ぎあくえ(よく見えるレンズ)

先日、“みっちー”こと木村ガイドにお願いして、親孝行アイスツアーしてきた。「アプローチはないけど、迫力があって、更に贅沢言うとお父さんが気持ちよく登れるとこ」というお題も、引き出しが広いみっちーに頼めばサラッと解決してくれる。あれ、先週雪降らなかったけ!?。

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でも何日も寒い日が続いて、日が当たらないと氷るんですね、やっぱり。覚悟はしてますが、やはり寒い・・・。親孝行は早いところ終わらせて、温かいラーメンでも食べて店に戻ろう・・・。

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こーゆー暗い所では濃いサングラスは不要ですが、こーゆー所こそかけた方がよく見えるのが、これ。adidas(アディダス)のオレンジ色。この手の暖色系レンズは霧や弱い光の中で明るく見える効果があります。日陰でモッサリ白い氷の固まりなど、陰影がくっきりします。去年の6/5のブログにも掲載したやつですが、この時期も大活躍です。めがね人生卒業者の僕も「よりよく見える」+「直撃避けたい」の理由でご愛用。ヘボカメラの画像で伝わるか分かりませんが、どーでしょ?、よく見えてます?。

<この寒さならまだ間に合います!、“みっちー”こと木村ガイドのご用命は>

alpineguide K.michinari(木村道成):http://www3.plala.or.jp/ag-michi/

でなりらぼ(タマには違うの)

毎回同じよーな個体ばかりいじっていると、流石に飽きる。“タマには違うのやりて~”と思っていたら、てふてふ佐藤くんのアックスが来た。

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ご馳走様、いただきます。つーことなので、早速ネタに。DMM社のREBEL(レベル)。“HOT FORGED IN”って書いてあるので、熱間鍛造シャフトをアルミでサンドウィッチ?。いずれにせよレアアイテムですね。とはいえ、あまりいじくる所ねーな~。とりあえず、アッズとハンマー外してヘッドバランス変えてみましょう。

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シャベルととトンカチ外したら、おぉ~軽い、悪くないじゃん!。隙間にはステンワッシャ挟んでおきます。

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あとは削るぐらいですが、どーも触手が伸びない・・・。原因は削りすぎと1コマ目を深く入れすぎ。ピックトップとコマをかなり削り込んでいるので、成形し直そーとすると、どーしても刃が短くなる。また既に1cm近く短くなっているので、引きつけで「抜ける」的な事になれば、魂込めて作業しても「ヘボ職人」とか「ダメ野郎」呼ばわりされなくもない。ここは心を鬼にして「ラム買って!」と言おう。「また買ったの!?」的な、かわいい奥さんの冷ややかな視線を我慢すれば、問題はクリアー出来るぜ!。

そんな訳で、損な訳ございません!。完成品はこちら。佐藤氏、どーよ?。ネタ割りしても魂込めの手抜きはございません!。

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<自分で言うのも何ですが、イイ感じ(な、ハズ)。追跡調査はこちらにお願いします>

essential line(佐藤勇介):http://essential-line.com/

ぎあくえ(知らない方が幸せな事もある)

冬山系tool bagの中身に追加した小道具ですが、「有益度」もなかなかなので、最近お店にも置いてみました。温度計とレンチセット。

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まず温度計ですが、ジャケットの袖の中で温々していたり、車の中から突然外に連れ出されたりしても直ぐに対応出来ない、時計やキーホルダーに付いている物は、今一信用できない。その点、「非接触瞬間測定」の「ほーしゃ温度計」はボタン押すだけでバシッと計ってくれる。ほれ、日向と日陰のコンクリートの温度も秒殺。

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測定範囲も-55℃~220℃と北極から火山までOKな勢いです。まぁ、不満と言えば、素晴らしー測定範囲とは裏腹に使用温度域が0℃~50℃と意外とショボイです。まぁ、電池物なので、仕方ないと言えば仕方ないし、値段もショボイのでここは我慢しましょう。ポケットの中で温めておいて使えば問題はありません。あと、測定する対象物によって「放射率」の設定もして下さい。野山で使うなら0.98で限りなくカバー出来ます。ちなみに、時計・ストップウォッチ・外気温計(ここは同じく信用しません)機能も付いてます。

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で、レンチの方ですが、プラスが#1#2、マイナスが6mm、六角が2・3・4・5mm、アックスやクランポンのネジの緩みにはほぼ対応出来るだけ付いています。鉄工所部門は赤いフル六角が常備工具ですが、冬山では青の色々付いている方が役に立ってます。大体、道具屋が現場にいれば、青ネコと同じぐらい必要な物が出てくると思う人は大きな間違えですが、「レンチ持ってないですよね?」とか僕に聞く事も間違えです。流石に夏はありませんが、メカニカルなこの時期は通常装備です。

