
このところ商品入替ばかりしていたので、久し振りの金属仕事ですが外まだ寒いッス。

山の店デナリのスタッフが綴るブログです

このところ商品入替ばかりしていたので、久し振りの金属仕事ですが外まだ寒いッス。
冬が終わったのはよいのだが、端境期(はざかいき)で研究室もネタ不足。「研究室」とはいえ、事実上「工房」的なマニュファクチャー感溢れることをして楽しんでいるので、色々な物が入れ替わるこの時期は“くりえ~てぃぶ”な作業に欠ける。で、今回のお客様からの持ち込みネタは「小さいネオプレーンソックス」。

去年の秋から頼まれていたが、凍える日々に触手が動かず、放置で春を迎える事となりました。一般的な足のサイズの僕にとってはその切実さは今一理解しがたいものですが、「でかくて困る=男性」より「小さくて困る=女性」の方が助け甲斐があるよーな気はする。

ちなみに、上は発注後1年待ちで入手する、極小シリーズFIVE TEN社のMOCCASYM(モカシム)US1.0です。大人足19cmは僕の人生の中でも最強小さい!。この女性のアイゼン調整は自己満足の極み、“くりえ~てぃぶ”感を堪能しまくり。http://www.denali.ne.jp/blog/?p=230

で、靴下に戻って、イメージは簡単なのですが手間やコストの問題が悩ましい・・・。とりあえず、今週ちゃんとメーカー担当者と綿密な打合せ、工場選定までこなしました。後は出来てからのお楽しみ!、もーちょっと待っててね~。
春っぽいので、今シーズン、これで終わりかな?鉄工所部門。

有終の美を飾るべく、2011ver.クオークのチューンド。
やる気+本気で、ちゃちゃっと終わり。異次元の刺さりを体感して下さい。
ストックのメンテでどんだけ引っ張んだ?って感じですが、こーゆー地味で伝わらない作業にもタマには日の目見せてあげたいので継続。

1,上の秘密兵器、ドリル+棒+ワイヤーブラシで内部を磨きます。

2,何回か磨き上げて詰まった糞を排出!、スッキリです!。


3,エアーガンで残りカスを飛ばした後、揮発性が高いパーツクリーナーなどで油汚れを除去。“ウォシュレット”は水なので止めましょう。


4,アンチショックの部品が動いてしまうので接着しておくか。


5,そんでもって、乾くの待って組み上げて完成。

これからは今までの様に使っても放置したままではダメですよ~、ちゃんとバラして干しておくこと。縒りを戻したとはいえ、破綻した関係の修復には今まで以上の努力と忍耐が重要、「サビる危機」は今まで以上です!。いっそ、馬鹿らしいと思うなら心機一転、「交換」かぁ!?ちなみに、シャフトは1本2、3千円です(笑)。で、今回の質問の答え、シャフト分解清掃・ショック調整で1h位働いたので、千円ぐらいもらえるかな。あっ、今日のは持ち込み企画の内輪ネタですから、ガビったストック突然持ってこられても困りますのでご注意下さい!。僕、そんなに暇じゃないんで(笑)。
<ストックの相談は当店ですが、経営相談はこちらから。確実です!(笑)>
SUMMIT Consulting(守岡伸彦):http://summit-yamatama.s1.bindsite.jp/index/index.html
さて、続きですが、「一度ダメになったものは元に戻らない」のは当然ですが、「とりあえず縒りを戻す」的な感じで危機回避。盆に返らぬ覆水もすする事ぐらい出来ます!、そんな訳で今日の作業をはじめます。

1,酸化した金属は元通りにはならないので、研磨によって「一皮剥く」事になります。“完璧”な処理ではありませんが、かなり有効です。要は、サビを落として酸化を促進させなければイイのです。で、道具いっぱいありますが、作業内容はかなり地味です。

2,先ずはネジに付着した白いのをワイヤーブラシで落とす。落としたら、プラスチック・ゴム類用の潤滑剤としてシリコンスプレーでもしておく。



4,こいつはアンチショックのストックですから、ショックの可動部も忘れずに。ただ、出来る範囲限られますが、「やらないよりマシ」なのでとりあえずメンテ。

5,で、シャフトはかなりガビガビですが、 耐水ペーパーでキレイにしても構いませんが、コーティングも剥げるのであまりお勧めしません。かえって酸化しやすくなりますから。とりあえず、カサブタの様な激しい所は上記処理で他は無視。

