ブルーアイスより軽量、コンパクトなクランポン(アイゼン)が登場です。
P社からもこの手の物は3種類でていますので、そこまで大きなニュースではありませんが違いも少しあります。
「よりコンパクト」「より軽量」「ヒモかテープ」「ミッドブロックの素材と調整」といった感じ。
なんといってもこの収納時のサイズ。
片側でこのサイズ
1ペアを重ねて手に持ってみるとコンパクトさが際立ちます。
こういった感じで畳んであります。
フロントブロック→ミッドブロック→ヒールブロック
重ねた後にトゥーベイルで3つを挟んでおります。
ビンディングはワイヤーで広がりますので、ストラップをクロスしてとめれば完璧ですが、ケースが付属していますのでケースに押し込めばそこまでしなくても収納できそうです。
ミッドブロックが有ることらフロントブロックが小さくなり、よりコンパクトな持ち運びが可能となります。
そして重量は419g。アンチプレートを除いたミニマム重量は377g。
P社の同等商品が540g。
同等といっても先ほどのミッド部を見ていただいてわかるようにブルーアイスはアルミ素材となります。
従いしましてトップの4本がクロモリ、ミッドの2本とヒールの4本がアルミとなります。
ヒールブロックのワイヤー仕様等の軽量設計もありますが、ミッドブロックのアルミ部がP社との重量差が生まれている大きな箇所と思います。
しかしこの少し動くアルミ素材は場合によってはマイナスになる点でもあります。そこは後ほど。
コンパクトながらパーツは増えていますので調整箇所も増えてきます。
調整の仕方です。
①前爪の出を確認し必要に応じて調整します。
②テープを伸ばしきったクランポンが1.5cmほどブーツの内側にくるようにテープ調整します。
③バインディングネジを一番緩くします。
上の写真で言うとワイヤー位置を一番下にします。
④装着してみて必要に応じてビンディングの圧を強めに調整します。この時にクランポンヒールブロックがブーツの内側にあるのを確認してください。
この安全な装着方法ですと、レバーの上げ下げは結構かたいです。
無理をしないで自身のブーツで上げ下げができない方は別のモデルにしてください。
⑤必要に応じてミッドブロックの位置をブーツに乗るように調整します。
靴からクランポンを外して、ドライバーでアンチスノーを外してミッド爪の位置調整。
このミッド部分はしっかりとブーツ底面に合わせないと、接地箇所に対して爪を効かせる事ができなかったり、空踏み込みやズレにより転倒やスリップにも繋がります。浮きがないか、ブーツからはみ出ていないか要チェックです。
当店ではシビアなルートや装着が不慣れの方、アイゼン歩行が不慣れな方にこのモデルをおすすめしておりません。
※ブログは簡易セッティングした写真となりますので、ミッド位置はこの写真より多少上にセッティングにしてください。
今回のブルーアイスはワンタッチ式となりますのでスキーブーツや前後コバ有りのブーツに対応となります。
岩で使用もできますが、センターテープにいかにテンションを掛けられるかにより大きくフィットが変わってきます。
取り付け方は通常クランポンと差ほど変わりはありませんが、しっかりセッティングしないと外れます。
当ブログと下記の動画で必ず装着のポイントを確認していただきご使用ください。
BLUE ICE「HARFANG」¥20,680(税込)
■スペック■
◇ペア重量:
・419g (ABSプレート全装着時)
・377g (ミニマム状態)
◇装着可能シューズ:前後コバ装備タイプのスキー/登山ブーツ
◇装着可能シューズサイズ:EU35〜46
◇素材:
・クロモリ (フロントレール)
・アルミ合金 (セカンド・リアレール)
・UHMWPEおよびHTPE (センターストラップ)
◇付属品:収納ケース