2021-22工場長日誌 070-071(その2)

これから10日ほどわたくし出かけてきます。不在となるのでチューンナップ作業等しばらく行いません。

で、今回の「ほどほど」希望者はこの方。PEAKS編集部、「PEAKS女子登山部」、阿部チャン

彼女とは数回海釣りに行きましたが、山など一度も一緒に行った記憶はないし、彼女の言う「ほどほど」の加減をどー理解すべきか。

仕事の関係でちょくちょく会えど、ちょっと折り入った話しなら阿部チャンの恋話をつまみに飲むぐらい、彼女に刺さる理想の男性もピックの加減もも分からねぇ~(笑)。

「麺の堅さ・味濃さ・油の量」が指定出来る家系ラーメンは偉い。僕にとって「ほどほど」=「普通」、「刺さり難くも無ければ、刺さり易くも無い」つーグレーゾーンにか思えません。ちなみに、僕の家系での指定は「堅・濃い・少なめ」です。

では、今回はアイスクライミング経験数回、チューンナップ初体験女子にどー響かせてやろーか・・・。

さて、画像左側がギンギンPUR’ICE(ピュアアイス)。右側がおまかせICE(アイス)なんですが、

コチラがチューンナップ前のデフォルトピュアアイスとアイスです。

コレをチューンナップ状態と比べてみますと、画像左ノーマルピュアアイス、画像中央おまかせチューンドアイス、画像右ノーマルアイスでこんな感じです。

更に、ノーマルピュアアイス、ギンギンチューンドピュアアイス、ノーマルアイスで比べるとこんな感じ。

さて、コレ見てこれからチューンナップしてみたと思った方が、どー注文すべきか決まりますか?。

2021-22工場長日誌 070-071(その1)

今日の作業はICE(アイス)2枚とPUR’ICE(ピュアアイス)2枚。

見慣れてた絵面ばかりになるので、本日は作業者目線の話しを混ぜつつ。

K島さんからの指示書では、

「おまかせ」と「ほどほど」の記載です。

K島さんの指示書のパターンは大抵3種類。「ギンギン」・「おまかせ」・「ほどほど」。

作業者としては指示書通りに仕事しているつもりですが、何せ完成時には原型ないので、結局の所、その違いはユーザー側で判断してもらうしかありません。

強者になると、「前回の○○よりもう少し厚目に・薄めに」と、微妙な味付けを指定して頂けるのでチョット気合い入ってれて頑張ってるつもりですが、チューンド初体験者の方はそんな違い分かりませんよね?。

勿論、そんな場合はご自身のキャリアや登りたいルートなど、スタッフに相談すれば、「こんな感じがイイのでは?」と提案可能。ご自身の野望をスタッフに伝え、そのうえで「おまかせ」しておけば安心。

で、「バリエーションでピッケルとしても使いたい」などご希望の方は、ノーマルで使う事をおすすめします。ノーマルはバランス取れてますから。

よーするに、「チューンナップ」と言う作業は、平均点では物足りないので何かをそぎ落として「特化」させる事で弱点を克服させるための作業です。

全ての状況にベストに対応可能なら、わざわざチューンナップなんかしませんよね(笑)。

そんな訳で、基本、僕への皆さんの依頼は「“ウォーターアイス用”チューンナップ」で、「薄く」はあれど「厚く」はないのですが、その加減は難しい・・・。

2021-22工場長日誌 061(その3)

で、完成品はコチラ。今期も散々ベール削っているので作業工程は割愛。興味があるけどついて来られない方、日誌から復習して下さい(笑)。

幅が広いだけあって、組込み・抜き出し作業の難易度はかなり下がりました。

で、オリジナルテープではフロントハーネスまで届きませんので、パーツ売りがある適当なテープに変更します。

組み上げるとこんな感じ。

「チタンアイゼン」なんて今となっては超貴重品。原料であるチタンの価格もさることながら、こーゆー物を作りたがるこだわりメーカーさんも随分減りました。

一昔前の道具でも、工夫して活用すれば、最新モデルより遙かに素晴らしいスペックのお宝かも知れません。

Z世代の皆様、レコードやカセットテープの次に来るアイテムかも知れないぞ~(笑)。

2021-22工場長日誌 061(その2)

