でなりらぼ(急ぎ)

遡ること1週間前。これを修正です。「月曜預かり、水曜納品」ですが、付き合い古い方なので説明も楽だし余裕。

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毎度の事ながら、こーゆーものは「完成後」をしっかりイメージして作業することが大事。一番分かり安いお手本は「新品」なので、「新品形状」を頭の片隅に置いておく。そーしないと幾ら手先が器用でも、“アールヌーボですか?”的なことになる。この場合、僕的にはクランポンの縦爪の完成後は直ぐにイメージ出来るが、短くなった刃を成形し直すアックスの方は難しい・・・。「何センチ、何度」みたいな明確な基準がある訳ではないので、ほぼ「感覚」で「替えれば?」としか言いようがない。まぁ、修正など数百円の出費なので、一通り説明して「それでイイ」と言う人には、あまりしつこく言わない。

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ただ、下山するやいなや、「やっぱり新しいのお願いします」と電話掛かってくると、うれしい事なのか悲しい事なのか分からない。少なくとも、「明日まで」となると1.5時間で完成させなければいけない事は分かった。らぼは“くりえ~てぃぶ”な仕事をもっとーとしているので、急ぎの仕事は請けませんが、明後日一緒に登に行くとなると話は全然別。頑張るしかないのです・・・。

休み明け

お休みでお金を使うからか、休明けのお店は暇です。「連休」ともなれば「ダブルパンチ」ですね。一方、その休みで色々な課題を山積させてきた者にとっては、「理想的なシステム」とか「ぼろザックの延命」とか、「道具屋の暇つぶし」と言うより、ほぼ私利私欲、お客さんが居ない事をイイ事に自分たちの悩みや疑問を業務中処理です。こーゆーのは、この現場にいると凄くおもしろいので写真撮ってみましたが、載せてみるとまるで伝わらない・・・。まぁ、イイか“BACK ROOM”だから・・・。

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この前のクエスト、続きの検証。

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ゴン左右衛門のシャドウ55、バックル壊れまくり穴開きまくり・・・。

寒くて文句、温かくて文句

このところ、驚異的な寒さは緩んで比較的温かい。ただ、僅か10日でこれもねぇ・・・。倉岡大先生からの現場報告メール、“ざーざー、で敗退(ーー;)”。こーなるとホント申し訳ない感でいっぱいです・・・。あの雨はやはりヤバかった、次回水産事業部で埋めるので勘弁してください・・・。

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こーなってくると、“この前TV見た”の「この前」なんてまるで信用出来ません!!、で、日光へ。

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「日光、結構!」どころの騒ぎではない、「かなり」的な混みよー、車すげ~っす。そー言えば「渓谷をスノーハイク」的なニュースだったよーな・・・、業界の盛り上がりを実感しつつ、きれいに除雪された道路をションボリ歩きます。お金かけて除雪したのだから、「タクシー」とか「シャトルバス」とか、もう少し地元にお金が落ちる仕組みは無いものなのでしょーか?。「スノーハイクの半分が道路歩き」では泣けてきます・・・。グズグズ言いながらも動いていれば着きますが切ににお願いします。

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お~、TVで見たよーな感じじゃぁ~ん!。

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おお、こちらも大丈夫じゃん。

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お昼頃に着きましたが長物には誰もいない!。遠いとこ歩いて来た甲斐がありました。本日のメンバーは、みっち~&こっし~&おとーさん&僕、なのでここまで来るともう半分以上消化、「氷り4、餃子6」なので早く終わらせて宇都宮に乗り込もう!。

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で、お天気のなか快適な登りで大満足、一応、記念写真的なものも。

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また過激な寒波でも来れば修復されるでしょーが、そろそろ限界です。最終ピッチは雪氷り、上は水溜まり、所々小さなクラックあり。いずれにしても、「寒くて文句、温かくて文句」間違えなし!、そんな感じで、ネタ元リンクで今日も終わり。

<高所はこちら!>倉岡裕之:http://www.hiro-kuraoka.com/  http://sevensummit.blog119.fc2.com/

<そのトレーニングはこちら!>:alpineguide K.michinari(木村道成):http://www3.plala.or.jp/ag-michi/

<その道具はこちら!>:http://denali.ne.jp/index.html

入荷情報

Black Diamondo(ブラックダイアモンド)社の人気のグローブ、Arc(アーク)とSoloist Lobster(ソロイスト ロブスター)ですが、週明けに若干、再入荷します!。アイスクライミングで鉄板なArc(アーク)は、残雪期のバリエーション・夏のヨーロッパと活躍どころ満載。原則、「必要な時には無い・・・」のでお早めに!。(店頭在庫:XS~L¥6,825)。また、3フィンガーのインナー脱着タイプ、ソロイスト ロブスターですが、「まぼろしのXS」が初入荷します!。もう、笑うしかありませんが、それでも「使えるグローブ」なので許されます(笑)。手の小ささに自信満々な女性の皆様、手を入れに来てください!。4/5月の遠征組の皆様、準備しておかないと冬物はなくなります!。(店頭在庫:XS~L¥10,290)。

