2020-21工場長日誌 017-022

先ずはクランポン片付けよう。

で、またCASSIN系が一山増えていたので一気に片付けます。

新品のピックは修正が入らないしので作業的には負荷が少ない。とは言え、まとめて10本の流れ作業は座っている時間が長いので腰に来るんだよなぁ・・・。

2名様分。

出来上がりはほぼ同時ですが、更に2名様分。

で、コレは久しぶりに削ったX-ALL MOUNTAIN(X オールマウンテン)のオールマウンテンピック。

ノーマル比このぐらいの厚みで仕上げておきました。

CASSINのアイスクライミング向けXシーズは今期モデルチェンジなので、店内在庫に限り旧製品を特価でご案内しています(当店ではペア販売のみ)。

X-DRREAM (X ドリーム)やX-DRREAM ALPINE(X ドリーム)はもう完売したよーですが、X-ALL MOUNTAIN(X オールマウンテン)はまだある模様。

最後の在庫をお安く入手するもよし、新製品の2020FWモデルの入荷を待つもよし、日に日に寒くなって参りましたので、そろそろ準備しましょう!。

2020-21工場長日誌 016

「手が掛る子ほどかわいい」なんて言いますが、個人的には掛らない方が好きだと思う。とは言え、手を掛けただけ愛おしくも思えるのは何故だ!?。

なんで、出来ない作業はお断りするしかございませんが、どーにか出来そーな事は頑張りましょう!!。

先ずはコレ。

インテーパーで削られてベースが無い状態。

依頼内容は「先端修正」なので勿論、先端は修正しますが、削り込みが激しいと落す先端の箇所が増え厚みも変わってしまうので、刺さりが悪くなります。「厚み調整」を追加すると別工賃がかかるので、DIYの際にはよく考えて作業しないと、時間もお金も無駄になります。

で、同じ方の2件目。この状態で持ち込めば2枚やっても1,000円でお釣りが来ます。自転車のパンク修理より安いと。

で、同じ方の3件目。

横から見れば「マッコウクジラの頭」みたいな、正面から見れば「ペラペラ」、インテーパーの最終奥義、「頑張って削ってみた」。

削り出すと楽しいのでドンドン頑張ってしまいがちですが、こーゆー削り方をすると「先端の厚みが無い→先端直ぐ丸くなりだす→また頑張って削る・・・」の無限スパイラル、頑張って削るほど先端は薄くなるので、それに比例してピックの消耗も激しくなります。

諦めてお持ち頂く頃には、僕が削りたい所が全部無くなっています(笑)。

まぁ、そんな訳でどーせ持ってくるなら、僕の削るところを少しでも残しておいて下さい。

とりわけ、DIY向きではない方、店に来るのが面倒な方、便利な現代社会においては、画像撮ってメールでご相談頂く事も可能です。

但し、引きで全体画像送られてもどーゆーう状態なのかサッパリ分かりませんので、ご相談の際には相談したい内容が伝わるよーなアングルで2,3枚ご用意下さい。ちなみに、ブログの画像サイズは基本480×640です。アングルさえ良ければ、この程度のサイズで十分分かります。

クランポンも終わらせないとお渡しできませんが、ご指定ポイントは3箇所なのでチャチャッと終わらせる。

2020-21工場長日誌 014-015

で、今度はコチラ。

少々ヤスリが入ってますが、限りなくノーマル。この程度で諦めればまだどーにかなります。

先ずはめくれた切っ先を落します。

で、先端修正してから削り出しすれば完成。

次も同じよーな画面ですが、先程のはICE(アイス)、今度はPUR’ICE(ピュアアイス)を。

よーするに、皆さん同じよーな悩み「折角買ったのに思ったほど刺さらん!」という不満があるから、チューンナップ依頼がある訳で・・・。。

作業内容はほぼ同じなので割愛、めくれを落して切っ先直して薄くして完成!。

しか~し、俺には俺のこだわりがあり、画像右ノーマル、中おまかせご依頼者、左K島くんの。

まぁ、読者の皆様には私が何で萌えているかまるで理解不能かとは思いますが、きっと実物見ながら説明を聞いてもらえば、この絶妙な調節の素晴らしさが分かるハズ!?、まぁ、普段の生活では糞の役にも立たない内容ですが・・・。