で、当時の選択肢はこんな感じでして、G社 C2N BAIL(シーツーエヌ ベール)を組み込みましたが、なんせワイヤーの幅が狭いので、えらく大変

しかしながら、現在はP社のFIL FLEX(フレックスフィル)がパーツ販売されたことで、楽になるかも?!、

もしかすると、これは知恵の輪レベル!?、

っと思いましたが、開けてある穴の角度との相性が悪く、ワイヤー単体ならイケそうだけど、立体的な構造のフレックスフィルでは色々当たってどーしても落とし込めない。

その原因は穴の角度。

そーなんです、現代アイゼンはパーツ変更で色々なブーツに対応出来る事も売りになっているので、オプションパーツを含めて設計されていますが、当時のアイゼンは単機能。

「全部ヒモ、セミワンタッチ、ワンタッチ」的な呼び方で、何の疑いもなくブーツに合わせて3台持ちが常識でしたから(笑)。

いやぁ~、現代のアイゼンは何とコスパが高いこと!。なんで、賢いユーザーなら、そー言った“オプションパーツの種類の豊富さ”なんてのも、選択肢のポイントに加えておきましょう。

先を見越して選べば、家のアイゼン置き場は狭くて済みます!。まぁ、組み替えの手間は自己負担か、スタッフにお願いしましょう(笑)。

2021-22工場長日誌 061(その1)

『3シーズンブーツにMizoさんのチタンアイゼン、「チタネスク」を付ける』案件、7年近い歳月を経て今回初めてお客様よりオファーを頂きました!!。

(過去記事)

カスタマイズにて再利用 1/3

カスタマイズにて再利用 2/3

カスタマイズにて再利用 3/3

ご使用の3シーズンブーツはTRANGO CUBE(トランゴキューブ)、

前コバ無いので、デフォルト状態では勿論つきません。

DIY=デナリに行って良かった。

先月の赤につづき、「ASCENSIONST(アセンジョニスト)45Lにハイドレーション」のご要望。

部品作って、

位置合わせて縫う。

穴開け後、カバー的なものつけて完成。

続いてのご相談。「AETHER(イーサ)60の雄バックルの飛び」。

バックルは、テープ幅は勿論、バックル形状、メーカーやモデル年代で使われているパーツが異なります。

「どこのメーカーのどのモデルのどの年代のどこが壊れた」のか分からなければ、パーツの取りよーもないし、ミシン修理かどーかも分かりません。

今回は相当古いモデルながら、ロストさんがパーツ持っていたので、雄バックルのみ交換、激安¥162。

「これ付きますか?」とARCのバックル持って来たけど、ほどいて縫ってしてたら10倍近く費用がかかります。

よーするに、Do It Yourselfで考えたり作業するより、その浅知恵が正解かどーかその筋の人に相談してみた方が効率が良い。

「持ってくの面倒くせーなー」は分かりますが、『急がば回れ』、自分で作業して手に負えなくなって持って来られても時既に遅し・・・。

不毛なDIYより四ッ谷下車でDIY、こーしてバックルームには変な機械が増えていく訳で・・・(笑)。

遊んでるよーにしか思われない理由 1/2

先月のバイト、『海で温泉掘り』。

よーするにだ、「店にいないと作業が進まない」→「依頼品放置」→「また誰かが持って来る」→「また仕事が溜まる」→「スタッフの冷ややかな視線」→「いたたまれず、あわよくば逃亡」・・・。

ただ、やっと一山終わらせても、敏腕マネージャーがガンガン仕事取ってくるのでキリがない・・・。

「ナニコレ、増えてるじゃん!!、俺こんなの知らねーぞ!!」と言っても無駄、「居ないからですよね!?」と言われ・・・。

ただ、外仕事、故障も多い訳で、左の指先が持って逝かれ中・・・。

2018-19工場長日誌 102-103

レアもののメンテです。

画像左から、厚み調整前、厚み調整後、工場長の。

まぁ、薄造りしすぎるともげるので、こんなモンじゃない?

が、物足りないのでもう少しいっとくかぁ!?。

ハイ完成。

で、ブーツの方も。

フロントポイント・補助輪他一式修正。

只今、補助輪は焼き入れ加工が可能になりました。毎回打ち直すのが面倒な方、加工可能ですので、ご相談下さい!。

で、ディスタンスのジョイント接着。

「何でもOK!」という訳ではございませんが、よろずご相談承りますので、困ったらスタッフに聞いてみて下さい。

勿論、一刀両断、「無理です!」の回答もありますが、聞くのはタダ。まぁ、相談の仕方の問題だと思うけど・・・。

2018-19工場長日誌 096-101

釣れそーにするには、こーゆー道具が必要です。

ひたすら削るだけですが・・・。

で、1枚CASCAD(カスケード)、1枚ICE(アイス)での発注。

で、井出くんのMIXTE。

ポリッシュ・先端修正・厚み調整すると、

こんな感じ。

LYNX(リンクス)やってたら、削らなくてイイ所も削れた・・・。

で、換装用新品ICEからの、

持込MIXTEで本日終了。

2018-19工場長日誌 090-095

とりあえず、庭野くんの。

で、こんなのを

こーゆーので買収され、

またこんなのを

こんな感じにして、

更にコレが

こーなって、

ガサッと貯まったのを

片付ければ完成!。