ぎあくえ(イージスライダー2.0)

2012年も10日ほど消化してしまいました。遅ればせながら、本年もよろしくお願いします。

さて、長い休みを頂いておりましたが、本日からお店も通常営業、ブログも再開です。本日のネタはGRIVEL EASY SLIDER2.0(イージースライダー弐.零)でございます。今シーズン発売のJorasses2.0(ジョラス弐.零)に標準装備されているあの部品です。

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用途は「簡易ファング」です。PETZL社のSUM’TEC(サミテック)やCAMP社のAlpax Special(アルパックス スペシャル)の様に、限定個体のファング物は今までも存在しました。しかし、今回GRIVELさんのイージースライダー弐.零は比較的色々な物につきます。そんな訳で、早速つけてみよう!。

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装着方法は単純明快、「下から通す」。構造は固定用ネジを逃がす部分が左右にあるという、どシンプルな作りです。

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IMGP0004前のエアエボに差し込んでみます。リベット部分が若干干渉するものの、少し力を入れれば入ります。ちなみに現行Air Techシリーズは握りが細いので、楽に入ります。IMGP0006

堅い所をクリアーすればこんな感じ。IMGP0008

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ハンドリーシュを外してしまうと「お助け」欲しくなる事あります。その点、イージースライダー弐.零さんはBDのアレやCAMPのソレにもいけそーなので、応用範囲が広いです。お値段3,990円、お好きな方はどーぞ。

再告知のイベント情報

11月upの「第1回MONTURA登山教室 初心者のためのアイスクライミング教室」の参加申込を再度告知させて頂きます。僕もボランティアスタッフ参加なので、カスタマイズしたアックスを持ち込み予定、是非試乗して下さい。まだまだ空き十分です、振るってご参加下さい!。

以下URLからダウンロードして下さい(圧縮ファイルなので、解凍して下さい)。

申込書ダウンロード :http://www.denali.ne.jp/fileDL/MONTURA_ice01.lzh

<他告知先>

岩根山荘:http://www.iwane-inc.co.jp/

サミットガイドオフィス:http://homepage1.nifty.com/summit/index.html

成田賢二山岳ガイド事務所:http://www.narita-kenji.com/

エアモンテ(株):http://www.airmonte.co.jp/

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★年末・年始、営業のお知らせ★

★年末・年始の営業のお知らせです。

やっと決まりました!。クリスマス前から海外逃亡を図るスタッフから冬休みにアルバイトしない学生まで、どーにかこーにか調整してこの結果です(笑)!。へーきです、何処か山道具屋さんは開いているもんです!。ホント、申し訳ございません!!。通常営業は12/29(木)まで。12/30(金)から1/9(月)まで、お店はお休みさせて頂きます。今年もご愛顧頂きました皆様には大変感謝しております。来年もよろしくお願いします。ありがとうございました。

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でなりらぼ(LYNX(リンクス)のセッティング)

「マニュアル読め」って話ですが、ネタもないので「あ~分かった、分かった!OK!」って理解力が非常に高いけど「あれ、どーだっけ?」って直ぐ忘れちゃう人のために画像を載せよう。

1,LYNX(リンクス)本体を寝かせる。

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2,踏みつけ引き抜く。

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3,部品を並べてパーツ確認(※トゥーベールは増設です)。

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4,モノポイントにするためにネジを外す。

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5,爪を後方向にスライドさせながら抜く。

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6,一本抜いた刃の分を埋める長いアルミスリーブに替える。

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7,刃をセットしてボルト側の穴からネジを通して絞める。

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8,部品をちゃんと保管して完成。

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動画もどーぞ。http://www.alteria.co.jp/sport/support/info/lynx.html

年内はあと2日ぐらい更新します。このところ忙しすぎて書き込む時間がない!。手抜きでスミマセン。

でなりらぼ(切断要望)

「重いので振り負ける」ということなので、「とりあえず、切ってみる?」的な感じで、本日のお題は「切断」でございます。確かにMatrix Tech(マトリックス テック)は凄くイイアックスです。でも、70歳超えた人にいきなりこれはきついかも。IMGP0001

切って磨いてこんな感じ。ヘッドバランスはかなり軽くなりました。

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実際打ち込んでみないと分かりませんが、軽くした分、刺さり重視に仕様変更。

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全部作業終わってから、「QUANTUM RACE(カンタムレース)のピック付けれイイじゃん」と言われる。

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個人的には、アッズ外したTピックの方がBより軽いと思うし、「ある物でどーにかする」ってことでQUARK(クォーク)保留して頂いているので、やはり、これでイイと思う。迷いがあるならはじめから切りませんが、手を加えないに越したことないので、買う前にまずスタッフに相談して下さい。工場長は普段から鉄分満ち足りてるので。

ぎあくえ(オレンジ色の方)

よくよく考えてみると、アックスは全般的に地味な気がする。その点、CASSIN X-DRY((エックスドライ)はオレンジ色で格好いい!。トラがらの滑り止めもなかなかである。

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タダ、手を加えはじめると金が掛かる・・・。

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グリップをX-ICE((エックスアイス)に変更して、PETZLグリップレストを移植して、Simondフィンガーガードを付けると、破壊力ある出費となる。ノーマルでも悪くないのだが、「もう少しこーすれば」的な事が積もり積もって、気がつけばこーなっていた。そもそも、「オレンジ」に拘らなければこんな事はなかったのであろう・・・。