日に日に進行する老眼と闘いながら作業しておりますが、「こだわり」を共有したいご依頼者の皆様、大人メガネ・拡大鏡ご持参のうえご来店下さい。じゃぁなきゃ伝わらないので(笑)!。

2020-21工場長日誌 012-013

P社のアイテムも大分貯まっています。数こそあれクライアント数は少ないので、ブログネタのカウントは伸びず。

依頼内容その1:1枚逝ったので、同じようなバランスで仕上げて欲しい。

切っ先も十分あるのでバランスは取りやすいです。が、しかし・・・

相方の先端にインテーパーを入れられているよーで、修正すべきかこのままお返しすべきか悩む・・・。

先端飛んでますが、こーゆー場合、台形に削るより、下側を上げて▲を出した方がよろしいかと。一旦回答待ち。

依頼内容その2:先端修正。

切っ先飛び。堅い物叩かれたのでしょう。よーするに、ノーマルで使おうが、やや厚目に研ごうが、薄目に研ごうが、▲直撃して限界を超えれば飛びます。厚みはあまり関係ありません。ご使用アックの状態とご自身の打撃の際の加減が重要。

氷メインで使うなら薄くして、少し力抜いて叩けば高率よく刺さるハズです。刺さらないアックスをブンブン振り回して叩くより余程痛みません。

こーゆー時は上下落してから先端作ります。決してインテーパーで研ぎ込まないよーに。先端直ぐなくなります。

で、最初の案件「インテーパーどーする?」も許可が下りたので修正します。よーするに今のままでは先端が▲ではなく、◆になってるのを少々手直し。

無くなって居る箇所は盛る事出来ませんでの、如何に形を出すかって事。

上落すこともありますが、今回は下側少しだけ削って先端に▲を出します。手前側はもう無いので仕方なし。修正の度、先端は少しずつチビるので、いずれはフラットになるでしょう。

ポリッシュして完成!。先端に残っているのはヤスリ痕ですが、フラットに面出しするので削ってしまった部分はどーしても残ります。

特に害はありませんが、削りすぎにはご注意を!。まぁ、やり出すと楽しくなっちゃうからなぁ~(笑)。

2020-21工場長日誌 008-011

で、今日はG系を1山やります。

メンテも頼まれている人がいるので、合わせて完成させねば。両方終わらないと送れない。

とりあず、お任せチューンの1人目。

もっと薄くすることも可能ですが別にお勧めはしません。「刺さり加減と耐久性」のバランスが重要。真ん中は僕の物ですが、作業が面白くなって削っているだけですから。

折角チューンナップするなら、耐久性重視であまり代り映えしない厚みもつまらないけど、限界に挑戦する必要もありません。

もう何本もいじらせて頂いている方の発注は「ほどほど」という、また分かりにくい注文ですが、その方のキャリアやスキル考えるとなんとな~く理解出来るから恐ろしい(笑)。

お任せチューンの2人目。

「ほどほど」ご希望の2名様分。これで、新品G系は終了。

で、メンテやりましょう!。

レアものなので、パーツ入手も厄介なアイテム「GRIVEL社 MASTER ALLOY(マスターアロイ)」。あぁ~、曲がっちまった・・・。

とは言え、作品はかわいい我が子のよーなモンなので、頑張ってみましょう!!。

折らない様にじわじわと修正・・・。

お~、イイ感じ♥。

で、先端は大分チビっているので抜歯・整形。

画像上が抜歯して整形した状態です。この後に先端処理。

ポリッシュして組み込んで完成。

クランポンも。

2020-21工場長日誌 002-007

同じ物をまとめて作業するのが効率的なので、Cにするか、Gにするか悩んでます。

CASSINまとめて6名様分やっつける事にします。

「おまかせ」ならば、デフォル比はこんな感じで仕上げてます。まぁ、ノーマルピックであっても個体差激しいので基準は毎回違うよーな気もするけど、そこは感と経験で(笑)!。

