雪嶽山 コクベグン遡行

先々週、韓国にある雪嶽山コクベグンに沢登りに行ってきたので大まかな記録を書きます。

韓国入りは午後なのでソウル市内で一泊した後、バスで百譚寺(ペクダムサ)まで行き、スリョムドンの山小屋で一泊します。大体500円くらいですが予約が必要。
入渓点は山小屋から20分川沿いに行った所の対岸にありますが、登山道から丸見えなので一般登山客の視線を集めます。土曜日なので想像以上の登山客の数でした。

今回登った沢、コクベグンは花崗岩でできた巨大な滑とコクベグンで唯一の滝、白雲瀑布の綺麗な所です。と、言っても残念なことに台風の影響で雨時々曇り。周りの美しい岩峰を望めないのは勿論、巨大な滑も光が無ければただの滑る床でした。あぁ口惜しや・・・。隊員は僕を含め6名、4名は沢初心者でしたが基本装備以外にザイル、ガチャ類はほぼ必要ないです。もっとも沢下降をするならば必要です。白雲瀑布は、大きな釜を持ち、表面がツルツルなのでアプローチが大変そうですがなんとなく登れそうな雰囲気・・・ですが怪我をできない立場なので断念。

白雲瀑布

ツメはガレ場の後に藪漕ぎをして稜線にあがります。ここまでが約8時間でしたが、ツメで少し間違ったことや隊員の体力を考えると2時間程度の短縮が可能だと思われます。稜線に出ると雨風が強く、当初予定していた大青峰を経由してスリョムドンへ行くルートは断念し、ひとまず五色温泉へ下山する事にしました。スリョムドンにデポをしていたので翌日、大青峰経由で回収に行きました。山頂付近は前日と変わらず曇りで景色は何も見えず。気温は4℃でした。山頂周辺は岩場が多いですが、スリョムドンまでの間に山寺があり、そこから先は参拝客の為によく整備された登山道になります。
晴れていたら相当綺麗な沢であったと思われます。機会があればまた行ってみたい沢でした。集合写真

今回ガス缶はソウル市内の東大門(トンデムン)にある山道具屋通りで手に入れましたが、実は色々な所で販売されており、コンビニでも売っていました。地形図は鐘閣(ジョンガク)の中央地図文化社で入手。ルートタイムの載った地図も購入可能です。
今回使用した遡行図は海外遡行同人発行の『海外遡行研究‐韓国の谷と山‐』を参考にしました。

でなりらぼ(トーチ)

道具のチューニングの際、トーチを使うことがしばしばありますが、なかなか気に入ったトーチがない。ねじ込み式のボンベは、コスト的にも入手もやや難あり。カセット式はその点クリアーですが、逆さまにして使えない、「う~ん」って感じです。個人的には、残ったガスを使う目的でPRIMUS TB-72も候補でしたが、12SS展示会で新富士バーナーさんにいたST-450には“New”が付いていたのでこっちに乗ってみました。安いカセット式であることもさることながら、「あぶりの達人」っていう安っぽいコピーもググって来ちゃいます。

IMGP0005

で、早速点火実験。縦て良し、横にして良し、寝かして良し、流石「達人」、すばらし-じゃありませんかぁ~。

IMGP0008

IMGP0015

IMGP0009

IMGP0010

この窓で、空気の流入量を調節すると1,300℃~900℃の炎の調整も出来るそーです。

IMGP0013

IMGP0014

まぁ、ホントは刺身ばかり食べさせると芸がないので、「あぶり」にするために買いました。どちらかと言えば「水産加工部」のネタですが、キャンプとかで使うのも自由です。お好きにお使いください!。基本、研究室では私利私欲な課題の研究がメインなので、仕方ありません!。僕的には今月一番のお気に入りですな。部員の方は必帯アイテムですね。

blue ice(ブルーアイス) ダブルモノバックパックです

夏の展示会でケンコー社さんにご紹介頂いた商品、「ダブルモノバックパック」が、何故か超速攻で入荷しました!。所謂、「ギアラック付きパック」いや、「パック付きギアラック」!?ですが、それぞれ分割可能な所がすばらし!容量的には12L位ですが、Men’sサイズのアプローチシューズも余裕で入りそーです。中はメインコンパートメント他、ハイドレーションスペースと小物入れといったシンプルな作りです。外側にはヘルメットカバーも付いててこれまた便利。ショルダーハーネスタイプのギアラックの完成系です!。お値段9,870円。