手袋

ぎあくえ(BelayDevice for 2nd)


対セカンド用のビレー器具も日々進化している。PETZL社のReverso(ルベルソ)は3世代目、BD社のATC GUIDEも2世代目、simond社のtoucan(トゥーキャン)も2世代目。その中でも劇的に変わったのはルベルソとトゥーキャン。初号機と今の形ではかなりかけ離れている。その点、肉落としただけで余り変わらないATCガイドは優秀?、それとも工夫し尽くした感で満ちあふれたか?。IMGP0002

実際、色々出てくるので、色々使ってみるが、結論からすると「simple is best」と「慣れ」の2つが使いやすさを左右する。どれも同じよーな目的と機構なので結局、今使っている物に不満を感じない限り特に問題はない・・・。また、その不満をスッキリ解決してくれる程大きな違いもない・・・。それを言ってしまうと、ここでブログ終了となるので、今回のご紹介はこちら。simond社のtoucan2(トゥーキャン弐)。ガイドの水野さんに説明してもらって「なるほど」の逸品でした。

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ポイントは、「2穴の吊し穴」と「U字のカーブ」。この構造によって「ロープリリースが楽」が売りとなっています。また、チューバータイプの中ではリリース用の穴がないのもシンプルで好印象。一昔前なら、「穴ないから使えない」と文句言っていたハズですが、吊し穴を2つにする事で不要になっています。使い方はこんな感じ。

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吊して(アイコン上2つ)、入れて止めて(アイコン中2つ)、ここまでは他の物と変わりませんが、一番下のアイコン2つがリリースの方法で画期的。吊しているカラビナの上から、U字のカーブ沿いにもう1つカラビナをセットすると・・・。

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ほ~ら、上向いた。この様に、手元でテコの原理を利用してロープがリリース出来ます。細引きなどを通して使う、P社やB社の物とはここが違います。確かに、ややカラビナを選れぶ感は否めませんが、事前に相性を見ておけば解決する話です。本日勤務中の庭ちゃんに「これ知ってる?どーよ、凄くない!?」と問ーたところ、「お客さんと登ってると、登った分1mmでも降ろして欲しくないから“リリースして”なんて言われないからなぁ~」とこの画期的な構造に食いついてきませんでした。現場検証したいのですが、今寒いので無理、机上説明だけで今日は勘弁して下さい。チューバー以外では、CT社のAlpine UpやMAMMUT社のSmart Alpineも気になります。暇な際にスタッフに検証させれば、2記事はいけそーだな!。やや手抜き感あれど、今日も無事消化。

<も~、気になって仕方ない方は、おそらく現在国内で一番使用時間が長いと思われるこちらに遊びに行きましょう!>

Karamia Alpine Guide(水野隆信):http://www.alpine-guide.jp/index.html

お知らせ&展示会

先ずはお知らせを。明日2/8(水)は篠原ガイドの机上講習会があります。テーマは「雪山での生活、雪洞構築、雪崩対策」です。詳細はサミットガイドオフィスのページに飛んでみよう!。

サミットガイドオフィス(篠原達郎):http://homepage1.nifty.com/summit/index.html

さて、バイトの山ちゃんと遠足気分、雨のなか横浜です。IMGP0003

いつもの場所と思いきや、ハズレ。軽く迷子になって、無事到着。

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来期の商品なので、メーカーさんは画像を撮るといい顔しませんが、「何か1つぐらい、イイじゃん!」と無理言ってネタに。来冬Lowe alpine(ローアルパイン)のオーバーパンツですが、なかなか良い。サイドフルジップのオープンタイプでゴア30Dの適度な厚み、ウエスト調整のベロクロ、脱着可能なインナーゲーターと良いところ取りです。価格も¥26,250(予価)で非常にリーズナブル。サンプルなので、まだ若干修正加えるよーですが、「出来&価格」のバランス非常に良いっすね。

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展示会前半戦終了

2月になり、展示会の後半戦が始まる。前半戦はオーダーの締めが早いアパレル系メーカーが集中し、後半戦はギア系メーカーが集中する。新しい商品が見られるのは楽しいが、貯まったオーダー処理は泣けてくる・・・。あと数社、頑張りましょう。

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ぎあくえ(よく見えるレンズ)

先日、“みっちー”こと木村ガイドにお願いして、親孝行アイスツアーしてきた。「アプローチはないけど、迫力があって、更に贅沢言うとお父さんが気持ちよく登れるとこ」というお題も、引き出しが広いみっちーに頼めばサラッと解決してくれる。あれ、先週雪降らなかったけ!?。

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でも何日も寒い日が続いて、日が当たらないと氷るんですね、やっぱり。覚悟はしてますが、やはり寒い・・・。親孝行は早いところ終わらせて、温かいラーメンでも食べて店に戻ろう・・・。

