C沢奥壁。

こんにちは。

22日(日)の朝1時に新穂高温泉を出発、2.5時間ほどで滝谷出合に到着。不要な道具はデポし、アイゼンに履き替え再出発。

さらに3時間、デブリの海を登り続ける。目指すは最奥部の「C沢奥壁」。後ろを振り返れば、でっけー谷!。それにしても素晴らしい晴れ模様、雪は締まっていて歩きやすく。コンディション自体はかなり良い。

最奥部
7時くらいに基部到着、最初の2ピッチは師匠担当。フォローであがるが難しい。安定してリードするのは僕にはまだ厳しい。1p目は被ったミックスライン。2p目は氷がぎっしり詰まったクラックライン。特に2p目は露出感・高度感共に最高でした。

核心を超えた所
3000mラインまで駆け上がってきた上でのハードクライミングのせいか、若干気持ち悪くなる(笑)。後半2pは僕担当。落ちないように、丁寧に登る。さすが最奥部の壁、稜線が近い。トップアウト間近だと安堵したのも一瞬、急速に天候が崩れて行く。気がつけば烈風にもみくちゃにされている私達・・・。

最終pitch

壁を抜けることができたのが、14時前。その後涸沢の最低コルまで移動、滝谷を安全第一で慎重に下降して行く。デブリの谷を下りて行くのが意外に大変で、もう足首がへにょんへにょんです。結局滝谷出合に着いたのは夜19時手前。は〜、長かった。

あとは普通に下山していけば、あったかいご飯とお風呂・・・ってココどこ?地図ない、トレースない、テープない。まさかの道迷い!?想定外のビバークが眼前に迫り、やや焦る。

しかしどうにかこうにか林道に戻ることができた。結局、車に辿り着いたのは23時。仮眠を取りまくりながら車を走らせ、都内に着いたのは朝7時。完全燃焼です。

いい山登りができました。

〈ギアめも〉
アウターはソフトシェルで動きやすさを優先しました。
ビレイパーカーはナノパフまで落としましたが、防風性もあるので持って行ってよかったです。
プロテクションはカムナッツ類がほぼ。
足下はネオプレーンソックスフィッツのラグドクルーで寒くありませんでした。
パワストグローブグリセードの組み合わせは操作性もギリギリ確保できていて、なおかつ温かいです。バックアップはソロイストロブスター
ザックはアッセンジョニスト45L、パッキングがスムーズにできるので重宝しています。