ところで、今日のタイトルは「知らない方が幸せな事もある」ですが、何を知らない方が幸せかと申しますと、「店内の温度」でございます・・・。こーゆー素晴らしい道具を店に置いておくと、スタッフがやたら自分の居場所を測定しては「寒いです」と愚痴っております。だから、一々温度計ったって何も変わねーんだよ!、たく、寒みー寒みーうるせーよ!!。半年も経てば「暑い暑い」って言うんだから、我慢しなさい!。こんな物仕入れなければ良かった、いや、でも仕入れてしまったので、販売価格はそれぞれ4,200円と840円です。お好きな方どーぞ。えっ、こんな小ネタ、載せない方が幸せだったかしら?。

でなりらぼ(すっきりこぶら)

今日のお題はBD Cobra(こぶら)をすっっきりさせてみましょう!。

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最近のアックスはどれも出来がよろしいので、研究室的には研究し甲斐がない。この状態では、トンカチとシャベル外してヘッドブランクに交換、ぶらぶらしてるリーシュの片割れを外す、カーボンシャフトが滑るのでテープ巻くぐらい。難癖つけるなら、刃が厚いので多少、時間がかかる事ぐらい。

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まぁ、先っちょ直さないといけないのでここは技使います。最近のヤバ目な寒気が身に凍みるので、ちゃちゃっと終わらせましょう!。

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“Black Diamond”のロゴがテープ巻いて消えたので、勝手に“MONTURA”シールでも貼っておこ。モンチュラアイスクライミング講習会にご参加いただいたお礼です。

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先っちょ処理はこんな感じ。きっちり仕事してますから、刺さらない訳ございません!。一撃で決めてスッキリして下さい。ただ、危険な物に「非常に」の形容動詞が加算されましたので、ご使用には十分注意して下さい!。

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ラボか鉄工所かグレーゾーンのまま、今日の寒さとネタを乗り切った感で充実。

「DENALI NET SHOP」 OPEN!!

本日「DENALI NET SHOP」が OPENしました。

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現時点ではシューズ、ザック、クライミングギア、ウインターツール、トレッキングポールが購入可能です。
ネットショップでの取り扱い商品は実店舗商品の一部となります。

ネットショップ限定になりますが「デナリポイント」を貯めていただいて還元も可能です。

詳細は「DENALI」ホームページより「NET SHOP」に入っていただき、「お買物前にお読みください」「お支払方法・送料等」をご覧ください。
http://denali.ne.jp/

今後とも「山の店 デナリ」と新しくオープンする「DENALI NET SHOP」をよろしくお願い致します。
ご来店お待ちしております。

でなりらぼ(石ゴンのクランポン)

ガイド業に専心して最近はまるで店に出ない石田くんが来た。石田くんはデカイ。店の階段も2,3度破壊された。怪獣のよーなので「石ゴン」。でも山に対する考えは非常にまじめでストイックな若者、ちゃらいテーストなど皆無、今時珍しい「珍獣」、「石ゴン」。で、今日はなに?。

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石ゴンのCyborg Pro(サイボーグ プロ)ですが、ステンレス製センターバーがめっしゃりひしゃげてこの通り。ヘビーな男がハードな使用をすると、2シーズンでこの有様・・・。どーして、こーなってしまうのか、僕には理解出来ません!。もう、こーなると「構造上の限界を超えている」としか言いようがない。他の爪やパーツも酷すぎる!。スタッフにこんな男がいると思うと、道具屋さんとしては悪寒が走る。「ゴンちゃん、削っとく?」。しっまたぁ、あまりの酷さに自発的にツナギになっている!。今日はデスクワークの予定だったのに・・・。

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ゴン左右衛門は暖かい店内でコーヒー飲みながら物色中、工場長は小雨降る屋外で過酷な作業、ステンレス、削り憎。

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お~い、ゴンちゃん出来たぞ~。

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石ゴンは、がっちり刺さるようになったクランポンと追加装備をゲットしてまた巣に戻った。これでまた石ゴンの登りが輝きを増す事間違えなし!。山の癒しだけでは物足りない皆様、“ゴンちゃん”に癒されて下さい!(か、みっちりしごかれてコテンパンか!?)。

<現在は山ですが、教え方は超エリートクラス!数学も教えてくれるガイドのご用命は>

石田登山塾(石田祐城):http://ishidajuku.web.fc2.com/index.html

でなりらぼ(タマには自分の物も研いでみよう)

