La Sportivaの靴(アプローチ編)

スポルティバジャパンさんに来期の靴を見に行って来た時の話。おそらく、多分、メーカー内なら比較検討しても許されるに違いない!、な訳でコメントが出来そーなモデルの画像からネタを絞り出してみます。スペックや美辞麗句はカタログからお願いします。それにしても毎日暑い・・・。

IMGP0001

先ずは新作。Hyper MID GTX(ハイパーミッドGTX 予価¥27,500)。裏側はこんな感じ。

IMGP0003

重量も1/2ペア500gで、Boulder X MID GTX(ボルダーXミッドGTX)とよく似ています。「アプローチ専用に新開発」と言うだけあって、作り的にはソールがやや薄めでより「足裏感覚」がしっかり出ます。「エッジングよりスメア向き」な作りで「ハイグレードハイキング」と言うより「クラシッククライミング」向きかな?。

IMGP0006

IMGP0004

IMGP0005

で、お馴染みのBoulder X MID GTX(ボルダーXミッドGTX 予価¥25,800)に来年は新色が追加されます。個人的には今年の「逸品」で非常に評価、スペック・堅さなど日本の現場によくマッチしたアプローチシューズだと思います。上の新作ハイパーミッドも気になりますが、歩く距離や荷物の重量を考慮すると「アプローチ」過ぎるのも何なので、デナリさんではボルダーXミッドのカラー追加で乗り切るつもりです。

IMGP0009

IMGP0010

Italian Madeが格好よいGunda Guide(ガンダガイド 予価¥42,000)です。足入れも最高で欲しくなる事この上なし、ただ価格も格好よすぎて、足は出るがなかなか手が出ない・・・。日本国内のレア度は非常に高いので、靴好きの方は是非一度足入れしてみて下さい。勿論デナリにはありません!、冗談じゃない、10足で40万オーバーの在庫を抱える程余裕ある訳ない(笑)。

IMGP0012

で、みんなで集合写真撮って今日は終わり。

欲しかったのはこーゆーのでしょっ?(ぎあくえ)

まだ寒い時期にいらっしゃた何処ぞの会所属の女性のお客様、欲しかったのはこーゆーのでしょっ?。人を覚えるのが苦手な僕は、彼女の事はまるで思い出せませんが、彼女が欲しかった「物」はそれからもずっと考えていました。ついに見つけたこの感動!、伝えたくて仕方ありませんが、誰だっけ?・・・。

000039

会山行でおたまを持って行くと取っ手が邪魔で「荷物が増える」と叱られるらしーのですが、汁物をいじくる時はやはりおたま欲しいよね。カレーを食べたカップでお湯すくわれて「お茶飲みます?」なんて言われても困るし、鍋のおつゆが飲みたい時など具をかき分けてスプーンで必死にすくうのも面倒。だからやっぱりおたまが欲しいの。フフフ・・・、これなら会の先輩も気付くまい!。

勿論、折りたたみ式のおたまは数社から販売されていますが、どれも今一。「折りたたみ故に折りたたまれる」ので上手くすくえない事がある。だから、力が働く方向にフォークガードされているコレはきっとイイに違いない。別パーツならハンバーグだって裏返せるゾ!。ただ、1つ問題がぁ・・・。日本では「口に入れる物」の輸入販売には検査や認可が凄く厳しく、手間が掛かり大変なののです。

一応、ダメ元でEDELRID社の日本代理店(株)マジックマウンテンさんのデナリ担当者に「おたまを持って行くと意地悪な先輩にいじめられる薄幸な女性を救うために、俺を男にして下さい、頼みまス!!」とモリモリでお願いしたところ「無理!」と秒殺された。う~ん、手にとっていじくってみたいよぉ~。で、「サンプル取って僕に使わせて」と只今ダダをこねている途中。

とりあえず、バックアップとして、1,Paris駐在員オリビエさんに自転車で道具屋行かせて買ってこさせる、2,どーせプラスチックSporkの様に折れそーなので「みたいな物」を別物で自作する、の2点を検討中。うおぉ~、余計触りたくなってきた。

