覚があった。

現在、実店舗とネットショップの販売スタッフとして携わる傍ら、オーナー指導のもとで展示会ではしっかりとモノを見させていただく。
流行り廃りの世の中の波がマウンテンの世界にも色濃く表れてきて中、切磋琢磨された新素材や新機構は素晴らしいが、
無駄なデザインやコンセプトが無さすぎる商品が増えたのではないだろうか。
実際は現場でストレスなく快適に使えるか使えないかの世界。

やっとわかってきた事が一つある。

当時、デナリで一味違うモノや接客に惹かれて購入した一点一点は見定められたものだったのだ。
この売場面積にコアな部分を凝縮していたのだ。
素材、重量、価格、デザイン、使用用途。
各メーカーをとことん比べ、調べあげてオーダーしていたのだ。

お客様が目を通すカタログは代理店が扱う商品のほんの一部が載っているだけ。ワークブックは何百ページとあり。分厚く商品量もガッツリなのです!
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今になって実感する、専門店のピンポイントオーダーの難しさ。
手広く遊ぶ為の女と結婚相手を見つけ出す位の差?
種類、量を増やしても無駄は無駄。
全て素敵に見えても、一度に着れるのは一枚だけ。

見比べれるとの見定めるの境界線は段違いだった。

商品を限りなく厳選しての仕入れの大変さと、今までの当店の取り扱い商品のこだわりを改めて感じた一日でした。
がんばろうっと。