今日の課題。X-DREAM(Xドリーム)とQUARK(クォーク)を1Pで計4枚。
Xドリーム完成。
クォークも完成。
このぐらいの量だと、半日は事務作業出来るのですが、何故か貯まるときにはガッカリするほど貯まってしまう。
1人工の手作業、早出・残業シフトを回避するためにコツコツこなす日々が未だ継続中。
山の店デナリのスタッフが綴るブログです
で、もう1名の方のピック。もう何枚も研がせて頂いてますが、今回は「エルゴノミックへのチューンドピュアアイス換装」。
ご自身で加工済み、エルゴノミックデフォルトDRY(ドライ)。そんなに損傷無いのですが、WI用にPUR’ICE(ピュアアイス)。
「おまかせ」なのでこんな感じに仕上げました。
換装前のドライピックに比べるとこんな感じ、下画像左2つがドライ、右2が今回のピュアアイスです。
K島さんの「ギンギン」と比べるとこんな感じ。真ん中がK島さんのです。味付けの違いは自己満足の世界なので止めておきましょう(笑)。
毎度の事ながら、「伝わらないブログ」の自覚はありますが、こだわって作業してますので、ご希望やリクエストはスタッフまで是非、ご相談下さい!。
なお、作業しながらこんな記事書いてますので、メールでのお問合せは即対応出来ません。
この便利な世の中、マニアックな皆さんはAIでも出来るよーな回答や即答親切無責任レビューに満足なんですか?。小さなお店ですが、実店舗があってスタッフがいる店に何を求めます?。
こだわりある方や思い入れのある方こそ、当店ではメールでの問い合わせはおすすめしません!。
「ありません」・「分かりません」・「出来ません」は最後の話し、皆様の熱量に真摯に対応しますが、キーボード叩く身にもなって下さい、そりゃーも大変なんです。
そもそもデナリさんは普通の小売業です。チューンナップやカスタマイズを生業としてはいません。でも、少しでも皆様の期待に添えるよう頑張りますので、頼む、変な質問は電話にしてくれ・・・(笑)。
「分かる訳ない!」ってのが普通の反応です(笑)。
そもそも、ワンペアで買っても同じ物はない、仮に出来るだけ同じよーな個体であっても、作業者の微妙な力加減で変わる、ストイックに物事を考えれば不安定な要素だらけなので、作業者としては「同じようなバランスで仕上げる」ことに心血を注いでおります。
で、皆様も私も見飽きた絵面ですが、今回阿部チャンご所望の「ほどほど」と他の物と比べてみると、
画像左から、ギンギンピュアアイス、おまかせアイス、阿部チャンリクエストのほどほどアイスの仕上がり。
「ギンギン」よりは厚いが、「おまかせ」と「ほどほど」の違いは自分でもよく分かりません!!。
ちなみに、画像左がK島さんのピックで、その隣が僕のです。色々叩きまくってる40代・50代男の嗜好品(笑)。
僕のアックスはイベントに出掛けて色々な人が使うことが多いので、最近は気持ち厚目ですが、やはり、中途半端に削るよりは薄い方が入ります。
まぁ、作業する方としては、性別・体格・年齢・経験値など、皆さんが考えている以上に色々な事考えて作業していますから、「おまかせ」でも「ほどほど」ご安心下さい(笑)。
納品の儀、戦闘前夜の阿部チャン!!。
これから10日ほどわたくし出かけてきます。不在となるのでチューンナップ作業等しばらく行いません。
で、今回の「ほどほど」希望者はこの方。PEAKS編集部、「PEAKS女子登山部」、阿部チャン。
彼女とは数回海釣りに行きましたが、山など一度も一緒に行った記憶はないし、彼女の言う「ほどほど」の加減をどー理解すべきか。
仕事の関係でちょくちょく会えど、ちょっと折り入った話しなら阿部チャンの恋話をつまみに飲むぐらい、彼女に刺さる理想の男性もピックの加減もも分からねぇ~(笑)。
「麺の堅さ・味濃さ・油の量」が指定出来る家系ラーメンは偉い。僕にとって「ほどほど」=「普通」、「刺さり難くも無ければ、刺さり易くも無い」つーグレーゾーンにか思えません。ちなみに、僕の家系での指定は「堅・濃い・少なめ」です。
では、今回はアイスクライミング経験数回、チューンナップ初体験女子にどー響かせてやろーか・・・。
さて、画像左側がギンギンPUR’ICE(ピュアアイス)。右側がおまかせICE(アイス)なんですが、
コチラがチューンナップ前のデフォルトピュアアイスとアイスです。
コレをチューンナップ状態と比べてみますと、画像左ノーマルピュアアイス、画像中央おまかせチューンドアイス、画像右ノーマルアイスでこんな感じです。
更に、ノーマルピュアアイス、ギンギンチューンドピュアアイス、ノーマルアイスで比べるとこんな感じ。