そんな訳で、おたまを持って行くと先輩に叱られる女性の方、またのご来店お待ちしております(笑)。

隙間産業じゃないヨ、割れ目産業だから。

ベルカディアさんの展示会でお会いする名品をご紹介。マニア画像ですが、隙間産業じゃないヨ、割れ目産業だから。

IMGP0002

TORANGO社 Big Bro(ビッグブロ):広すぎる割れ目にパコ。石ゴンがいつも欲しがってる武器。使い方はコチらから。ちなみに、来期は端サイズのシルバー(69-89mm)&ゴールド(287-467mm)はなくなるらしい。欲しい人は急ごう!。これを買うことによって、売上の一部が開発者グレイグ・リュベンの遺児ジュリアちゃんの学資として寄付されるそーです。

IMGP0006

TORANGO社 Ball Nutz(ボールナッツ):狭すぎる割れ目にスコ。ハーケン打ち込む様な狭い割れ目にも“一発セット&一発回収”は美しいのだが、下番手のチューブがヘッドよりデカイのは詰めが甘い・・・。お値段各サイズ¥3,900(予価)でセット物¥18,800(予価)、以外とリーズナブル。

IMGP0016

WILD COUNTRY社 ZERO-Cam(ゼロカム):下番手は「耳かき」にしか見えないが、「世界最小・世界最軽量」がキャッチコピー。引きも悪くないのでマイクロカムとしては注目すべき一品。指が太い人に必要かどーかは分かりません。スペック詳細はモンベルさんのHPでご確認ください。

IMGP0022

WILD COUNTRY社 Rockcentrics(ロクセントリックス)&Anodized Rocks(アナダイズドロックス)&Superlight Rocks (スーパーライトロックス):ポリゴン世代の僕にはテトリスの部品にしか見えない。フォローがテクニシャンならガンガン仕掛けて構いませんが、バネ全盛のこのご時世、ユーザーは激減でしょーな。バネより軽いのは「+」だがレンジがないのは「-」、どーします?。

で、おまけで触手反応アイテムも。

IMGP0023

WILD COUNTRY社 Helium Clean Wire(ヘリウムクリーンワイヤ-):来春からカラー単品売りが開始される模様、でも相変わらず足りないのは何故?。緑ねぇ~じゃね~か、緑!!。

IMGP0025

TORANGO社 QuickdrawKeeper 20pcs(QDキーパー20個入り):ダイニーマの細いテープで、はじめから着いてない物や内蔵型のゴムが切れた時に欲しくなるよね。この手ではスッキリしたデザインなので嫌いではありませんが、収まりがやや微妙。これまた次回のネタで取り上げましょう。

IMGP0009

IMGP0011

IMGP0012

TORANGO社 Comet(コメット):ポリカ製サングラスを内蔵しスライドで出し入れ出来るヘルメット。EDELRID社 Madillo(マディーロ)以来の微妙なトランスフォーマーモデル!?。スクリーンとしては小さいので別にアイスクライミング向きでもない。

月並みと言うか、まぁ、普通です。

月並みと言うか、まぁ、普通です。この前まで悩んでいた「SOL Ti or SUMO Ti」の件。

IMGP0002

鍋底から下、フラックスリング周辺の大きさに気後れして「SOL Ti」にしました。「がっつりヤル時は、でか鍋でがっつり燃料仕込む」が自分っぽいので。我ながら男らしさを感じますが、ココまで辿り着くまでに相当女々しい日々を過ごしてきました!、しょーがねぇ~じゃん、高いンだもん!!。こーゆー些細な事に悶々と出来るだけ幸せ、十分楽しめました(笑)。ココまでの経過は以下参照、成ケンみっちぃ~、ネタご提供ありがとうございました。

 (ミラクルな軌跡はこちらから)

http://www.denali.ne.jp/blog/?p=1511

http://www.denali.ne.jp/blog/?p=3328

http://www.denali.ne.jp/blog/?p=5488

http://www.denali.ne.jp/blog/?p=5973

http://www.denali.ne.jp/blog/?p=5894

http://www.denali.ne.jp/blog/?p=6336

ぎあくえ(バネ仕掛けの比較)

先日の続き。先ずは並べてみましょーね!。

IMGP0003

上段左からBD社Camelot(キャメロット)#0.5/#0.75/#1/#2/#3、下段Wild Country社Helium Friends(ヘリウムフレンズ)1.5/#2.0/#2.5/#3.0/#3.5でございます。「決めてしまえば大差なし」のバネ仕掛けプロテクションも「決めるまでが問題」な訳で、如何に「効率よく低燃費で仕掛けるか?」になってくると、1,がじがじトリガーを引いてみて堅さを調べる、2,対応レンジをチェックする、のが普通ですよね。3ブロックで構成されたこいつは構造的に「別物!?」感がありますが、どんな物であろうが、対応レンジは広いに越した事はない。