クランポンのフロントポイントが随分丸くなった。タマには自分の物も研いでみよう。 

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自分の物だとついつい手抜きをする。面倒くさい。それが分かっているので、今回は自分ルールで「魂込める」で行ってみよう。先ずは1本。上から順に、未研・アフター・新品。

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裏側は、左から、新品・未研・アフター。

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両方削ってはい、完成。

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展示会、ほぼ仕事。

この時期は展示会続きで疲れる。言えば「食べ終わってもいないのに、次の料理を注文する」みたいなもの。それが数十社ともなると苦痛以外の何者でもない。ギアはまだイイが、サイズやカラーがあるアパレルは何百アイテムの中からの勝ち残り選考、更に愚痴れば、「オーダーシート出してなんぼ」なので、タダ見てくれば許してもらえるものではない。とっ、仕事っぽい話をしましたが、商品が頭の中に蓄積されていれば、「それ程」でもない。そんな訳で、軽く徘徊を・・・。

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おや、家出少年さながらな大きい鞄をお持ちなのは、江本大先生じゃないですか、今日はわざわざ名古屋からお出かけで?。忘年会・新年会・新店オープン祝いを兼ねて、ご飯でもどーでしょ?。

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勿論、これも立派な仕事です!。ZU-THONES(ズットン)2号店を年明け早々にオープンしたノーハウを学んで帰らねば!。と、前向きな姿勢とは裏腹に、この男と会うといつも肉焼いてくっちゃべってるよーな気がする・・・。まぁ、イイかぁ。

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めがね人生と別れを告げた成田さんが合流しても、まだくっちゃべっているだけのよーに見えます。いーじゃないですか、下界にいる時やお店抜け出せる時ぐらい!。一応、みんな気分的には「会議中」なのです(笑)。

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明けて今日は横浜。水産事業部ではなくpatagoniaさんの“おーるでぃーらーずみーてぃんぐ”ってやつです。

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遊んでばかりもいられないので、これから商品チェックしてきます。

<遊んでばかりでございません!普段はまじめに仕事してます!>

THE MOUNTAIN GUIDE EMOTO YUJI(江本悠滋):http://www.emoto-yuji.com/index.html

ボルダリングジムZU-THONES(ズットン):http://www.zutton.jp/index.html

成田賢二山岳ガイド事務所:http://www.narita-kenji.com/

でなりらぼ(カッターナイフ職人の原点回帰・応用編)

グリップレストが上手に付けられれば、フィンガーガードの増設もいけます!。もう少し手間が掛かりますが・・・。

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先ずは、取付位置を決めます。昔は人差し指をかけてましたが、今はグーで持てるよう、僕は握り幅を広くとります。「保持力upと素早い持ち替え」が根拠。古いアックスに無駄に穴が開いているのはそのため。だからnewクオークの“Patented”も外してしまいます。いずれにしても、お好みで。

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罫書きに沿って大好きなカッターナイフです。曲線もあるので応用力が求められます!、技で乗り切りましょう。

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ここまで出来たら、穴開け(旋盤で真っ直ぐ貫通させること)→グルー盛→ボルト貫通→余り切るで完成。2011年10月28日 金曜日の“でなりらぼ(アックスチューン)”にもポイント書いてあります。

でなりらぼ(カッターナイフ職人の原点回帰)

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四ッ谷にも雪が積もった。山は随分積もって埋まったんだろー。来シーズンのために載せておこう。で、研究室はじめ。IMGP0028

「2度ある事は3度ある」と言いますが、「2本の時は3本である」事はありません!ペアものなので「4本」です・・・。今なお光り輝くPETZL社 旧々QUARK(きゅうきゅうクオーク)のグリップレストの装着です。

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説明書はサラッと書いてくれますが、黄色のゴムの下のには水平理伏智歯の様な白い奴が潜んでます。歯よりは柔らかいが、カピカピの歯磨き粉よりは堅い。これを外科手術です!。

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暫くしていない作業なので、遠い記憶より近くのお手本、自分のクオークくんをバラスして罫書きを入れる。

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線の通りとにかく切る。写真には大きいノコギリ写ってますが、エンドに干渉するのでオススメしません。僕は平刃のリューターとカッターナイフで作業します。

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カッターナイフの刃をけちらなければ、こんなスッキリすることだってあります。

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後は、ゴムと金属の境目に5mmホールすれば完成。簡単でしょ?。

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って、気楽なモンではありません。こーゆー地味な作業で店の中はこの状態、ウインドショッピングで何気なく店に入ってきた人はどっ引きです。皆さん、いつもスミマセン。

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