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こーゆー暗い所では濃いサングラスは不要ですが、こーゆー所こそかけた方がよく見えるのが、これ。adidas(アディダス)のオレンジ色。この手の暖色系レンズは霧や弱い光の中で明るく見える効果があります。日陰でモッサリ白い氷の固まりなど、陰影がくっきりします。去年の6/5のブログにも掲載したやつですが、この時期も大活躍です。めがね人生卒業者の僕も「よりよく見える」+「直撃避けたい」の理由でご愛用。ヘボカメラの画像で伝わるか分かりませんが、どーでしょ?、よく見えてます?。

<この寒さならまだ間に合います!、“みっちー”こと木村ガイドのご用命は>

alpineguide K.michinari(木村道成):http://www3.plala.or.jp/ag-michi/

でなりらぼ(タマには違うの)

毎回同じよーな個体ばかりいじっていると、流石に飽きる。“タマには違うのやりて~”と思っていたら、てふてふ佐藤くんのアックスが来た。

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ご馳走様、いただきます。つーことなので、早速ネタに。DMM社のREBEL(レベル)。“HOT FORGED IN”って書いてあるので、熱間鍛造シャフトをアルミでサンドウィッチ?。いずれにせよレアアイテムですね。とはいえ、あまりいじくる所ねーな~。とりあえず、アッズとハンマー外してヘッドバランス変えてみましょう。

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シャベルととトンカチ外したら、おぉ~軽い、悪くないじゃん!。隙間にはステンワッシャ挟んでおきます。

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あとは削るぐらいですが、どーも触手が伸びない・・・。原因は削りすぎと1コマ目を深く入れすぎ。ピックトップとコマをかなり削り込んでいるので、成形し直そーとすると、どーしても刃が短くなる。また既に1cm近く短くなっているので、引きつけで「抜ける」的な事になれば、魂込めて作業しても「ヘボ職人」とか「ダメ野郎」呼ばわりされなくもない。ここは心を鬼にして「ラム買って!」と言おう。「また買ったの!?」的な、かわいい奥さんの冷ややかな視線を我慢すれば、問題はクリアー出来るぜ!。

そんな訳で、損な訳ございません!。完成品はこちら。佐藤氏、どーよ?。ネタ割りしても魂込めの手抜きはございません!。

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<自分で言うのも何ですが、イイ感じ(な、ハズ)。追跡調査はこちらにお願いします>

essential line(佐藤勇介):http://essential-line.com/

ぎあくえ(知らない方が幸せな事もある)

冬山系tool bagの中身に追加した小道具ですが、「有益度」もなかなかなので、最近お店にも置いてみました。温度計とレンチセット。

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まず温度計ですが、ジャケットの袖の中で温々していたり、車の中から突然外に連れ出されたりしても直ぐに対応出来ない、時計やキーホルダーに付いている物は、今一信用できない。その点、「非接触瞬間測定」の「ほーしゃ温度計」はボタン押すだけでバシッと計ってくれる。ほれ、日向と日陰のコンクリートの温度も秒殺。

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測定範囲も-55℃~220℃と北極から火山までOKな勢いです。まぁ、不満と言えば、素晴らしー測定範囲とは裏腹に使用温度域が0℃~50℃と意外とショボイです。まぁ、電池物なので、仕方ないと言えば仕方ないし、値段もショボイのでここは我慢しましょう。ポケットの中で温めておいて使えば問題はありません。あと、測定する対象物によって「放射率」の設定もして下さい。野山で使うなら0.98で限りなくカバー出来ます。ちなみに、時計・ストップウォッチ・外気温計(ここは同じく信用しません)機能も付いてます。

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で、レンチの方ですが、プラスが#1#2、マイナスが6mm、六角が2・3・4・5mm、アックスやクランポンのネジの緩みにはほぼ対応出来るだけ付いています。鉄工所部門は赤いフル六角が常備工具ですが、冬山では青の色々付いている方が役に立ってます。大体、道具屋が現場にいれば、青ネコと同じぐらい必要な物が出てくると思う人は大きな間違えですが、「レンチ持ってないですよね?」とか僕に聞く事も間違えです。流石に夏はありませんが、メカニカルなこの時期は通常装備です。

ところで、今日のタイトルは「知らない方が幸せな事もある」ですが、何を知らない方が幸せかと申しますと、「店内の温度」でございます・・・。こーゆー素晴らしい道具を店に置いておくと、スタッフがやたら自分の居場所を測定しては「寒いです」と愚痴っております。だから、一々温度計ったって何も変わねーんだよ!、たく、寒みー寒みーうるせーよ!!。半年も経てば「暑い暑い」って言うんだから、我慢しなさい!。こんな物仕入れなければ良かった、いや、でも仕入れてしまったので、販売価格はそれぞれ4,200円と840円です。お好きな方どーぞ。えっ、こんな小ネタ、載せない方が幸せだったかしら?。