IMGP0016

とりあえず、ヘリウムフレンズとキャメロットの違いは、1,トリガーの引き具合→ヘリウムフレンズ<キャメロット:ややキャメロットの方が柔らかい。2,サイズレンジ→ヘリウムフレンズ<キャメロット:キャメロットは2ピン構造(ダブルアクスル構造)で主軸がオフセットされ可動域が広がりレンジも広い、が客観的な見解です。「じゃぁ、キャメロットじゃん!?」と言われてしまうと、僕はヒットマンに狙われそーですが、ヘリウムフレンズの良い所は「名前書かなくてもまず間違われない」のは素晴らしい所かな。また、「2ピン構造はロープの揺れでカムが緩み易くなる弱点がある」とか、「小さいサイズではキャメとサイズレンジ殆ど変わらない」とか、支持勢力に言わせると、ヘリウムフレンズはやはり素晴らしいのです。「決めてしまえば大差なし」のバネ仕掛けですから、「馴れれば問題ない」ので好きの方にして下さい(笑)。

参考までに「差が出るハンドサイズ」の画像を載せておきましょう。構造的な違いやその他諸々ご堪能下さい。ちなみに、DMM社のDragon Cam(ドラゴンカム)もダブルアクスル構造です。色々選択肢があった方が楽しいので、比較検討して下さい。

デナリのカムコーナー:http://denali.ne.jp/scb/shop/shop.cgi?id=24&kid=3

IMGP0006

IMGP0007

IMGP0008

IMGP0018

IMGP0021

IMGP0024

IMGP0025

下の方にあります。DMMのカムが出来るまで

000038

いんぷれっしょん(WCフレンズ)

この前の『niwano店番日記』で紹介されたWild Country社のHelium Friends(ヘリウムフレンズ)ですが、折角なのでアフリカに連れて行ってみた。スーパーガイドの後をなぞるから「新しいカムよりナッツキー」的な感じだが、こーゆー時じゃないとわざわざ買ってテストなどしないので仕方がない、そのバネ仕掛け、僕が買いましょう!。

IMGP00024[1]

庭ちゃんがほぼ完璧に書き上げているので、「書く事ないじゃね?」のも事実ですが、そこはこちらもプロですからどーにかしましょう!。な訳で、旧友を引きづり出して検証、流石に棒友まで戻るのは止めます。

IMGP0010

記載通り、1,カムヘッドは肉抜きされ21世紀化されてますし、2,カーブ変更というより、リベットをセンター寄りにして対応レンジを広げた感じ?、3,サムループの採用はステムが伸びた分、当然と言えば当然、4,ステムを伸ばせば深いセットは当然可能、5,「スプリングを調整」と言うより「サムループ採用+スプリング調整」なのでトリガーの引き心地は良くなっています。近くで見るとこんな感じ。

IMGP0011

ただ、旧友は旧友で悪くはない。短いステムでコンパクト感満載、確かに「壁」向きではないが「岩稜」の「チョイ仕掛け」には十分、まだまだ現役です。とりあえず、このネタはもう少し膨らませてみますので今日はここまで。続きはBD社のキャメロットと比べてみますがあまり期待しないで下さい、諸事情により僕的には次回の方が書き憎い。

いんぷれっしょん(ぼるだーXみっどGTX)

今回のアフリカにはこいつを連れて行きました。LA SPORTIVA社Boulder X Mid GTX(ボルダーXミッドGTX)。

IMGP0076

事前に日本の湿気た岩場でもテストしてますが、「ビブラムもココまで来たか!」って感じの十分なフリクション、素晴らしいです。ファイブテンのアプローチシューズに比べ“シュン”としたシルエットで容姿もステキ、何よりも「GTXハイフリクションミッドカット」は業界のブランクセクション、他が出していないので、選択肢がありません。

IMGP0014

不満という程のものではありませんが、敢えて言うならファイブテンの様に「変則ブロックパターン」の方が泥道で足が残るかな。まぁ、問題になる話じゃありませんけど。ハイグレードハイキングから雪渓が残るアプローチまで、マジいいすよぉ~。

いんぷれっしょん(JBTI)

