2022-23工場長日誌 033(その2)

で、ピュアアイスの方。

コチラも悪くありませんが、切っ先は欠けています。こーゆー場合、先端修正してリメイクからの研ぎになります。

ハイ、完成。

ちなみに、オーダーは「抜き易い厚目」とのことでしたが、ある程度厚みを落とさなければ、いくら峰のブレーディングをバキバキにしても、抜き易さは出ません。「太い釘と細い釘」みたいなモンで、ピック自体の厚みで抜きの抵抗が出ます。

画像真ん中はK島さんの。ノーマル仕様で使っていても、堅い物にぶつかれば最初の画像の通り、切っ先欠いてしまいます。

一方、薄い分だけパワーコントロールしながら繊細に打ち込めば、K島さんのよーなバキバキ仕様であって先端は飛びません。

よーするに、打ち込み方の問題なんだよなぁ~。バランサーつけてアックスに振り回されるよーなら、まず軽く、刺さらないなら刺さるよーな厚みにするのがおすすめです。

2022-23工場長日誌 032

SIROCCO(シロッコ)にバイザー付けます。

「シロッコ+バーザー」の案件は2013年に始まりました。2020年には「メテオ+スクリーン」の販売が立ち消えとなり、未だに作業し続ける事になるとは・・・。

今回は「脱着重視」なのでCT仕様。メスネジ固定して、ベース付けて完成。

SIROCCO(シロッコ)本体もこの前の変更で少し形状変更されたよーなので、ほぼワンオフ作業です。

コロナ渦で立ち消えとなった「メテオ+スクリーン」の復活、切望です。

スマートなのも何なんだよね

最近、滞留しないよう一生懸命作業しているので、順番待ちの在庫がなく仕事の効率が悪くなった。冷めるまでの時間が稼げない・・・。

なんで、研ぎながらスマホのバッテリー交換でもしよう。

この手の作業の最初の厄介は「隙間を作ること」。無理矢理こじれば余裕ですが、スマートなんであまりバキバキにする気にならないんだよなぁ。

で、次の厄介は「両面テープの糊地獄」。最近の両面テープはとても優秀なので、ヒートガンで温めて作業しないと、まず剥がれない。スマートなんで、ネジ使わない。糞面倒くさい・・・。

バッテリーまで辿り着いてもまた糊地獄・・・。

ココまで来れば余裕。

新しいバッテリーを納め、FFCケーブル刺して組み直せば完成。

過去には液晶飛ばしたり、高い授業料払って来ましたが、作業慣れしたのと割とやりやすい筐体だったのでスグ終わってしまった。ブログ記事書く余裕すらありますから(笑)。

2022-23工場長日誌 030-031(その3)

で、ピック(PUR’ICE)も同封されてきましたが、デフォルト仕様でお使いとのことですから、見たところ、修正の必要は無いかと。

▲出てますし、切っ先もあるのでこのままでイイんじゃないかな。

ちなみに、その1でアイス仕様にチューンナップした新品PUR’ICE(ピュアアイス)と比べるとこんな感じ。

左から、ノーマルーチューンドーノーマルーチューンド。

アイス仕様のチューンナップは左右面を削り落とし、ピックの体積自体を少なくするので、氷に刺さる時の感じは、言うなれば「注射針と釘」ぐらいの違いかな。同じ力で刺すなら、細くて鋭利な方が刺さりますよね。

「ミックス想定ならノーマル、氷想定ならチューンド」の使い分けをおすすめしてますが、「1つで何でも」をご希望の人は、ご自身の技術力UPと使う道具に対する理解を深めることで、そこん所カバーして下さい。

あと「薄くしたら折れないか?」とかチョイチョイ聞かれますが、先端の▲については堅いものに当たれば、ノーマル・チューンド関係なく飛びますが、垂直方向に刺して左右に余程変な力がかからない限り、普通は折れないと思いますよ。注射針も釘もなかなか折れないし。

2022-23工場長日誌 030-031(その1)

新品のPUR’ICE(ピュアアイス)やります。

新品とは言え、個体差があるので確認しますと1枚は大分右より。

チューンナップの場合、そーゆーの加味して作業してます。▲作りからはじめるより、ずっと楽。

ちなみに、ご希望は?。「ギンギンでなく、やや厚で」って事で完成。

リクエストの「ギンギンでなく、やや厚」の仕上がりを検証。

画面中央がK島くんの「ギンギン」で、左右が今回の「やや厚」。

分かります!?、削り落とす量と言うより、削る箇所の削り具合・・・。あぁ~、伝わらないんだろーなぁー(笑)!!。

ネジネジするの作って欲しい

まぁ、山仲間なんて腐れ縁の塊です。で、そーゆー人からタマに変な業務外発注が来ます。で、今回の相談は「ネジネジするの作って欲しい」って話し。

「ネジネジするの」とは、「染色した毛糸をまとめ上げるユニット」らしーが、お話し聞いても今一分からん。「ハぁ~、今時動画とかないの?」と聞いたらULR来た

超簡単じゃん。CW / CCWギアモーターベースに3極トルグスイッチ噛ましてスピコンとフットスイッチ入れればイイだけでしょっ。えぇ~、これで50Kですか!?。恐るべし、専用ユニット・・・。

いや~、今まで無駄に無駄な事ばかりやってきたので、構造だけはスグに思い浮かびます(笑)。

とは言え、この前も容量少ないコンデンサーは過負荷で爆発するわ、ケチったケーブルでナビの画像は映らないわ、お安く便利なこのご時世に翻弄されているので、先ずは在り合わせの物でテストランだな。

で、集めたのがコチラ。店にぶらぶらしてるハンガーの先っちょ、作業場にある戦力外ドリルドライバー、フットスイッチ、調光器的スピコン。

ドリルドライバーは正転・逆転出来る上に、ハンガーのクランプが超楽。そこにスピコン噛ましてフットスイッチで制御すれば、遜色なくネジネジ出来ます。

「低価格専用ユニット製作」を一瞬考えてしまったが、以前作ったダイワの「リールのハンドル外すユニット製作」で、「ねぇ、アレ貸してもらえませんか?」ってはじめての問い合わせは普通に知り合いだった・・・。こーゆー案件はどー考えても需要が見込めないなので止めよう。

寒くなってきたので、編み物はじめたい方はコチラから

2022-23工場長日誌 029

「パーツ変更やら研ぎやら、自分でも何をすべきか今一分からない」と言うことなので、とりあえず、一式お送り頂きまして拝見。

アッズやハンマーを外した形跡が無いので、ネジが皆さんのパワフル作業の餌食になる前に、先ずは注油してネジを外しておこう(笑)!!。

で、クランポンの方。

状態イイので、フロントポイントのみメンテ。

はい、完成。