ローカットの新作アプローチシューズ入荷!
私が一つの記事で撮影する写真は大体80~120枚位なのですが、今回は320枚くらい。
そんなシャッターが止まらない新作を人気モデルと比べながら紹介します。
少し長め目の記事ですので2~3日かけてじっくりと読んでください。
TX2の後継モデルとしてガラリと仕様がNEWになりました。
【特徴】
①ソール
信頼と実績のフリクションを誇るビブラムのIDRO(イドロ/アイドロ)が全面に。
ボルダーXMIDやTXガイドをお履きの方は分かると思いますが、ネチっこくウェットな環境も対応してくれます。
左からボルダーXMID、TX2EVO、TXガイド
フリークライミング譲りのフリクション性能は実績と信頼度が高いです。
※このIDROタグはボルダーXMIDのものになります。TX2EVOレザーにはビブラムタグが付きません。資源配慮ですかね?
しかも廃棄物の観点からリソール可能となりました。
足にくせがあり、シューズが馴染むのに時間が掛かるかたも嬉しいことですね。
もちろんスポルティバ独自のインパクトブレーキ採用です。
②ヒール側まで回る靴紐
これはボルダーX系統をお履きの方は、よくわかると思いますが足とシューズが一体となり、踵まわりのズレがもの凄く少なくなります。
下の写真はわざと踵のヒモをゆるくした状態からの、
靴紐を締めていくと、踵にまわっているヒモも一緒に可動して足首まわりのフィットが◎
③コンパクト持ち運び
クライミングシューズに履きかえて、アプローチシューズをしまう時は付属のゴムでコンパクトにまとめることができます。
こんな感じになります。
④細かな設定-1
つま先まで靴紐がありますので、足に合わせた繊細な締め上げができます。
トウ側の3列目まではレースホールをアッパーの下に設置してあり、摩耗しやすい箇所を守ってくれています。
タンはズレにくく、砂や小石が入りにくいようになっています。
⑤細かな設定-2
UNISEXモデルとWOMANモデルですが木型(靴の形)は一緒になります。
左ユニセックス、右ウーマン
しかしながら、付属のリサイクル素材を20%使用した「Ortholite Hybrid(オーソライトハイブリッド)」インソールは、
ユニセックスが5mm厚でウーマンが4mmと体重差で変わるクッション性を考慮して変えてあります。
左がウィメンズ、右がユニセックス。
こちらも左がウーマン、右がユニセックス。色でわかるようになっています。
逆にいえば、EUR39~41等の比較的、両モデルを選べるサイズは足のボリュームがある方はインソールが若干薄いウーマンを選ぶなど、色々な事もできます。
このモデルウーマンはEUR36~の展開というのもありがたいですね。
【他モデルとの違い】
特徴を見ていただきましたので次は、当店のお客様で所持率が高いボルダーX系やTXガイド系との違いを見ていきます。
その前にアプローチシューズはタイトに履かれるお客様も多いので、影響が大きい足の形について少しだけ。
分類すると足の形は5つに分けられるようで、靴の形状と相性が変わってきます。
日本人は下記の①~③に主に分類されるようで、
①人差し指より親指が長い「エジプト型」
日本人は約70%で靴は「オブリークトウ」が合う。
②親指より人差し指が長い山型をした「ギリシャ型」
日本人は約25%程度で欧米ではもっとも多く、靴は「ラウンドトウ」が合う。
③親指と人差し指の長さが一緒で比較的先端が平らな「スクエア(ローマ)型」
日本人は約5%で靴は「スクエアトウ」が合う。
④上記エジプト型とスクエア型をミックスしたような形の「ドイツ型」
日本人は極僅か。
⑤上記ギリシャ型とスクエア型をミックスしたような形の「ケルト型」
日本人は極僅か。
それを考えながらインソール形状を見ていくと、
左からTX2EVO、ボルダーXMID、TXガイドとなりますが、
TX2EVOは日本人に多いエジプト型やスクエア型の方に特にあってくる木型です。左TX2EVO、右TXガイド
後ろの顔も違ってきますね。
私はギリシャ型なのでTX2EVOを好みのタイト目で履くと人差し指があたって普段よりサイズを上げようか悩んでいます。
つまりぴったりなサイズ感で履く場合、ギリシャ型にはTXガイドの木型が合ってきます。
しかしながら日本人の約8割がエジプト型とならば、このTX2エボレザーは木型から言っても国内では非常にありがたい仕様となります。
違いは木型だけではありません。
先端のそり具合は、TX2EVOが一番そりが少なくなっています。
そり上がり度は強い方からボルダーX、TXガイド、TX2EVO(写真右から)という順です。
併せましてミッドソールやアウトソールも薄めにしてありますのでレザーなのに軽量かつ地面の情報が伝わってきやすいです。
ちなみにパワー(かたさ)はTXガイドのほうがあります。
左TX2EVO、右TXガイド
TXガイドやボルダーXMID等と比べると若干縦寸が短い感じがしますので、
今までギリギリのサイズ感でアプローチシューズを選んでいた方はサイズ選びに注意してください。
同サイズどうしで比べると、
ボルダーXMID・・・実測484g
TXガイド・・・実測319g
そしてTX2EVOレザー・・・実測304g
最後にデザインです。
レザーの凸凹デザインもかっこいいですし、カラー的にも街中で履けるようになりました。
■LA SPORTIVA「TX2 EVO LEATHER」¥22,000(税込)
EUR39~45
■LA SPORTIVA「TX2 EVO LEATHER WOMAN」¥22,000(税込)
EUR36~40
※現在、ご予約分の対応していますので、このシューズの在庫計上は順次させていただきます。
再入荷ボタンで希望のサイズを登録しておいていただければ、在庫計上時にメールでのお知らせが届きますのでご活用ください。
ここ1~2年ほとんどがオンラインだった展示会もコロナの落ち着き?で23SS展示会は会場で開催されることが多く、この梅雨開け猛暑と合わさり・・・。
そして、おかげさまで実店舗とオンラインストアは例年以上に盛況で・・・。
デナリブログを書ける時間が減っています。
しかしながら次回も新鮮なネタを精一杯お届けします。
皆様も暑さに負けずにがんばってください!