かなり気に入ってます

elfのツナギ、かなり気に入ってます。今日もリノリです。バリバリ火花飛ばして作業していると、目の前を通り過ぎる大人ウケは悪いが、子供ウケはいい。「何やってんの?熱くない?」とか、気が散るので、基本、やめて欲しいのですが、いつも完全に見せ物です。

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穴開いた方は卒業ですね。

でなりらぼ(FLEX FILの可能性)

IMGP0019PETZLのフロントシステムは、基本、2種類の選択肢があります。「前コバ付のブーツ用の物か、それ以外にも対応する物か」です。FIL(線)タイプはブーツの前コバに噛ませてフロントを固定させ、FLEXタイプは前後上下の圧力・テンションで固定させるタイプ。では、2つの構造を合わせたLYNX(リンクス)付属のFLEX FILタイプには、どの様な利点があるのか、考えてみましょう。

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上はFLEXタイプのバサック で、下が本来存在しないFLEX FILタイプのバサック。基本構造は、FLEXタイプのフロント固定が、左右の金属の圧力と、ベルトによるテンションです。一方、FLEX FILタイプでは、それに加えて、リジット状のワイヤーを上から踏み(押さえ)つける力が働きます。

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リジット構造の物は安定感が増すので、縦爪モノポイントなどの強い力が一点に掛かる場合なのどは、FLEXタイプに比べFLEX FILタイプのものの方が、テープの緩みなどが出ないと思われます。ちなみに、これを実感するには、しっかりテープを引き込まなければダメですから。

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勿論、FILタイプにトゥーベールセーフティーストラップを付け、ワイヤー面で広く押さえ、後方向から引っ張ることが一番安定することは間違えありませんけど、「前コバなし」タイプのブーツに取り付けるには非常に有効に思われます。但し、良いことばかりでもなく、ダブルブーツなど幅広ブーツトップの場合は、こんな感じ。1/3ぐらい否定された感、漂ってますね・・・。

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まぁ、最終的には、所詮、ベターはベターであって「ベスト」にはなり得ません!。「ブーツとの相性」や「構造」を見て精度の高い妥協点を見出し、「もあべた~」的な所に落ち着くのです!!!。そもそも、考えてみましょう、無いもの研究して何の役に立つぅぅ!。今日も僕は何をしているのでしょう・・・(鬱)。この度、快くVASAK(バサック)FLEX FIL(改)をお貸し頂きましたK様、心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。

バイトより愛を込めて~てぶくろのはなし~

 どうも、前回につづいてバイトがお送りします。ろくに働かないならブログでも書けや。ってことなんでしょうか。しかし!このブログが僕に与えられた唯一の発言権の許された場所なので今後もちょくちょくやっていきたいと思います。最近やっと雪の知らせがちらほらと聞こえ始めましたがまだまだ沢のシーズンは終わっていません!ガンガンいくよー!

さて、山でのウェアはレイヤリングが基本ですが手袋もしかりです。特に手や足などの末端部は凍傷にかかりやすいので、ウェア以上に気をつけなければいけません。かつて靴下もレイヤリングの考えはありましたが、近年では登山靴の著しい進歩によって現在では一重が主流です。
・・・ということで今回は手袋、特にインナーグローブに注目していきたいと思います。
 まず、凍傷やその他寒冷地における諸症状を防ぐには直接肌に濡れた物を着用しないこと。つまり手に関して言うと手袋はぜったいに『濡らさない』というのが鉄則。しかし、欧米とかとは違って日本のようにこうも湿気の多い雪では『濡らさない』というのはほぼ不可能です。じゃあどうすんだ!というと『インナーグローブの着用と濡れたら替えるシステム』を提案します。つまり物量作戦ですよ。なんて言うといかにもインチキ店員ですが、指が凍傷になって切断するくらいならインナーグローブの一枚や二枚増えたところで大した問題ではないんじゃないでしょうか。

薄手

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毛:monbell@900 HESTRA@3,990 毛化繊混合:FLyingFoot@1,260
化繊:Caravan@683 MHW@3,045
毛と化繊の大きな違いはそれぞれ保湿性があるか、速乾性があるかということです。どちらかを立てればどちらかが立たずと言う感じで、暖かさを重視すれば毛。速乾を重視するなら化繊と言う程度に選んでみては?

厚手

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BD@1,890、@2,625 DINARIQUE@3,150
左から順にライトウェイト、ミッドウェイト、ヘヴィウェイトです。ミッドウェイトの掌には皮の滑り止めが張ってあります。POLARTECのPOWERSTORETCHを使用していてかなり暖かいです。
以上から薄手を二双、オーバーグローブに中綿が無い物なら厚手を二双チョイスして、レイヤリングすると濡れたときのローテーションが出来ます。ちなみにBDのSOLOISTは中綿の取り外しが可能なので、一双厚手があると良いでしょう。

最後に一言、装備の替えはいくらでも買うことができますが、失った指は一本、たったの一本ですら買うことはきないのです。はい、オーナーの受け売りでした。