「THE TRIBE」

BlackDiamondやオスプレー等の名だたるブランドの輸入総代理店
ロストアローが2023年12月に始めた「THE TRIBE」

大々的に宣伝等をしていない施設「トライブ」
気になります。そんな気になるトライブに行ってきました。

入口を入ると、ダウンライトが効いた広々としたスペースとセピア調ホールドが設置されたクライミングウォールが出迎えてくれます。
※実際に登る事もできます。

この施設は、
「入場」「展示観覧」「トークショー」「登り」
すべてが無料で体験できます。


施設は中はこんな感じになっています。

1.大きな企画展が2つ
2.複数のクライマーのロッカー式展示(本やアルバム)
3.本棚には、数々の書籍
4.クライミングウォール

それぞれを少しずつ紹介します。


1.大きな企画展が2つ
今回は、鈴木英貴氏と大西良治氏の展示が行われていました。
【鈴木英貴】

鈴木英貴氏の方は、これまでに雑誌等で掲載された記事や気迫を感じる写真の数々が中心に展示されていて、

私が山やクライミングを知らなかった時代なのに、その場でクライミングを見ているかのようにタイムスリップをすることができました。

【大西良治】

大西良治氏の方は、インタビューでの言葉を混ぜながらの展示になっていました。
観覧者が知りたい、当人の気持ちや心情を写真と一緒に知ることができます。

圧巻でした。

中でも印象的で、自分とはレベルが違えど強い共感を覚えたのがこの言葉。
野生。本来の姿。本能で捉える。
登山、クライミングだけの世界だけではなく、
生と死を感じる環境で間違いなく発動する、
野生モードの「感覚とパワー」。そして同時に発生する「生の実感」。
困難やリスクが大きければ大きいほど、それも大きくなる。
つまり大西氏のような環境では、獣の中でもトップクラスの獣になって自然に溶け込んでいるんでしょうね。
道具や技術が進化して、色々な事が快適便利に変わってきている登山界でも、
不変的で大切な事があると再認識させていただきました。

2.複数のクライマーのロッカー式展示(本やアルバム)
山行フィルムやその人物が読んできた書籍等、その人にまつわる物が展示されていて、興味深く面白い小部屋です。
展示はどんなクライマーや登山者でも歓迎中のようですので、興味がある方は是非問合せをしてみてください。

3.本棚には、数々の書籍
今や入手困難な書籍や

国内外問わず、昔の雑誌もずらり!

これが雑誌だったとは。

4.クライミングウォール
そのまままの格好で触ってよし、登ってよし。
クライミングをしたことが無い人も展示を見た後にホールドに触れてみてください。
実際の岩場と環境等が違っていても、登るという行為を身近に感じることができます。
そして魅了される展示写真にあるようなシーンが、いかにクレイジーかも体現できます。


今回トライブにお伺いして、どのスペースでも発見と再考があり、濃い空間で濃い時間を過ごせたことがとても有意義でした。
展示は定期的に変わるようですので、変わる度にまた見にいきたいです。
展示に合わせたトークショーも行われていますので、
スケジュールが合う人は是非トークショーと合わせて展示を見てみると、
その人物や物事をもっと深く感じ取れると思います。

ほとんど人が大小関わらず様々な事へ「挑戦」をしてきたと思います。
現時点で登山、クライミング、冒険に関わっていない人も、深い所で共鳴し刺激と行動への推進力を貰えるはずです。
そんな空間に是非、足を運んでみてください。

クライミングに精通していて展示の構成を行ったスタッフも常駐していますので質問にも答えてくれます。
新たなコンテツも実施予定のようで益々今後が楽しみな施設ですね。
定期的に下記サイトをチェックしてみてください。


過去の展示イベントは、下記の公式サイトから確認ができます。
過去の展示とイベント | EVENT&EXHIBITION | The Tribe (the-tribe.jp)
(トライブでの展示&トークイベント内容が定期的に図録として出たりしたら面白そうですね。)

アクセスなど施設詳細は↓
The Tribe (the-tribe.jp)