IMGP0016

IMGP0017

IMGP0020

IMGP0025

IMGP0024

IMGP0023

IMGP0022

ジャミンググローブ

クラックで手が痛む方、お待たせ致しました。
singing rock「CHOCKY」
再入荷!

P1000065

このジャミンググローブはゴムに指を入れて手首のベルクロを留めるだけなので、
テーピングを巻く面倒な作業が省けます。
P1000060
しかも甲のゴム部はフリクション高し。
P1000063

¥6,300
サイズはSとMがあります。

合同展示会

本日は浜松町と池袋で開催されている合同展示会に行ってきました。
池袋に関しては10社以上が集まる大規模なもの。
7月から始まった12春夏の展示会も今日でラスト。
来年はどんな年になるのでしょうか…。

mt.dax社・新型ビレイデバイス
mt.dax社・新型ビレイデバイス
Five TEN・アプローチシューズの数々
Five TEN・アプローチシューズの数々

ビッグアグネステント・インプレッション

先月、ケンコー社様からビッグアグネスの三人用軽量テント・フライクリーク UL 3をお借りしたので、南アルプス・塩見岳で使用してきました。
このフライクリークは三人用テントのなかではおそらく最軽量の部類。重量はたったの1,640gである。本体は7割り方メッシュを使用していて、その上からフライを被せ防水をしている。泊まった当日は夕方から激しい雷雨に見舞われたが、防水性に関しては問題なかった。
アメリカのテントは日本のテントより高さがあり室内空間も広い。しかもメッシュを使用しているので、フライを被せても日中は非常に明るい。明るく開放的なのでなんだか心がウキウキしてくる!とても魅力的なテントだ。
しかし道具である以上良いことばかりではない。もちろん使い勝手の悪いところもある。たとえば生地が薄いので耐久性が心配な点や、テント内で火器を使用した場合結露して水滴が垂れてくる点、耐風性にも難ありなど挙げればキリがないが…。
テントも車と一緒で国内メーカーは故障も少なく、燃費も良い。日本の道路を考慮したデザインやサイズになっているが、町中ではありふれている。海外メーカーはその逆で故障が多く、燃費も悪い。道路ギリギリのサイズで運転しにくい。しかしデザインは奇抜で斬新!けっして使い勝手が良いわけではないが、町中ではなかなか見かけないので所有欲を満たしてくれるというわけである。
さてあなたは国産テント派か海外テント派かどっち?

三伏峠テント場
三伏峠テント場
テント内は明るく開放的
テント内は明るく開放的
小物を入れられるポケットが4つもついている
小物を入れられるポケットが4つもついている
37Lザックでもテント泊可能!
37Lザックでもテント泊可能!

でなりらぼ(メンテ)

買ってから3ヶ月もしないでこの状態、今日も泣けますわぁ・・・。勿論、職業使用です、普通の人ならココまで減りません!。昨日同様、どんな感じかと言うと、

IMGP0001

IMGP0002

IMGP0003

いたって健全、タダ、右足の蹴り込み癖の結果、この様な状態に・・・。ランドは穴あき、トップソールはかなりキテいますがまだ活けなくもない、もうすぐ冬靴なのであとチョット持てばいい。こーゆー場合はこんな感じ。

