昨日の続きになります。
足のブレをなくす機能が至る所に配置させていますので本日はそこが中心となります。
「ワイルドファイヤーエッジ」シリーズは紐を締める事で様々な箇所が連動して足にフィットしてきます。
【まずは足の中間部から踵をみていきます。】
サレワのトレードマークでもある「3F」システムというサポート性能とフィット性能が向上する機能と、
「SWITCHFIT ADJUSTMENT」という機能を同時に使うことがことができます。
スイッチフィットアジャストメントはエッジングとスメアリングなどがやりやすくなる「クライム」モードと歩きでの快適さを得られる「ハイク」モードが簡単に切り替え可能な機能です。
出荷時のハイクモードではヒール部分が10mm倒れている設計となっており、
クライムモード時はヒールが上記モードから10mm倒れ込みトータルで20mmの倒れ込みとなります。
踵周りのホールドが増すのと同時に足が先端に方向に移動しスタンスを捕らやすくなります。
クライムモードは上の写真のように最後の締め込みを強めにすると、黒ラインがが移動して黒ラインの厚く縫われた箇所で引っかりテンションを維持することができます。
通常状態ハイクモードに戻すときは、ここの紐を摘まんで引っ張れば、
元に戻ります。
常にルーズに履きたい履きたい方は、このホールから紐を抜いてもいいかもしれません。
続きまして【足先から中間部】をみていきます。
シューレースはつま先から調整できる「テックアプローチシューレース」を採用で、足が細い人でもしっかりと先端から締めることができます。
そしてシューレースを締め上げていくと「EXA-SHELL」というシステムも可動します。
この機能は、シューレースを締めると下部サイドウォールも同時に稼働して、アッパー全体で足を包んでくれます。
これまでを要約すると、
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「テックアプローチシューレース」で紐を締め上げていくことで、「EXA-SHELL」と「3F」が効き、足全体(つま先、サイド、踵)でフィット感が得られる。さらにそこから強く締め上げる事で「SWITCHFIT ADJUSTMENT」が働き「ハイクモード」から「クライムモード」に切り替えるることができ登攀性能を上げる事ができる。逆に歩きが長い場合はハイクモードにすることでつま先に隙間がうまれて「爪が死ぬ」ことなく歩けます。
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私のようにタイトサイズがお好きな方は、サイズをそこまで落とさないほうが、この靴は楽しいと思います。
ちなみに上記にでてくる「3F」と「EXA-SHELL」の部材は柔らかい素材でできていますので、これらのパーツが足に干渉することありません。
そしてフィット感高めてくれる最後のパーツはフッドベッド。
サレワお得意の「MFF+」
付属のフッドベッドパーツをベルクロで張り替えるだけで前足部の甲の厚みと足幅にあわせて2段階調整が可能です。
・薄設定・・・幅広、甲高な方
・厚設定・・・幅細、甲低な方
このようなにたくさんの技術が詰め込まれておりフィット感は非常に高いです。
タグに記載の100%BLISTER-FREE、マメができないは本当かもしれません。
そして昨日の記事で登場したグリップ力の評価が高いポモカソールと
本日のフィット機能を合わせ持ちながら、
アプローチシューズとしての立ち込むパワーも「EDGING PLATE」というプレート)が前足部(写真の赤色の部分)に入ってるので、パワーロスが少なく簡単なエッジングからスメアまで可能となります。
このように様々な足形に対して自在にフィットしシチュエーション別でモードも変えられる。
対応できる山行幅も多く、一足持っていたい頼もしい靴です。
ちなみに、このモデルの前に発売させていたゴアテックスを使っていないモデルは、
「Outdoor Industry GOLD Award 2018」受賞しています。納得です。