色々ありましたが、やはり、こいつは優秀。JBTI。

IMGP0058

使った感じの印象。1,500ml以上入れるとスグに吹きこぼれる、融通は利かない。2,イグナイターの個体差が多少ある、調整しても今一。まぁ、全体的にはかなり優秀、沸騰時間・低燃費、申し分ございません。ただ、毎回500mlのうち200ml残して雪から3Lの水を作るには10回やらないと終わらないので泣けてきます・・・。早い所、1L物のSUMO出してもらわないと気が狂いそーです。個人的にはSOL TIかSUMO TIかまだ悩んでおります。僻地で110カートリッジを手に入れるのは至難の業だが、250カートリッジなら手に入る事を考えれば、「大は小を兼ねる」の法則上、SUMO TIの方が使い勝手がよさそう。ただ、荷物を最小限にするためには半分以上残ったカートリッジとでか鍋持ち歩くのも何だかなぁ~って感じ。さて、どちらにしようか?。もう少しだけ悩もー。

いんぷれっしょん(Platyほーさー)

今日はハイドレーションの話、チューブの付いた水筒の話じゃありません。

IMGP0005

デナリさんで「ハイドレーション」と言えば、1,水が入る容器+2,ホース付き+3,容器に穴、の3つが揃ってないと「チューブの付いた水筒」と言われます。要は吊すための穴がないと空荷の時に容器が安定せず今一使えない事があるので、ハイドレーションシステムに「穴」は重要なのです!!。

IMGP0008

色々なメーカーから色々出ていますが、個人的には「水筒でも使えてハイドレーションでも使える」形状が好きなので、選択肢は狭いです。な訳で、コレ。Platypus社HOUSER(ホーサー)シリーズ、1.0L/1.8L/2.0L/3.0Lの各サイズ。

IMGP0010

ザックを降ろしてからはドリンキングチューブを外して、クロージャーキャップをすればいつもの形、寝ぼけて飲んでも安心の狭口形状!!、人によっては乾燥に楽な広口形状を好む人もいますが、“がっぼっ”と出てくるので水筒としては今一。タダ、ホーサーにも弱点があります、それは「毎回ドリンキングチューブが付いてくる」って事です。普通のプラティより柔らかい素材で出来ているので、何となく安心して使えるのですが、ホースだらけになって困りものです・・・。「ホースよりタンクの方が痛み易いのにおかし~だろ!?」と毎回絡んでみるものの、「無いモノは無い」ので無駄です(笑)。

IMGP0004

で、 ドリンキングチューブですが、キレイにしておくためにはバラバラにして干す。それが一番です。まぁ、チューブだらけなので替えは幾らでもあるのですが、バラシとメンテは趣味みたいなものなので、やはり毎回きちっとやってしまいホースだらけになって困る。オイオイ、早いとこタンクパーツ出してくれ・・・。

尻フェチ(ぎあくえ)

少し散らかっている位が「BackRoom」的でよいのだが、暫く留守している間に山ちゃんの美しい活字に満ちあふれていた。油断である。で、久々のお題ですが、僕の性的志向ではない。ザックのボトムの話。

IMGP0007

左から、MILLET社ZEPHYR(ゼファー)40+10、GRANITE GEAR社CROWN(クラウン) V.C.60、MAMMUT社TRION GUIDE(トリオンガイド)45+7、BD社SPEED(スピード)40でございます。色々なザックが並ぶとおしりの形も様々でございまして、言うなら、左から「だるま型」・「安産型」・「上がり尻」・「やや上がり尻」とでも申しましょーか・・・。暑さでおかしくなった訳ではございません、禁欲生活でザックのケツで発情してる訳でもございません、だってそーゆー形なんですモン(笑)!!。

で、ザック選びには幾つかポイントありますが、ボトム形状もその1つ。「上がり尻」と呼ぶ背面から切れ上がる形は立位点に重心が乗る構造。「だるま型」・「安産型」と呼ぶフラットボトム+拡張型は腰回りの重心重視。「上がり尻」は登攀系モデルがよく採用する形で、「だるま型」・「安産型」は歩き系モデルで採用される形状。昔のキスリングザックと異なり、現代のサックはほぼ「縦長」なので、重心は下に向かいます。なので、個人的にはパッキングし易いフラットボトムでシンプルな寸胴の物を好んで使っています。

店に帰って来てもこのところ、ザックのケツばかり眺めています。完璧なフェチですわぁ。そんな訳で、なかなか自分に合うザックが見つけられない方、何が物足りないか分からない方、一度スタッフに相談してみて下さい。多少は役に立つこと言うかも。