零号機の写真が無いので、壱号機から。“DARTWIN(ダートゥウィン)にアンチスノー”です。それにしても、すごく「エバ」っぽいよなぁ~、ダートって。
零号機素材はプラ板でした。ちなみに、「プラ板」と言っても色々ある訳で、低温下OKな1mm厚PPを使いましたが、「傷が入りやすい」のと「フロントピース形状から固定しにくい」のが弱点で、すぐ諦めてVASAK(バサック)/SARKEN(サルケン)用のアンチスノーに素材変更しました。傷問題はPETZLが素材変更した時点でクリアー出来ましたが、問題は「固定」と「手間」です・・・。
最近「手抜き疑惑」があるので、今日は特別に休日返上でラボ開設です。では、“DART(ダート)にアンチスノー”はじめます。
1,とりあえず、アンチスノーをはめ込んでみて、余っている部分を罫書き上手に切断。
2,上手く収まったら裏返して、干渉するパーツに罫書きを入れる。
3,いらない所を切ったり削ったりして排除する。絶妙な堅さなのでいつもドキドキです、「力がいる=指ザックリ逝く」ので注意して下さい!!!。原発考えた人よりカッターナイフ作った人の方がどれだけ人類に貢献してるか・・・。
4,微妙に調整して上手く収まったら固定です。結論から行くと下の状態。「高圧旋盤でホールしてリベット止め」もアリですが、普通の旋盤ではまず穴が開かないのですぐ諦め配線を止めをカットしながら固定。この方が「1.5台持ち」も可能なので最終的には便利かと。ちなみに、この状態は見た目は美しいのですが、配線止めはしょっちゅう外れます。クリップの所にダクトテープを貼ってしまった方が実用的です。
例えば、八ヶ岳で「上は壁、下は氷」なんてよくある話ですが、バサック(デュアル平爪)とダート(モノ縦爪)をそれぞれ持って行くのも何なんで、ヒールピースが同じなら、フロントピース2個とセンターバー1個とヒールピース1個の「1.5台持ち」で行けば少し軽くなる。その時には分解しないといけないので、この位の出来映えで丁度良い。
ちなみに、アンチスノーが3千円チョット、作業時間は限りない手作業でなので4、5時間掛かります。小声で「片側3千円ぐらい工賃もらってイイですか?」って聞くと、「え~ぇ~」って大きな声で返事されますが、自分の指が「ズバっと」いった時のリスクとしてはお安いモノです。まぁ、LYNX(リンクス)が出たのでこの仕事は廃業しよう・・・。