これから秘密兵器で内部研磨しますが、明日のお楽しみに回します。思いの外、画像増えたので。
「抜けないのですが、修理すると幾らぐらいでしょうか?」との問い合わせに対して、世間一般的な答えは「シャフト2本の代金です」となる。ただ、デナリさん的には“交換”は“修理すると幾ら?”の答えではないので正解ではない。ただ、ヤバ、りある、ガチ抜けん・・・。

ストックが抜けなくなる原因はシャフトが曲がるか、「糞が溜まる」と言われるアルミ内部の酸化による固着。曲がった物はどーしよーもございませんが、「糞詰まり」は根性でどーにかなるもんです。そんな訳で本日のお題、「抜けないストック」スタートです。
1,先ずは下剤ならぬ潤滑油を注入して暫く放置。

2,忘れそーになった頃、力任せに抜いてみると、ほら抜けた。

これじゃぁ~、無理だね。抜ける訳ないよね・・・。

スクリュー固定タイプのストックは、部品が内部にあり外回りスッキリだったり、ロックタイプの物より軽量化出来ますが、「使ったら抜いて干しておく」などのマメな管理が重要。CRCべっとりかけて「止まらなくなった!」など言うアホな人は構造をよく考えてから作業しましょう!。忙しくなってきたので、続きはまた後日。店番しながらドリル回す訳にはいかないモンで・・・。
「早く開けたい!」とはいえ、「4,5時間は放置しないと・・・」なんて考えていましたが、気がつけば、土曜の午後に放り込んだまま月曜日の昼になりました。9+24+11=44時間経過、あぁ~やちまった。で、温度は-7.8℃、イイ感じに凍りついてるじゃん!。

1,先ずは潤滑油をかけた方から。「開け」と言う事を前提にしているので、力入りますが、開かなくはない!。

2,潤滑油をかけない方は、もう少し力入れても開きません。こーゆー状態で「ぺろっ」ってしてみたくなる衝動に駆られるのは何故でしょう?。
3,続いてピッチがより細かいと思われるM社のゲート開放。こちらも同じような結果。

4,で、無理矢理開けてみるとこんな感じ。きれいにねじ山がキャストされてます(笑)。

<結果レポート>
確かに、「振りかける・振りかけない」では金属表面に皮膜が出来るので、潤滑油をスプレーした方は、凍りついても「ガチ凍り」感はありません。ただ、予想していた「ピッチが細かい方がイイのでは」と言う事も何か違う。どちらかと言うと「ねじ山の数」の方が重要な気がする。要は、ピッチが細かい物と荒い物が、同じ面積にねじ山を切ってあるとすれば、「ピッチが細かい」=「1凍り面積は狭いが、全体の凍り面積は広い」事になるので、理想は「少ないねじ山の細かいピッチ」が良いのでは?。実際、P社のこれは、M社のそれより「ネジが荒い」という感じだが、スクリューの解放はやや楽な気がした。で、上の写真からも分かるように、「ねじ山がキャスト痕」はM社ははっきり出たがP社は程よく取れてなくなっています。
何か、凄げ~大層な話になっていますが、『スクリューロックカラビナが凍って動かなくなってしまうのはなんとかならんのか。シリコンスプレーとか効くんですか?』 に戻ると、激寒+水っ気多いルート(アイスクライミングや湿雪地帯)に行く前に事前にメンテナンスしておく事はかなり有効、吹くならば凍結温度低いと思われるシリコンスプレーよりはCRCの様な潤滑油がお勧め、であることは間違えありません!。一番の間違えは、こんな実験3日にも渡って書き続ける僕と、最後までしっかり読み切ったらぼマニアの生徒諸君です!。皆さん、お疲れ様でした!。
先日のお題、『スクリューロックカラビナが凍って動かなくなってしまうのはなんとかならんのか。シリコンスプレーとか効くんですか?』実験の続きです。
1,何もしないカラビナはいきなり水没。