IMGP0008

IMGP0010

自転車のパンク修理のラバーをあてて完成!。ただ、また同じ所が蹴飛ばされるので危険箇所は2重張り、これでソール張り替えまではもつでしょう。ちなみに、こいつはMAMMUT Monolith GTX(¥49,350)ですが、猛烈に防水性のが高い模様。この夏のゲリラと戦っていたSくん曰く「表銀座縦走4日半、朝から晩までまるで雨止まず状態で浸水無し」、「岩手山、暴風雨で登山道ザバザバ川状態で浸水無し」とのことで、大層、“お気に入り”だそーです。ちなみに、他のイタリア勢は撃沈・・・。まぁ、使用期間とか個体差とかありますけど、悪条件のフィールドインプレッションの方がインチキ店員(僕!?)の言葉より響きますね!(笑)。

ついでにドック入りしたザックもこれ。まぁ、普通より激しく使われるので、こーゆーこともあります。ハードユーザーなりの事情も考慮して、メーカーの担当者の方もちゃんと対応してくれるのでご安心を。

IMGP0006

でなりらぼ(靴)

今日はノリノリ(暇)なのでもう1研究。テーマは「ガイドさんの靴」。

彼のこの靴は半年もしないで、必ず「内側の糸」が切れて修理にやって来ます。糸が切れる度に修理に出さなければならない僕の内側も「この前新品にしたばかりなのに、またか~い!」っと、面倒で面倒で、キレそーです。

IMGP0001IMGP0004IMGP0003

冗談はさておき、「何故、毎回同じ所が切れるか?」、研究員としては興味津々です!。そんな時は色々観察するとおもしろい。まずは踵の減り具合。

IMGP0006

何て水平なんでしょ~。僕はO脚なので、ありとあらゆる靴が外減りしまくってます。先っちょの方はと言うと・・・。

IMGP0008

IMGP0009

IMGP0010

踵の減りに対して、つま先アウトエッジ減り方がハンパない!。インサイドに乗り込んで、しっかり立ち込みしてるなぁ~、流石、「プロ」って感じ。内側に相当負荷かかる訳です。

(研究結果):クライアントより重い荷物で、年間何十日も履いてビシッとガイディングすると、靴は壊れる・・・。(壊れるとまた新しい靴が必要になる!ねっ!!<研究員、心の叫び>)。

「ブログのネタ」的に取り上げてみましたが、実は、すっかり怠けていたので、これから出すのです。「原因解明」は言い訳としては最高ですし、バシッと直すから待ってて下さい。p.s.:赤い靴もかなり魅力的な感じ、とりあえず、ゲットして履いてみて下さい。

でなりらぼ(靴)

研究室では日々研究を重ねておりますが、一撃で片付かないこともあります!今回で3度目のドック入り、いよいよ地下研行きです!。個人的にはKTK世代(気力・体力・根性)なので、マメが出来よーが、皮が剥けよーがあまり気にしないのですが、「親指の裏にマメが出来る」のは、何故か絶対に嫌です。それぞれ譲れない所がある訳で、今回のターゲットは「小指」です。

IMGP0009

かわいい足です、癖ありそーもありませんが、下りで小指がやられるとのこと。ついでに、この足が入る靴も見てみましょう!。まずは新品。SCARPA TORIOLET W’s(¥42,000)、足入れは良いし、ソールとアッパーのバランスが抜群の逸品!。

IMGP0001

新品と使用中のものも比べてみましょう。

IMGP0004

IMGP0005

IMGP0007

勿論、「相性」ってのもあります。ただ、「ばん広・甲高」申告者も、自分が思っている程は大したこと無いことは多いです、「日本人だもの・・・」って感じですかっ。「超、標準!」を自称する本日のスタッフ3人分の足はこんな感じ。

IMGP0023

IMGP0027

IMGP0028

それぞれ使用中の3シーズンブーツは、上記画像、右nude:26.5cm/SCARPA TORIOLET #43、中nude:26cm/ASOLO expert GV UK8.5、左27.5cm/SCARPA TORIOLET #44、です。自分で撮影しながら何ですが、野郎3人分の足は見るに耐え難い・・・。ただ、靴はどれもすばらしいのです!!。

で、地下研の方にドック入りするとこんな感じ。

IMGP0011

IMGP0012

最終奥義的な感じ、暫くお待ち下さい。