で、2名様分追加して、

更に、3名様分追加して、

本日の作業は終了。デフォルト最高!!。

2020-21工場長日誌 001

今シーズンの1作目はコレにします。6月にお預かりしたので・・・。

先端がチビったので修正。

で、次の作業は曲がり修正と先端加工。

何でもそーなんですが、個体ごとに症状が違うので処置方法はその時考えています。まぁ、このクラスになると、ひたすらハンマーで叩いても戻らないので挟んで曲げてみます。

で、形が戻ったら先端作ります。

で、もう1枚の方も先端ないので▲作ります。

切っ先は出来るだけ残しておきたいので、あまり削らずに▲に整形したい。

最後にフロントポイント系メンテを。

こーゆー状態でも、兎に角▲になるよう頑張れば良いです。

▲出来たら先端作ります。

LYNX(リンクス)のフロントも。

2020-21工場長日誌 000

流行病の煽りでひたすらデスクワークに専念する体で暮らしていたら夏が終わっていた・・・。

いつもと違う日常、お家時間の満喫で普段やらないことが出来たのはイイが、その分やるべき事が疎かになったよーな気もする。

暑い期間は作業したくないけど、現在の状況を考えるとそろそろヤバい気がしてきた・・・。

そーです、そろそろはじめないと大変な事になります!。ちなみに、新しいお店の作業場はこんな感じです。

コンパクトですがこんなモンで十分。掃除面倒だしね。

なお、しばらくブログも書いてなかったので、一部マニアの皆様にご心配頂きましたが、ご心配なく。遊び呆けていただけです。

僕の夏は終わりましたので、皆様の冬の準備、お任せ下さい!。

2019-20工場長日誌 033-035

昨日より増えた。ちなみにヘビーユーザーともなればコレで2名分。「シャーペンの替え芯」感覚!、流石!!。

先ずは1名様分。

もう1名様分。

まぁ、この数でも1本イイ所10分程度なのでどーにかこなせる。でも、流石に飽きるな~。

まぁ、フロントポイントが「シャーペンの替え芯」感覚ですから、当然ピックも2枚で済む訳もなく・・・。

コチラ、PUR’ICE(ピュアアイス)。結果、チューンド依頼されるなら、叩いて切っ先持って逝かれたりご自身で削ったりするなら新品状態で出した方がイイです。「私、失敗しないんで!」・・・(笑)。

で、CASSIN系をば。

錆は刺さりに関係しませんが、気持ちの問題。キレイに越した事はない。

もう1つの方も片付けて完成。

で、ノーマルの先端修正して本日終わり。

2019-20工場長日誌 031-032

心入れ替えてブログ書きます。ただ、それが皆さんにとって楽しいかどーかは分かりません・・・。

で、本日はマニアックなご依頼から。

「LYNX(リンクス)フロントポイントをこーゆー形にして欲しい」との形状変更依頼から。

まぁ、長さは無理ですがそーゆー形ならいつもより余計に削ればイイだけなので早速。

デフォルトに比べればポクはなりました。

まぁ、効果は分かりませんがそれらしくなりました。毎回毎回同じよーな作業ばかりでウンザリですが、タマにこーゆー依頼があるととても楽しいですね。

で、マイナーながらなかなかの名機、NORTH COULOIR(ノースクーロワール)。

先端変えた方がズッと格好よくなります。

で、ワンユーザーの溜息が出るほどのフロントポイント・・・。

明日に持ち越し。