先日預かったガイドの山下さんの宿題が完成しました。大先生の持ち込み課題は、職人魂を揺すぶるおもしろいものばかりですが、本人も器用な方なのに、「サジ投げ品」ばかりこちらに回ってきます。そんな訳で、画像だけでは僕の苦労が伝わらないので、「AWAX(アワックス)にファング」はじめます。
こちら、大先生の作品。いやいや、良くできてるじゃないですかぁ、悪くない!。素材はBD旧バイパーファング、肉抜きして隙間にパテ盛り、カラーリングなんて立派な「ヲタ」っす!。
でも、本人が分かってるから投げる理由はタダ1つ、「狭いので今一」。そんな時は素材選びからはじめましょう!。こんなの始めっから大体決まっちゃってますが、一応、相性を見ます。CASSIN X-DRY改(エックスドライかい)もPETZL 旧々QUARK(きゅうきゅうクオーク)もスピッツは4mm板なので、3mmものと言えば、new QUARKです。角度的には、旧QUARKを参考にマッチングです。
おー、純正のようなぴったり感!、イイんじゃなぁ~い。ただし、コレは合わせてみただけ。ボルト貫通させ、「取り付ける」ためには良い位置に調整しないとダメ。そんな訳で鉄板に穴が来るように肉抜き。イイ所まで削り込んだら、ホールして取り付けてみましょう。
おー、完璧ジャン!。俺、凄い!。って油断しないで下さい。これからが1番難しい課題、「同じものをもう1つ」です。コレこそワンオフメイキングの醍醐味、今回は本体加工ではないので、「切腹覚悟」とまでは言いませんが、「自腹覚悟」は毎度のことです・・・。
無事、同じものが出来きて一安心。後は「ヲタ心」を満足させるために自分が納得行くまで手を加えます。とりあえず、穴はシリコンで埋め、1点止めの弱点、「動く」をどーにかしてみる。割り箸詰めたが落ちた・・・。
方向性は決まったので、後はラムの修正と研ぎ。
で、完成がこちら。問題の箇所は「3mmボルトを噛ませてグルー盛り」でOKでしょっ。
そんな感じで、今日もスッキリさせて頂きました。大先生、ありがとう!。でも、この記事読んだ人がどのくらい楽しいのか、考えるとブルーになってきました・・・。
<ヲタ心を満足させてくれる違いの分かるガイドのご用命は>
FREEBLAST MOUNTAIN GUIDES(山下勝弘):http://www.geocities.jp/freeblastmg/