2,もう一方のカラビナには潤滑油をスクリューの所に振りかける。

3,両方とも水没させたまま3時間程度放置。よく冷えた冷凍庫を準備してその中に残地。


只今HP改装中の成ケンちゃんから次のよーなメールが来た。
<><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><>>ラボネタになるかどうかですが。。
>1.ATCガイドとルベルソ、セカンドビレイのときに支点側に掛けるカラビナホールの向きが90度違いますよね。ATCガイドの場合、支点に対して素直に掛けるといつも横っちょを向いてしまいます。さらに対応ロープ径も違いますね。みなさんどのように使い分けているのでしょうか。私見では冬壁やアイスではATCガイドの方が向いている気がします。ロープ凍ってしまうので。
>2.ニクワックスドブ漬けの利点をもう一回検証してみて欲しいです。
>3.スクリューロックカラビナが凍って動かなくなってしまうのはなんとかならんのか。シリコンスプレーとか効くんですか?<><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><>
成ケンちゃんはかわいいが、どれも面倒くさい・・・「そんなの自分でやれ」って感じ。しかし、ネタに枯渇する昨今、背に腹は代えられない。なら、どれから触ろーか?。1番は近々研究しなければいけないが、P社の新製品待ちも合わせてペンディング、2番は洗濯して「ドブ漬け」なければいけないのでこれまた大変なのでペンディング。3番なら冷凍庫にでも暫く入れておけば良いので実現可能そー。そんな訳で、『スクリューロックカラビナが凍って動かなくなってしまうのはなんとかならんのか。シリコンスプレーとか効くんですか?』実験、検証してみましょう!。

先ずはじめに、スクリュータイプのカラビナの「スクリューピッチ」について気にしたことあります?。おそらく「ネジ物」とはいえ、何か確固たる統一された規格で作られているとは思えません。仮に「ウイット」・「ユニファイ」・「ISO」などの工業規格であっても、分解した事はないので、結局、指先感覚で「ネジピッチが荒いか細かいか」位しか分かりません。では、「荒い・細かい」の話で進めるとして、その特徴を考えてみましょう。ピッチが荒い=少ない回転でロック開閉が可能、絞めやすいが緩みやすい。細かい=ロック開閉にはより多くの回転が必要、緩みにくいが絞めにくい。ピッチが荒い=砂やホコリがねじ山に入りやすい、細かい=砂やホコリががねじ山入りにくい、メリット・デメリットが表裏一体なので結局、「自分の好み」と言う事になる。
個人的には、絞めにくくても緩みにくい方が安心、砂やホコリが侵入して引っかかのが困るので「ネジピッチが細かい方」を僕は選んでいる(勿論、砂やホコリの侵入は、スクリュー自体ののクリアランスにもよりますが)。個体名出しませんが、荒い物はホント砂やホコリが入りやすく、動かなくなる事もしばしば、って言うか、1度入ったら出すのも難しい、買って直ぐに現役引退を余儀なくされました。また、「凍りつく現象」についても、水が侵入しやすかったり凍結面積が広いせーか、ネジピッチが細かい物に比べてよく起きる気がします。とりあえず、そこをスクリュータイプカラビナの選定基準として、現在気に入って使っている2種類カラビナを「ノーマル水没冷凍」・「スプレー水没冷凍」で比べてみましょう!!。ただ、ブログがマニアックすぎて「書き手も大変だが読み手がついて来られない」と言う声もあるので、研究結果は分割して載せましょう。いや~、しっかり今日の授業について来られた優秀な生徒は偉いが、よほど暇なのか?。そんな訳で次回講義でまた。
昨年『でなりらぼ(あほあほの実)』で「研究室預かり」になっていた、第一世代JETBOIL SOL TI(ソルチタニウム)ですが、色々手を尽くし、一皮剥け、いや、一金属盛って、第二世代になりました。中身が気になる・・・、気になって労働意欲がわかない!。つー訳で、だめだめの実を食べちゃってる僕、また開けちゃいます。

お~、強力ライターとして使ったら溶けて固まったプラスチックもきれいになっている!。なんて素晴らしい!。で、問題の箇所はこちら。


現物は既に展示会で見ていましたが、やはり、こーじゃないとね。こーなると日本での発売が待ち通しばかりです!。賢明なユーザー諸君、くれぐれも並行品で第一世代をゲットしないように!。日本発売は第二世代からですから「これ、壊れちゃったんですけどぉ~」なんて言ったところで「購入された所で修理してもらって下さい」で終わりです。ちなみに、前の記事で悩んだZIPのレギュレーター部分の分解ですが、上のバーナー部分を回転させれば簡単に出来ました。これも展示会で教わって参りました。分解マニアの皆様、好きなだけバラして下さい。