さて、コレ見てこれからチューンナップしてみたと思った方が、どー注文すべきか決まりますか?。
今日の作業はICE(アイス)2枚とPUR’ICE(ピュアアイス)2枚。
見慣れてた絵面ばかりになるので、本日は作業者目線の話しを混ぜつつ。
K島さんからの指示書では、
「おまかせ」と「ほどほど」の記載です。
K島さんの指示書のパターンは大抵3種類。「ギンギン」・「おまかせ」・「ほどほど」。
作業者としては指示書通りに仕事しているつもりですが、何せ完成時には原型ないので、結局の所、その違いはユーザー側で判断してもらうしかありません。
強者になると、「前回の○○よりもう少し厚目に・薄めに」と、微妙な味付けを指定して頂けるのでチョット気合い入ってれて頑張ってるつもりですが、チューンド初体験者の方はそんな違い分かりませんよね?。
勿論、そんな場合はご自身のキャリアや登りたいルートなど、スタッフに相談すれば、「こんな感じがイイのでは?」と提案可能。ご自身の野望をスタッフに伝え、そのうえで「おまかせ」しておけば安心。
で、「バリエーションでピッケルとしても使いたい」などご希望の方は、ノーマルで使う事をおすすめします。ノーマルはバランス取れてますから。
よーするに、「チューンナップ」と言う作業は、平均点では物足りないので何かをそぎ落として「特化」させる事で弱点を克服させるための作業です。
全ての状況にベストに対応可能なら、わざわざチューンナップなんかしませんよね(笑)。
そんな訳で、基本、僕への皆さんの依頼は「“ウォーターアイス用”チューンナップ」で、「薄く」はあれど「厚く」はないのですが、その加減は難しい・・・。
CASSIN系2名様分、その1。
その2。
6名様分、PETZL系8枚とCASSIN系4枚。
チョット留守にしていると、いつの間にか増えてましたが、同型タイプ仕事は効率的でよろしい。
先ずは少しだけ手が加わえらえているコレ。
削る部分はほとんど残っているからセーフ。
チューンナップする場合、「状態が良い物」でないと、お金かけるのが無駄になります。
ご自身で削っていたりすると、僕が削る所はありませんし、切っ先脱落してると仕上がりは勿論短くなります。
なんで、状態が今一な物は、メンテナンスやリメイクといった低予算な作業にしておいて、「状態が良い物」をチューンナップ依頼して下さい。
結果、研ぐならはじめから依頼した方がイイです。「取り敢えず、ノーマル」で結局ヨレた物にしてしまえば、新品でも何でもない、それはただののダメージドピックです・・・。
で、お2人目の新品アイス。
3人目、またアイス。
4人目はピュアアイス。
明日はCASSIN系2名様分です。
で、完成品はコチラ。今期も散々ベール削っているので作業工程は割愛。興味があるけどついて来られない方、日誌から復習して下さい(笑)。
幅が広いだけあって、組込み・抜き出し作業の難易度はかなり下がりました。
で、オリジナルテープではフロントハーネスまで届きませんので、パーツ売りがある適当なテープに変更します。
組み上げるとこんな感じ。
「チタンアイゼン」なんて今となっては超貴重品。原料であるチタンの価格もさることながら、こーゆー物を作りたがるこだわりメーカーさんも随分減りました。
一昔前の道具でも、工夫して活用すれば、最新モデルより遙かに素晴らしいスペックのお宝かも知れません。
Z世代の皆様、レコードやカセットテープの次に来るアイテムかも知れないぞ~(笑)。
で、当時の選択肢はこんな感じでして、G社 C2N BAIL(シーツーエヌ ベール)を組み込みましたが、なんせワイヤーの幅が狭いので、えらく大変。
しかしながら、現在はP社のFIL FLEX(フレックスフィル)がパーツ販売されたことで、楽になるかも?!、
もしかすると、これは知恵の輪レベル!?、
っと思いましたが、開けてある穴の角度との相性が悪く、ワイヤー単体ならイケそうだけど、立体的な構造のフレックスフィルでは色々当たってどーしても落とし込めない。
その原因は穴の角度。
そーなんです、現代アイゼンはパーツ変更で色々なブーツに対応出来る事も売りになっているので、オプションパーツを含めて設計されていますが、当時のアイゼンは単機能。
「全部ヒモ、セミワンタッチ、ワンタッチ」的な呼び方で、何の疑いもなくブーツに合わせて3台持ちが常識でしたから(笑)。
いやぁ~、現代のアイゼンは何とコスパが高いこと!。なんで、賢いユーザーなら、そー言った“オプションパーツの種類の豊富さ”なんてのも、選択肢のポイントに加えておきましょう。
先を見越して選べば、家のアイゼン置き場は狭くて済みます!。まぁ、組み替えの手間は自己負担か、スタッフにお願いしましょう(笑)。